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公開番号2024083720
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197694
出願日2022-12-12
発明の名称水処理用徐放性固形薬剤
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人
主分類B01D 21/01 20060101AFI20240617BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】水処理での使用時に凝集剤の徐放量が低下することを抑制可能な水処理用徐放性固形薬剤を提供する。
【解決手段】水処理用徐放性固形薬剤1は、被処理水中の微粒子を粗大化させる凝集剤を含む柱状の固形凝集剤2と、固形凝集剤2の外周を覆うことで中空空間6の内部に位置する固形凝集剤2を被処理水から保護する筒状の保護部3と、を備え、固形凝集剤2は、柱状における底面であり保護部から露出する凝集剤底面4bと、凝集剤底面4bに対して逆側の端面である凝集剤天面4aと、を備え、保護部3は、筒状における底面である保護部底面7bと、保護部底面7bに対して逆側の端面である保護部天面7aと、を備え、凝集剤底面4bと凝集剤天面4bを結ぶ高さ方向において凝集剤底面4bは保護部底面7bより内側に設けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被処理水中の微粒子を粗大化させる凝集剤を含む柱状の固形凝集剤と、
前記固形凝集剤の外周を覆うことで中空空間の内部に位置する前記固形凝集剤を前記被処理水から保護する筒状の保護部と、を備え、
前記固形凝集剤は、
前記柱状における底面であり前記保護部から露出する凝集剤底面と、
前記凝集剤底面に対して逆側の端面である凝集剤天面と、を備え、
前記保護部は、
前記筒状における底面である保護部底面と、
前記保護部底面に対して逆側の端面である保護部天面と、を備え、
前記凝集剤底面と前記凝集剤天面を結ぶ高さ方向において前記凝集剤底面は前記保護部底面より内側に位置する水処理用徐放性固形薬剤。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記凝集剤天面は、
前記凝集剤底面と同様に前記保護部から露出しており、
前記高さ方向において前記保護部天面より内側に位置する請求項1に記載の水処理用徐放性固形薬剤。
【請求項3】
前記固形凝集剤と同一形状の他の固形凝集剤部及び前記保護部と同一形状の他の保護部を備えた他の水処理用徐放性固形薬剤が接触した場合に、当該他の水処理用徐放性固形薬剤が前記固形凝集剤と接触することを防止する接触防止構造を備える請求項1に記載の水処理用徐放性固形薬剤。
【請求項4】
前記接触防止構造は、
前記他の水処理用徐放性固形薬剤が接触した際であっても当該他の水処理用徐放性固形薬剤の外周が前記凝集剤底面と接触しない深さを有する、前記保護部底面から前記凝集剤底面までの緩衝空間を備えた請求項3に記載の水処理用徐放性固形薬剤。
【請求項5】
前記保護部は、
前記保護部底面と前記保護部天面とを繋ぐ側面のうち外側の面である保護部外側面を備え、
前記中空空間は、
挿入された前記固形凝集剤により占有される占有部と、
前記凝集剤底面または前記凝集剤天面から前記占有部までの空間である非占有部と、を有し、
前記接触防止構造として前記非占有部を備え、
前記非占有部は、前記他の水処理用徐放性固形薬剤が貫入した場合に、当該水処理用徐放性固形薬剤の前記保護部外側面、前記保護部天面、前記保護部底面のうち少なくとも1箇所と前記凝集剤底面とが接触しないように設けられる請求項3に記載の水処理用徐放性固形薬剤。
【請求項6】
前記固形凝集剤の半径をr、前記保護部の半径をRとした場合、
前記固形凝集部底面は、前記保護部底面に対してR-√(R^2-r^2)より大きく前記高さ方向内側に位置する請求項1に記載の水処理用徐放性固形薬剤。
【請求項7】
前記固形凝集剤の半径をr、前記保護部の半径をR、前記保護部底面に垂直な面である保護部側面の高さをHとした場合、
前記固形凝集部底面は、前記保護部底面に対してR-√(R^2-r^2+〔(H/2)〕^2)より大きく前記高さ方向内側に位置する請求項1に記載の水処理用徐放性固形
薬剤。
【請求項8】
前記固形凝集剤の直径2rは、前記保護部底面と前記保護部天面とを繋ぐ側面のうち外側の面である保護部外側面の高さHよりも小さい請求項1に記載の水処理用徐放性固形薬剤。
【請求項9】
