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公開番号2024081051
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194484
出願日2022-12-05
発明の名称液体処理部品
出願人株式会社フジファインズ,株式会社リスニ
代理人個人
主分類B01F 25/452 20220101AFI20240610BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】より多くの貫通流路を設けつつも、ねじ部材の総数を減ずることができ、また、各貫通流路に配置するためのねじ部材のレイアウトが単純化されることにより、キャビテーション効率に優れた液体処理部品を提供する。
【解決手段】部品本体に貫通流路9A,9Bが複数形成され、その少なくとも一部のものは衝突ロッドが配置され衝突ロッド付き流路として構成される。そして、それら衝突ロッド付き流路の互いに隣接する2以上のものにおいて衝突ロッドを、部品本体の一部をなす壁部を貫通する形で、それら隣接する貫通流路9A,9Bにまたがって配置される一体衝突ロッドとして形成する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第一主面が液体の流入端とされ第二主面が液体の流出端とされた部品本体に対し、前記流入端に開口する流入口と前記流出端に開口する流出口とをつなぐ貫通形態に形成された貫通流路が複数形成され、
複数の前記貫通流路の2以上のものは、外周面にキャビテーション凹凸部を有する衝突ロッドが配置された衝突ロッド付き流路とされ、かつそれら衝突ロッド付き流路の互いに隣接する2以上のものにおいて前記衝突ロッドは、互いに隣接する貫通流路を区画する前記部品本体の一部をなす壁部を貫通する形で、それら隣接する貫通流路にまたがって配置される一体衝突ロッドを形成していることを特徴とする液体処理部品。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記キャビテーション凹凸部は前記衝突ロッドの外周面に形成された雄ねじ部とされ、前記一体衝突ロッドは前記部品本体の周側面から前記貫通流路の軸線方向と交差する向きに前記部品本体に対してねじ込まれるねじ部材として構成されている請求項1記載の液体処理部品。
【請求項3】
前記部品本体には前記ねじ部材を挿入するためのねじ挿通孔が、前記周側面に開口するとともに互いに隣接する複数の前記貫通流路を順次貫く形で形成されるとともに、
前記ねじ挿通孔の内周面は、前記ねじ部材の挿入方向における一部区間のみが、前記ねじ部材に形成された前記雄ねじ部と螺合する雌ねじ部とされ、残余の区間が前記雄ねじ部よりも径大の円筒面とされている請求項2記載の液体処理部品。
【請求項4】
前記周側面からみて最遠の前記貫通流路の内周面には、前記ねじ挿通孔に挿通された前記ねじ部材の脚部先端部を収容する脚部先端収容凹部が前記ねじ挿通孔の一部として形成され、前記ねじ挿通孔の内周面において、前記脚部先端収容凹部の内周面のみが前記雌ねじ部とされている請求項3記載の液体処理部品。
【請求項5】
前記部品本体は樹脂製であり、前記衝突ロッドは前記樹脂本体に対しインサート成型により一体化されている請求項1記載の液体処理部品。
【請求項6】
前記部品本体は円柱状に形成され、複数の前記貫通流路は前記部品本体の中心軸線方向に各々貫通形成されるとともに、前記中心軸線から半径方向にて第一の距離に断面中心が存する第一貫通流路と、前記第一の距離より大きい第二の距離に断面中心が存する第二貫通流路とが、それぞれ前記中心軸線周りに複数個形成されており、前記一体衝突ロッドは、前記中心軸線周りにて同一の角度位置に存する前記第一貫通流路と前記第二貫通流路との対にまたがる形で配置されている請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の液体処理部品。
【請求項7】
前記第一貫通流路と前記第二貫通流路は前記中心軸線周りに互いに等しい角度間隔かつ同じ角度位置にて各々複数個設けられ、前記一体衝突ロッドは前記中心軸線周りにて互いに対応する角度位置に存する前記第一貫通流路と前記第二貫通流路との対にそれぞれまたがる形で配置されている請求項6記載の液体処理部品。
【請求項8】
前記中心軸線周りにおいて前記第二貫通流路が前記第一貫通流路より数的に多く配置されるとともに、前記第二貫通流路は一部のものが前記第一貫通流路に対し互いに対応する角度位置に形成されするとともに、前記一体衝突ロッドは、それら互いに対応する角度位置に存する前記第一貫通流路と前記第二貫通流路との対にまたがる形で配置されている請求項6記載の液体処理部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、気体を溶存させた液体をキャビテーション処理するための液体処理部品に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
