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公開番号2024046002
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022151125
出願日2022-09-22
発明の名称円筒フィルターを有する気液分離装置
出願人株式会社テイエルブイ
代理人
主分類B01D 45/12 20060101AFI20240327BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】円筒フィルターの結合部分における液体の滞留を回避し、かつ円筒フィルターを透過していない流体の円筒フィルター内への侵入を阻止して確実な気液分離を行う気液分離装置。
【解決手段】
サイクロンセパレータ20内にはサイクロン体2が設けられており、このサイクロン体2は流入した蒸気を旋回させ遠心分離によって蒸気中に混入したドレンを分離させる。このサイクロン体2の内管3を貫通する状態でフィルター40が配置されている。フィルター40の上端に設けられた連通管50には、段部50aにガスケット55が取り付けられており、挿入垂直面50bにOリング57が取り付けられている。フィルター40の下端に固定されたプラグ49は板バネ片46aによって上方に付勢され、ガスケット55とOリング57とによってフィルター40のシールが行われる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
気相と液相とが混合する混相流を取り込み、気相と液相とに分離する気液分離装置であって、
前記混相流が流入する流入口部、分離した前記液相が流出する液相流出口部、及び分離した前記気相が流出する気相流出口部を有する装置本体、
前記装置本体に設けられた分離手段であって、前記混相流を前記気相と前記液相とに分離する分離手段、
円筒形状のフィルター面を備えており、前記分離手段が分離した前記気相が当該フィルター面を透過する円筒フィルターであって、前記装置本体の取付面に対して一端部が取り付けられる円筒フィルター、
前記装置本体の前記取付面と、前記円筒フィルターの前記一端部との間に介在し、前記円筒フィルターの内部と外部とを封止して遮断するシール手段、
前記円筒フィルターの他端部を加圧し、前記装置本体の前記取付面に向けて前記円筒フィルターの前記一端部を押し付ける加圧手段、
を備えたことを特徴とする円筒フィルターを有する気液分離装置。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
請求項1に係る円筒フィルターを有する気液分離装置において、
前記装置本体の前記取付面は、前記円筒フィルターの円筒中心線に対し、水平又は略水平に位置する取付水平面、及び垂直又は略垂直に位置する取付垂直面を備えて構成されており、
前記円筒フィルターの前記一端部は、前記円筒フィルターの円筒中心線に対し、水平又は略水平に位置するフィルター水平面、及び垂直又は略垂直に位置するフィルター垂直面を備えて構成されており、
前記シール手段は、前記取付水平面と前記フィルター水平面との間に介在する水平用シール手段、及び、前記取付垂直面と前記フィルター垂直面との間に介在する垂直用シール手段のうち少なくとも1つを備えて構成されている、
ことを特徴とする円筒フィルターを有する気液分離装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願に係る円筒フィルターを有する気液分離装置は、混相流を取り込み気相と液相とに分離する気液分離装置についての、円筒フィルターの取り付けの技術に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
混相流を取り込み気相と液相とに分離する気液分離装置としては、後記特許文献1に開示されている気液分離器がある。この気液分離器の本体1の上部には入口6と出口7とが形成されている。そして、本体1と内部の排気管10とで形成する環状空間11に旋回羽根12を配置している。
【0003】
この旋回羽根12の上方は本体1の入口6に連通しており、排気管10の内側は本体1の出口7に連通している。また、環状空間11の下方に旋回室14と液溜室15を形成し、この液溜室15の下部を本体1に形成された排液口8に連通させている。
【0004】
排気管10内には、下端部をプラグ23により閉止状態とした流体濾過用の円筒状フィルター22が、液溜室15の上部に配置されている。円筒状フィルター22の上部には弁座16が溶接により固定されており、この弁座16が本体1側の出入口部材2にネジ結合することによって、円筒状フィルター22は本体1内に取り付けられている。
【0005】
本体1の入口6から流入した液体や異物を含む気体は、旋回羽根12によって旋回される。この旋回による遠心分離によって、質量の大きな液体や粒度の大きな異物は外側に振り出されて分離され、本体1の内周壁に沿って流下し、排液口8から排出される。
【0006】
そして、液体や異物が除去された気体は円筒状フィルター22を透過して本体1の出口7から流出する。気体が円筒状フィルター22を透過する際、気体中に残存している微細な異物が円筒状フィルター22で捕捉される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2012-106154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、前述の特許文献1に開示された気液分離器では、円筒状フィルター22のネジ結合の隙間部分にドレン等の液体が付着して滞留し得る。ドレン等の液体が付着して滞留した場合、雑菌類が繁殖し、気液分離器を通過する気体が不衛生となる虞がある。
【0009】
また、本体1側の出入口部材2に対する円筒状フィルター22の結合が不十分な場合、円筒状フィルター22を透過していない気体等が結合部分の隙間から円筒状フィルター22内に侵入し、異物が混入した状態の気体が気液分離器から流出する虞もある。液体や異物が混入した気体が気液分離器から流出した場合、たとえば流出後の移送先で液体の粒が高速で機器の部品等に衝突しエロージョン(機械的な摩耗作用)を引き起こすことがある。また、気体に混入している液体や異物の影響によって、移送先の対象物に製品不良を生じさせるおそれがある。
【0010】
さらに、円筒状フィルター22に付着した異物を除去するメンテナンス作業を行う場合、ネジ結合されている円筒状フィルター22を回転操作して着脱する必要があるため、メンテナンス性に改善の余地がある。
(【0011】以降は省略されています)

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