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公開番号2024070525
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022181073
出願日2022-11-11
発明の名称撹拌翼、撹拌方法、撹拌翼の組立方法
出願人個人
代理人
主分類B01F 27/1152 20220101AFI20240516BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】高粘性流体であっても良好に混合撹拌し、高効率で混合することができる撹拌翼、撹拌装置を提供する。
【解決手段】撹拌翼1は、複数の羽根体14と、当該羽根体14を挟んで対向配置される2つの位置決め板13と、前記位置決め板13の一方に密着して配設される支持板11と、他方の位置決め板13に密着して配設される環状板12を備え、前記位置決め板13及び環状板12の中央には、流体Fを流出入させる流体流入孔13a及び12aが形成されている。支持板11に配設した回転軸17を回転させることにより、撹拌翼1内部に形成される中空部18から流体Fが吐出され、これに伴い環状板13及び位置決め板12の流体流入孔13a及び12aから流体Fが中空部28に流入することにより撹拌槽V内部で循環流れが発生し、流体Fは混合される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
容器内の流体を撹拌するための撹拌翼であって、
前記撹拌翼は、略平板状の複数の羽根体と、前記複数の羽根体を挟んで対向配置される2つの位置決め板と、前記位置決め板の一方に密接して配置される支持板と、前記位置決め板の他方に密接して配置される環状板とを備え、
前記位置決め板は、前記羽根体の水平方向断面と略同形状で、且つ、僅かに大きい位置決め貫通溝を有し、
前記支持板は、中央に回転軸を固定するための回転軸締結用貫通孔を有し、
前記環状板は、中央に流体を流入させる流入孔を有し、
前記複数の羽根体の長手方向端部は、前記位置決め板の位置決め貫通溝に嵌合し、
前記位置決め板と、支持板及び環状板は、各々が相対する複数の締結用貫通孔を備え、
前記複数の羽根体と、位置決め板と、支持板及び環状板とが、前記複数の締結用貫通孔の各々に配設された締結手段により一体的に固定され、
前記支持板には回転軸が配設されていることを特徴とする撹拌翼。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の撹拌翼において、
前記締結手段はボルト及びナットであり、
前記相対する2つの位置決め板の間のボルト部分には、スペーサーが外挿されている撹拌翼。
【請求項3】
容器内の流体を撹拌するための撹拌翼であって、
前記撹拌翼は、略平板状の複数の羽根体と、前記複数の羽根体を挟んで対向配置される2つの位置決め板と、前記2つの位置決め板の間に配置される中間支持板と、前記位置決め板の各々に密接して配置される環状板とを備え、
前記位置決め板は、前記羽根体の水平方向断面と略同形状であって、僅かに大きい位置決め貫通溝を有し、
前記中間支持板は、中央に回転軸を固定するための回転軸締結用貫通孔と、前記羽根体の水平方向断面と略同形状であって、僅かに大きい羽根体用貫通溝を有し、
前記環状板は、中央に流体を流入させる流入孔を有し、
前記複数の羽根体は前記中間支持板の羽根体用貫通溝を貫通し、且つ、前記複数の羽根体の長手方向端部は前記位置決め板の位置決め貫通溝に嵌合し、
前記位置決め板と、中間支持板及び環状板は、各々が相対する複数の締結用貫通孔を備え、
前記複数の羽根体と、位置決め板と、中間支持板及び環状板とが、前記複数の締結用貫通孔の各々に配設された締結手段により一体的に固定され、
前記中間支持板には回転軸が配設されていることを特徴とする撹拌翼。
【請求項4】
請求項3に記載の撹拌翼において、
前記締結手段はボルト及びナットであり、
前記相対する位置決め板と中間支持板の間のボルト部分には、スペーサーが外挿されている撹拌翼。
【請求項5】
請求項1~4に記載の撹拌翼による流体の撹拌方法であって、
前記撹拌翼が、自己の回転動作により、前記環状板の流入孔を介して前記混合体内部に流入した流体を、前記撹拌翼の外周部から流出させる工程を含む撹拌方法。
【請求項6】
請求項2又は請求項4に記載の撹拌翼の組立方法であって、
前記ボルトにスペーサーを外挿する手段と、
