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公開番号2024071839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-27
出願番号2022182289
出願日2022-11-15
発明の名称気液分離装置
出願人株式会社テイエルブイ
代理人
主分類B01D 45/12 20060101AFI20240520BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】対象流体から液体を十分に分離させることができる気液分離装置の提供。
【解決手段】
高圧下で発生した100度を超える高温のドレンが、流入口25からフラッシュタンク2内の大気圧中に流入し、貯留ドレン70は瞬時に再蒸発してフラッシュ蒸気を生じさせる。このフラッシュ蒸気は、タンク室23の下部から上部に向けて矢印91方向に沿って勢いよく流動し、サイクロンセパレータ4の旋回羽根45に導かれて旋回する。この旋回によってフラッシュ蒸気からドレンが分離し、分離したドレンの水滴は、内周面47を伝って滴下し、タンク本体20の内周面を流れて貯留ドレン70に混入する。また、気液分離された低圧のフラッシュ蒸気は上部開口44から矢印91方向に上昇して流動し、送出口29から配管L6に送り出される。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
内部に本体空間を有しており、当該本体空間に連通する導入部及び導出部が形成された本体であって、鉛直方向における下部に当該導入部が位置し、上部に当該導出部が位置しており、下部から上部に向けて当該本体空間内を流動する対象流体を当該導出部から導出させる本体、
前記本体空間において前記導入部と前記導出部との間に配置され、前記対象流体が通過する分離手段であって、通過する前記対象流体から液体を分離させる分離手段、
を備えたことを特徴とする気液分離装置。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
請求項1に係る気液分離装置において、
前記分離手段は、前記対象流体の通過方向に対して、螺旋状に配置された1又は2以上の螺旋羽根を有しており、当該螺旋羽根に沿って前記対象流体を旋回させることによって、前記対象流体から液体を分離させる、
ことを特徴とする気液分離装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に係る気液分離装置において、
前記対象流体は、蒸気の凝縮水が再蒸発した再蒸発蒸気である、
ことを特徴とする気液分離装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願に係る気液分離装置は、蒸気等の対象流体からドレン等の液体を分離させる気液分離装置の構成に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
気液分離装置としては、後記特許文献1に開示されている気液分離タンクがある。まず、この特許文献1の第1図に開示されている気液分離タンクは、タンク5の底部にドレン排出用のドレン管9を設け、頂部に排気管7を設けている。また、タンク5の上部周面に、接線方向に向けて第1の入口管2及び第2の入口管4を設けている。
【0003】
そして、第1の入口管2及び第2の入口管4から、それぞれ流量、乾き度共に小さい気液混合物1及び気液混合物3を流入させ、旋回流6を形成させて遠心分離によって液体と気体とを分離している。分離された気体は排気管7を通じて上部に排気され、分離された液体は下部のドレン管9から排出される。なお、この第1図に開示されている気液分離タンクについては、気流速度の増加に従って生じる液滴の再飛散と、気体の飛沫同伴によって分離効果率が低下する点が、特許文献1において指摘されている。
【0004】
また、特許文献1の第2図に開示されている気液分離タンクは、タンク5に第1の入口管2を設けると共に、タンク5の上部周面に、タンク5の中心に向けて半径方向に第2の入口管14を設けている。この第2の入口管14は、排気管7を側方向から貫通している。そして、第2の入口管14の先端にはT字形分岐管15が接続されている。このT字形分岐管15の上端は排気管7内に位置し、下端は排気管7の開口部11よりも低い位置まで延びて、多孔板17を介して開口している。第2の入口管14には、流量及び乾き度が最初は小さいが、時間と共に増大する気液混合物3がタンク5内に向けて流入する。
【0005】
第2の入口管14の先端にT字形分岐管15を接続し、排気管7内に配置することによって、流量の大きい気液混合物3が、流量の小さい気液混合物1の旋回分離部に入らないため、排気管7の開口部11から流入する気流はほとんど気液混合物1のみであり、気流速度が低下する。これによって、排気管7に流入する気流による液飛沫の同伴量を減少させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開昭59-115453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、前述の特許文献1に開示された技術では、気液混合物の気液分離が不十分になるという問題がある。すなわち、特許文献1の第1図に開示されている気液分離タンクについては、気流速度が増加に従って生じる液滴の再飛散と、気体の飛沫同伴によって十分な気液分離を行うことができず、気液分離が不十分な気液混合物が排気管7から上部に向けて排気されてしまう。
【0008】
また、特許文献1の第2図に開示されている気液分離タンクにおいては、第2の入口管14を通じて流入する気液混合物3はT字形分岐管15に衝突してそのまま排気管7から上部に向けて排気されるため、気液分離を行うことができない。
【0009】
そこで本願に係る気液分離装置は、これらの問題を解決するため、下部から上部に向けて流動する気液混合物等の対象流体から液体を十分に分離させることができる気液分離装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願に係る気液分離装置は、
内部に本体空間を有しており、当該本体空間に連通する導入部及び導出部が形成された本体であって、鉛直方向における下部に当該導入部が位置し、上部に当該導出部が位置しており、下部から上部に向けて当該本体空間内を流動する対象流体を当該導出部から導出させる本体、
前記本体空間において前記導入部と前記導出部との間に配置され、前記対象流体が通過する分離手段であって、通過する前記対象流体から液体を分離させる分離手段、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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