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公開番号2024072012
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-27
出願番号2022182580
出願日2022-11-15
発明の名称帯電装置
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人
主分類B01D 39/14 20060101AFI20240520BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】フィルター材の帯電効率を向上させることのできる帯電装置を提供する。
【解決手段】帯電装置10の搬送部20は、フィルター材11が載せられた状態で同フィルター材11を搬送する。ノズル部30は、搬送部20の上方に設けられて、水Wを下方に向けて噴射する。吸引部40は、搬送部20の下方に設けられる。吸引部40は、ベース部41、吸引孔44、吸引通路43を有する。ベース部41は、搬送部20によるフィルター材11の搬送方向Xにおいて延在する。吸引孔44は、ベース部41における搬送部20に対向する部分を上下方向Zに貫通する。吸引通路43は、吸引孔44を介して水Wを吸引する。吸引通路43は、一端が吸引孔44によって構成されるとともに他端が水Wを吸引する吸引装置45に連通される。吸引通路43における吸引孔44の側の部分は、同吸引孔44から離間するに連れて流路断面積が徐々に大きくなる形状をなしている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
フィルター材が載せられた状態で同フィルター材を搬送する搬送部と、
前記搬送部の上方に設けられ、流体を下方に向けて噴射するノズル部と、
前記搬送部の下方に設けられ、前記搬送部による前記フィルター材の搬送方向において延在するベース部、及び、前記ベース部における前記搬送部に対向する部分を上下方向に貫通する吸引孔、及び、一端が前記吸引孔によって構成されるとともに他端が前記流体を吸引する吸引装置に連通されて前記吸引孔を介して前記流体を吸引する吸引通路、を有する吸引部と、を備え、
前記吸引通路における前記吸引孔の側の部分は、同吸引孔から離間するに連れて流路断面積が徐々に大きくなる形状をなしている、帯電装置。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記吸引通路における前記吸引孔の側の部分の内面は、段差の無い面によって構成されている
請求項1に記載の帯電装置。
【請求項3】
前記吸引通路は、一方向に湾曲して延びる曲げ部を有するとともに、前記曲げ部よりも前記流体の流れ方向上流側に設けられて前記吸引通路の内部を前記曲げ部の曲げ方向の内側にあたる内側通路と前記曲げ方向の外側にあたる外側通路とに仕切る仕切壁を有し、
前記外側通路の前記流れ方向上流側の端部における流路断面積は、前記内側通路の前記流れ方向上流側の端部における流路断面積よりも大きくなっている
請求項1に記載の帯電装置。
【請求項4】
前記内側通路における前記流体の流れ方向下流側の部分の流路断面積と、前記外側通路における前記流れ方向下流側の部分の流路断面積と、が同一になっている
請求項3に記載の帯電装置。
【請求項5】
前記吸引孔は、前記搬送方向と交差する方向において延びるスリットであり、
前記吸引通路における前記スリットの側の部分は、前記スリットから離間するに連れて同スリットの短手方向における前記吸引通路の通路幅が徐々に大きくなる形状をなすとともに、前記スリットから離間するに連れて同スリットの長手方向における前記吸引通路の通路幅が徐々に小さくなる形状をなしている
請求項1に記載の帯電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルター材を帯電状態にする帯電装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、フィルタ装置に設けられるフィルター材(例えば、不織布)のダスト捕集効率を高めるために、同フィルター材を帯電させる帯電装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、帯電装置として、搬送コンベアなどの搬送部によって搬送されるフィルター材に対してノズルから流体(具体的には、水)を吹き付ける装置が記載されている。また特許文献1には、流体に浸された状態のフィルター材の下方に設けられた吸引部(詳しくは、スリット状をなす吸引孔)を介して流体を吸引する帯電装置が記載されている。いずれの装置においても、フィルター材の内部を流体が通過する際に発生する静電気を利用して、同フィルター材が帯電される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-131485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記帯電装置によるフィルター材の帯電効率を向上させるためには、フィルター材の内部における流体の流速を高くすることが好ましい。上記帯電装置のように、吸引部にスリット状の吸引孔を設けるとともに同吸引孔を介して流体を吸引することで、同吸引孔が流体の流路を部分的に狭める絞り部として作用するため、流体の流速を高めることができる。
【0006】
ただし、この場合には、吸引部内における流体の流路が上記吸引孔の下流側の端部において拡大する構造になる。そのため、吸引部内における上記吸引孔の下流側の部分において剥離渦が発生するなどして、吸引部内における流体の流速が低下するおそれがある。この場合、フィルター材の内部を通過する流体の流速の低下を招いてしまう。この点において上記帯電装置は改善の余地を残すものになっている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための帯電装置は、フィルター材が載せられた状態で同フィルター材を搬送する搬送部と、前記搬送部の上方に設けられ、流体を下方に向けて噴射するノズル部と、前記搬送部の下方に設けられ、前記搬送部による前記フィルター材の搬送方向において延在するベース部、及び、前記ベース部における前記搬送部に対向する部分を上下方向に貫通する吸引孔、及び、一端が前記吸引孔によって構成されるとともに他端が前記流体を吸引する吸引装置に連通されて前記吸引孔を介して前記流体を吸引する吸引通路、を有する吸引部と、を備え、前記吸引通路における前記吸引孔の側の部分は、同吸引孔から離間するに連れて流路断面積が徐々に大きくなる形状をなしている、帯電装置。
【0008】
上記構成では、ノズル部から噴射供給される流体は、搬送部によって搬送されるフィルター材の内部を通過するとともに、吸引部の吸引孔を介して吸引通路の内部に吸引される。上記構成では、吸引通路の流路断面積が上記吸引孔の下流側において拡大する構造になる。とはいえ、上記構成では、吸引通路の流路断面積が上記吸引孔の下流側の部分において徐々に拡大する構造になっている。そのため、吸引通路の流路断面積が上記吸引孔の下流端において一気に大きくなるものと比較して、吸引通路内における剥離渦の発生を抑えることができる。これにより、吸引通路の内部における流体の流速の低下を抑えることができるため、フィルター材の内部を通過する流体の流速の低下を抑えて同流速を高くすることができる。したがって上記構成によれば、帯電装置によるフィルター材の帯電効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態の帯電装置の側断面図である。
フィルター材、搬送部、および吸引部の平面図である。
吸引部の平面図である。
吸引部の図3における4矢視図である。
吸引部の図3における5矢視図である。
仕切壁の上端部分およびその周辺を拡大して示す側断面図である。
吸引部の吸引孔およびその周辺を拡大して示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、帯電装置の一実施形態について、図1~図7を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態の帯電装置10は、フィルター材11の内部を流体(本実施形態では、水W)が通過する際に発生する静電気を利用して、同フィルター材11を帯電させるための装置である。フィルター材11は、通気性および通水性を有する不織布によって構成されている。帯電装置10は、搬送部20と、ノズル部30と、吸引部40とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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