TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024051568
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157805
出願日2022-09-30
発明の名称光触媒分解装置
出願人株式会社日立製作所
代理人ポレール弁理士法人
主分類B01J 35/39 20240101AFI20240404BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】
光触媒で分解する水の供給および蒸気化を効率よく行うことができる光触媒分解装置を提供する。
【解決手段】
本発明の光触媒分解装置100は、光触媒を用いた水分解装置であって、水を吸い上げる空孔を備え、かつ、光源から供給された光105を吸収し発熱する蒸気生成部102と、蒸気生成部102で生成した蒸気と光触媒とが接し、かつ、光触媒に光源から供給される光が照射される光触媒分解部103と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
光触媒を用いた分解装置であって、
水を吸い上げる空孔を備え、かつ、光源から供給された光を吸収し発熱する蒸気生成部と、
前記蒸気生成部で生成した蒸気と前記光触媒とが接し、かつ、前記光触媒に前記光源から供給される光を照射される光触媒分解部と、を備えることを特徴とする光触媒分解装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
請求項1に記載の光触媒分解装置において、前記蒸気生成部は水に接しており、前記空孔が毛細管現象で水を吸い上げることを特徴とする光触媒分解装置。
【請求項3】
請求項1に記載の光触媒分解装置において、前記蒸気生成部の空孔率10体積%以上90体積%以下であることを特徴とする光触媒分解装置。
【請求項4】
請求項1に記載の光触媒分解装置において、前記蒸気生成部および前記光触媒分解部を収容する筐体の内面に傾斜部が設けられ、
前記蒸気生成部で生成した蒸気または水が前記傾斜部を伝って前記光触媒分解部に供給される構成を有することを特徴とする光触媒分解装置。
【請求項5】
請求項1に記載の光触媒分解装置において、前記蒸気生成部の上面に、前記蒸気生成部よりも熱を吸収する黒体部を有することを特徴とする光触媒分解装置。
【請求項6】
請求項1に記載の光触媒分解装置において、前記蒸気生成部および前記光触媒分解部を収容する筐体の内面に傾斜部が設けられ、
前記筐体の前記光が入射する面に前記光触媒分解部が設けられ、前記光触媒分解部を透過した光が前記蒸気生成部に供給されることを特徴とする光触媒分解装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光触媒分解装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、人工光合成システムは、太陽光エネルギーを用いてCO

を排出せず水素等の他エネルギーキャリアとなる化合物を合成することができることから、クリーンなエネルギー生成手法として注目されている。水素等を持続的に生成する手段の1つとして、太陽光等の再生可能エネルギーおよび有効利用されていない海水を利用する方法がある。
【0003】
このような技術の例として、例えば特許文献1がある。特許文献1には、太陽光Lを透過する光透過窓12を有するケーシング1と、ケーシング1に設けられた光分解層5を有する水の光分解装置が開示されている。この光分解装置を水層9に浮かんだ状態で設置し、太陽光Lの照射によって水層9からは水蒸気が蒸発し、この水蒸気が光分解層5に導入され、光分解層5においては太陽光Lによって光触媒粒子52が励起され、導入された水蒸気を水と酸素とに分解される構成が開示されている。特許文献1の構成によれば、逆反応を抑制することにより水素及び酸素を効率よく得ることができ、さらに、太陽エネルギーを有効利用して水の光分解を促進できる水の光分解装置を提供できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2004/08306号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の人工光合成システムでは、海水を直接分解する場合、海水中の塩化物イオンが次亜塩素酸や有毒な塩素ガスとして排出され、装置の腐食、劣化や環境汚染につながってしまうおそれがあった。
【0006】
また、海水を一度水蒸気化することで塩化物イオンを除去できるが、その際に海水を効率よく装置に供給し、効率よく水蒸気化する機構が必要となる。このような事情から、上述した特許文献1等の従来の技術よりもさらに海水を効率よく供給、蒸気化するための構成の検討が望まれていた。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、光触媒で分解する水の供給および蒸気化を効率よく行うことができる光触媒分解装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の一態様は、光触媒を用いた水分解装置であって、水を吸い上げる空孔を備え、かつ、光源から供給された光を吸収し発熱する蒸気生成部と、蒸気生成部で生成した蒸気と光触媒とが接し、かつ、光触媒に光源から供給される光が照射される光触媒分解部と、を備えることを特徴とする光触媒分解装置である。
【0009】
本発明のより具体的な構成は、特許請求の範囲に記載される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、光触媒で分解する水の供給および蒸気化を効率よく行うことができる光触媒分解装置を提供できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
CO2分解システム
2日前
日星電気株式会社
中空糸膜
1か月前
東レ株式会社
分離膜エレメント
1か月前
東レ株式会社
分離膜エレメント
1か月前
株式会社竹内左官技工
攪拌機
2日前
エステー株式会社
除湿剤収容具
10日前
日本原料株式会社
ろ過装置
12日前
株式会社石垣
ろ過装置及びろ過処理方法
1か月前
株式会社切川物産
撹拌装置
3日前
株式会社リカバリー
無機凝集剤の製造方法
3日前
株式会社パイオラックス
流体フィルタ
19日前
東京応化工業株式会社
多孔質膜
24日前
新東工業株式会社
集塵機
1か月前
日本原料株式会社
ろ過材洗浄装置
12日前
日本原料株式会社
ろ過材洗浄装置
12日前
大陽日酸株式会社
排ガス処理設備
5日前
ムンタース株式会社
除湿システム
2日前
株式会社大善
含水繊維系原料濃縮機
11日前
東レ株式会社
多孔質中空糸膜およびその製造方法
1か月前
ジャステック株式会社
固液分離装置
24日前
株式会社大真空
二酸化炭素捕集モジュール
1か月前
株式会社エフ・シー・シー
濾過膜ユニット
5日前
榎本ビーエー株式会社
切粉濾過装置
17日前
日立造船株式会社
排ガス処理システム
5日前
新東工業株式会社
混練機
19日前
株式会社キャタラー
排ガス浄化用触媒
24日前
日立造船株式会社
排ガス処理装置
17日前
旭化成株式会社
中空糸膜モジュール
1か月前
東ソー株式会社
ゼオライト成形体、およびその製造方法
18日前
セイコーエプソン株式会社
気体分離膜
5日前
株式会社トクヤマ
セメントクリンカ製造設備
26日前
個人
微細気泡発生装置
18日前
株式会社日立製作所
光触媒分解装置
1か月前
株式会社ナベル
液体分配具又は液体分配具組立セット
24日前
株式会社テイエルブイ
円筒フィルターを有する気液分離装置
1か月前
東芝ライテック株式会社
紫外線照射装置
1か月前
続きを見る