前記位置決め板の位置決め貫通溝に、前記羽根体の長手方向端部を嵌合させる手段と、
前記ボルト及びナットにより、前記撹拌翼を一体的に固定する手段を備える撹拌翼の組立方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体を混合又は撹拌する技術であり、撹拌翼、撹拌方法、及び撹拌翼の組立方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
撹拌槽等の容器内で流体を撹拌するために撹拌翼が広く使用されている。撹拌翼としてはディスクタービン翼等の羽根タイプの翼が広く使用されており、例えば塗料等を使用直前に現場で撹拌混合するためのハンディタイプのものとしても使用されている。しかし、ディスクタービン翼等の羽根タイプの翼は平板状の羽根の角部が露出しているため作業者が負傷する場合があり、必ずしも使用に際して安全が確保されているとはいえない。そのため、特許文献1に示す撹拌用回転体が使用される場合がある。このものは回転軸方向に垂直な断面が円形状に構成されていて、角部がなく使用に際して安全である。また、流体中に固形分が含まれていても吸入口が回転軸に近い位置に配置されているため、固形分を吸入して吐出孔から吐出することができ、吸入孔と吐出孔を繋ぐ流通路に滞留物が蓄積し難い。
【0003】
しかし、特許文献1に記載の撹拌用回転体では、流体の吸入孔及び吐出孔以外の流体中に露出する部分が滑らかな曲面又は平面であるため、高粘性の塗料を混合する場合には流体内で撹拌用回転体が滑ってしまい、良好に混合されないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許4418019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、高粘性の流体であっても撹拌翼が流体中を滑ることなく、高効率で混合することができる技術に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る撹拌翼は、
容器内の流体を撹拌するための撹拌翼であって、
前記撹拌翼は、略平板状の複数の羽根体と、前記複数の羽根体を挟んで対向配置される2つの位置決め板と、前記位置決め板の一方に密接して配置される支持板と、前記位置決め板の他方に密接して配置される環状板とを備え、
前記位置決め板は、前記羽根体の水平方向断面と略同形状で、且つ、僅かに大きい位置決め貫通溝を有し、
前記支持板は、中央に回転軸を固定するための回転軸締結用貫通孔を有し、
前記環状板は、中央に流体を流入させる流入孔を有し、
前記複数の羽根体の長手方向端部は、前記位置決め板の位置決め貫通溝に嵌合し、
前記位置決め板と、支持板及び環状板は、各々が相対する複数の締結用貫通孔を備え、
前記複数の羽根体と、位置決め板と、支持板及び環状板とが、前記複数の締結用貫通孔の各々に配設された締結手段により一体的に固定され、
前記支持板には回転軸が配設されていることを特徴とする撹拌翼である。
【0007】
また、本発明に係る撹拌翼は、
前記撹拌翼において、
前記締結手段はボルト及びナットであり、
前記相対する2つの位置決め板の間のボルト部分には、スペーサーが外挿されている撹拌翼である。
【0008】
本発明に係る撹拌方法は、
前記撹拌翼による流体の撹拌方法であって、
前記撹拌翼が、自己の回転動作により、前記環状板の流入孔を介して前記混合体内部に流入した流体を、前記撹拌翼の外周部から流出させる工程を含む撹拌方法である。
【0009】
本発明に係る撹拌翼の組立方法は、
前記撹拌翼の組立方法であって、
前記ボルトにスペーサーを外挿する手段と、
前記位置決め板の位置決め貫通溝に、前記羽根体の長手方向端部を嵌合させる手段と、
前記ボルト及びナットにより、前記撹拌翼を一体的に固定する手段を備える撹拌翼の組立方法である。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明に係る撹拌翼及び撹拌方法によれば、環状板の流入孔から流入した流体が、撹拌翼内に円周状に配列された羽根体間に形成された空隙から流出するので、流体が高粘性であっても高効率で混合することができる。また、本発明に係る撹拌翼の組立方法によれば、撹拌翼を効率よく組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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