前記保護部の硬度は、前記固形凝集剤の硬度よりも大きい請求項1に記載の水処理用徐放性固形薬剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水処理用徐放性固形薬剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
井戸水や水道水等の被処理水には、砂や鉄錆、鉄イオン等の無機物質や無機イオン、細菌等の不純物を含むことがあるため、水処理が行われる。水処理方法として、凝集剤を用いて不純物を粗大化させる水処理方法が知られている。このような水処理において、安定した品質の処理後水を得るためには、水処理方法の処理条件の変化が小さいことが好ましく、水処理の際には徐放性を有する物質を用いることが好ましい。
【0003】
徐放性を備えた水処理を安価に実施する方法として、凝集剤を固形化し、固形化した凝集剤の表面を凝集剤の溶解を抑制する物質で被覆して、タブレットを形成する方法が考えられる。特許文献1には、凝集剤を円柱状に固形化し、その外周面を円筒状の保護剤で被覆した徐放性固形凝集剤が開示されている。当該徐放性固形凝集剤によれば、凝集剤の外周面が保護剤で被覆されているため、急激な溶解を抑えることができ、安定した徐放性を実現できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-127142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記徐放性固形凝集剤のような薬剤は、粉末の凝集剤をプレス等によって固形化して製造することが一般的である。しかしながら、この方法により生産される固形凝集剤は、機械的強度が弱い。そのため、固形凝集剤同士が接触する状況、特に、保存容器等に複数個の固形凝集剤が格納された状態において、固形凝集剤の露出した部分に他の固形凝集剤や保護剤が接触することで固形凝集剤が破損し、水処理での使用時に凝集剤の徐放量が変化する恐れがあるという課題があった。
【0006】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は水処理での使用時に凝集剤の徐放量が変化することを抑制可能な水処理用徐放性固形薬剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る水処理用徐放性固形薬剤は、被処理水中の微粒子を粗大化させる凝集剤を含む柱状の固形凝集剤と、固形凝集剤の外周を覆うことで中空空間の内部に位置する固形凝集円柱剤を被処理水から保護する筒状の保護部と、を備え、固形凝集剤は、柱状における底面であり保護部から露出する凝集剤底面と、凝集剤底面に対して逆側の端面である凝集剤天面と、を備え、保護部は、筒状における底面である保護部底面と、保護部底面に対して逆側の端面である保護部天面と、を備え、凝集剤底面と凝集剤天面を結ぶ高さ方向において凝集剤底面は保護部底面より内側に位置する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、水処理での使用時に凝集剤の徐放量が低下することを抑制可能な水処理用徐放性固形薬剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明に係る実施の形態1の水処理用徐放性固形薬剤の外観を示す斜視図である。
図2は、本発明に係る実施の形態1の固形凝集剤の外観を示す斜視図である。
図3は、本発明に係る実施の形態1の保護部の外観を示す斜視図である。
図4は、図1のI-I線断面図である。
図5は、本発明に係る実施の形態1の水処理用徐放性固形薬剤同士が接触する状態を表した断面図である。
図6は、本発明に係る実施の形態1~2の水処理用徐放性固形薬剤のパラメータを導く式を示す図である。
図7は、本発明に係る実施の形態1の水処理用徐放性固形薬剤同士が接触した状態を示す側面図である。
図8は、本発明に係る実施の形態1の水処理用徐放性固形薬剤同士が接触した状態を示す断面図である。
図9は、本発明に係る実施の形態1の水処理用徐放性固形薬剤同士が接触した状態を示す断面図である。
図10は、本発明に係る実施の形態1の水処理用徐放性固形薬剤同士が接触した状態を示す側面図である。
図11は、本発明に係る実施の形態2の水処理用徐放性固形薬剤を示す斜視図である。
図12は、本発明に係る実施の形態2の水処理用徐放性固形薬剤同士が接触した状態を示す側面図である。
図13は、本発明に係る実施の形態2の水処理用徐放性固形薬剤同士が接触した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、実施形態に係る水処理用徐放性固形薬剤を説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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