水の流路にベンチュリやオリフィスにより絞り部を設け、水が高流速化して通過する際の減圧効果により溶存空気を微細気泡として析出させる水処理部材が種々提案されている。特に、特許文献1~4に開示された方式は、流路の途中にねじ部材を配置し、そのねじ谷、あるいは対向するねじ部材間に形成されたギャップにて水流のさらなる高速化を図るものであり、キャビテーション効率を向上させてより高密度にナノバブルを発生できる旨が謳われている。また、特許文献3,4においては、水処理部材に貫通流路を複数設け、そのそれぞれにねじ部材を個別に設ける構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
WO2016/178436号公報
WO2016/195116号公報
WO2013/011570号公報
特許6182715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献3,4の構成では複数の貫通流路のそれぞれに、独立したねじ部材が個別に設けられている。しかし、当該の構成では、貫通流路の個数が多い場合に、独立したねじ部材の個数が増加したり、各貫通流路に配置するためのねじ部材のレイアウトが複雑化したりする、といった問題を生じ、貫通流路の個数を増加させる上で限界があった。
【0005】
本発明の課題は、より多くの貫通流路を設けつつも、ねじ部材の総数を減ずることができ、また、各貫通流路に配置するためのねじ部材のレイアウトの単純化を図ることにより、キャビテーション効率に優れた液体処理部品をより単純な構成にて実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の液体処理部品は、第一主面が液体の流入端とされ第二主面が液体の流出端とされた部品本体に対し、流入端に開口する流入口と流出端に開口する流出口とをつなぐ貫通形態に形成された貫通流路が複数形成され、複数の貫通流路の2以上のものは、外周面にキャビテーション凹凸部を有する衝突ロッドが配置された衝突ロッド付き流路とされ、かつそれら衝突ロッド付き流路の互いに隣接する2以上のものにおいて衝突ロッドは、互いに隣接する貫通流路を区画する部品本体の一部をなす壁部を貫通する形で、それら隣接する貫通流路にまたがって配置される一体衝突ロッドを形成していることを特徴とする。
【0007】
上記本発明の液体処理部品の構成によると、部品本体に貫通流路が複数形成され、その少なくとも一部のものは衝突ロッドが配置され衝突ロッド付き流路として構成される。そして、それら衝突ロッド付き流路の互いに隣接する2以上のものにおいて衝突ロッドを、部品本体の一部をなす壁部を貫通する形で、それら隣接する貫通流路にまたがって配置される一体衝突ロッドとして形成する。これにより、1本の衝突ロッドが2以上の貫通流路を受け持つことができるようになり、ねじ部材の総数を減ずることができる。また、各貫通流路に配置するためのねじ部材のレイアウトの単純化を図ることが可能となる。
【0008】
キャビテーション凹凸部は衝突ロッドの外周面に形成された雄ねじ部とすることができ、一体衝突ロッドは部品本体の周側面から貫通流路の軸線方向と交差する向きに部品本体に対してねじ込まれるねじ部材として構成することができる。衝突ロッドをねじ部材として構成することにより、ねじ谷部での流速増加効果が顕著となり、キャビテーション効果を高めることができる。
【0009】
部品本体には、ねじ部材を挿入するためのねじ挿通孔を、周側面に開口するとともに互いに隣接する複数の貫通流路を順次貫く形で形成することができる。ねじ挿通孔の内周面と脚部先端収容凹部の内周面は、ねじ部材の挿入方向における一部区間のみを、ねじ部材に形成された雄ねじ部と螺合する雌ねじ部とすることができ、残余の区間を雄ねじ部よりも径大の円筒面とすることができる。この構成によると、一体衝突ロッドを挿入するためのねじ挿通孔の一部区間にのみ雌ねじ部が形成されるから、ねじ挿通孔への雌ねじ加工を簡略化することができる。また、雌ねじ部が形成されない部分(残余の区間)は雄ねじ部よりも径大の円筒面とされるので、ねじ挿通孔にねじ部材をねじ込む際の雄ねじ部と雌ねじ部の螺合区間長が縮小され、ねじを組み付ける際の抵抗力を軽減できる。
【0010】
この場合、前記の周側面からみて最遠の貫通流路の内周面には、ねじ挿通孔に挿通されたねじ部材の脚部先端部を収容する脚部先端収容凹部をねじ挿通孔の一部として形成できる。そしてねじ挿通孔の内周面は、脚部先端収容凹部の内周面のみを雌ねじ部とすることができる。このように構成することで、ねじを組み付ける際の抵抗力を軽減する効果に加え、ねじ部材は脚部先端部が雌ねじ部と螺合することにより軸線と直交する向きへの位置決め精度が高められる、という効果も新たに達成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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