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公開番号2024057906
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164889
出願日2022-10-13
発明の名称換気装置
出願人アンデックス株式会社,川崎重工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B01D 53/04 20060101AFI20240418BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】安価でかつ移設が容易な換気装置を提供する。
【解決手段】換気装置1は、筐体2と、筐体2に取り付けられ、当該筐体2の内部に空気を吸い込んで外部に排出するファン3と、ファン3により生成される筐体2内の空気流の流路上に配置された吸着フィルタ4とを備える。吸着フィルタ4は、筐体2に対し着脱可能な通気性のフィルタ容器41と、当該フィルタ容器41を通過する空気中の溶剤を吸着するようにフィルタ容器41の内部に充填された粒状の吸着材42とを含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
空気中に含まれる溶剤又は臭気物質を吸着する換気装置であって、
筐体と、
前記筐体に取り付けられ、当該筐体の内部に空気を吸い込んで外部に排出するファンと、
前記ファンにより生成される前記筐体内の空気流の流路上に配置された吸着フィルタとを備え、
前記吸着フィルタは、前記筐体に対し着脱可能な通気性のフィルタ容器と、当該フィルタ容器を通過する空気中の溶剤を吸着するように前記フィルタ容器の内部に充填された粒状の吸着材とを含む、換気装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の換気装置において、
前記フィルタ容器は、一対の相対向する枠板を含むフレーム体と、一対の前記枠板に固定された一対の多孔プレートとを備え、
前記各多孔プレートは、前記各枠板に形成された開口を通気可能に覆っており、
前記フィルタ容器は、一対の前記多孔プレートが前記空気流の方向に並ぶ姿勢で前記筐体に取り付けられる、換気装置。
【請求項3】
請求項2に記載の換気装置において、
前記多孔プレートは、多数の貫通孔を有するパンチングプレートと、線材がメッシュ状に編み合わされたメッシュプレートとを含み、
前記パンチングプレート及び前記メッシュプレートは、厚み方向に互いに積層された状態で前記枠板に固定される、換気装置。
【請求項4】
請求項3に記載の換気装置において、
前記パンチングプレート及び前記メッシュプレートは、前記メッシュプレートが前記パンチングプレートよりも前記フィルタ容器の内側になる関係で互いに積層される、換気装置。
【請求項5】
請求項2に記載の換気装置において、
前記フィルタ容器は、その幅方向の中間において一対の前記枠板どうしを連結するリブをさらに含む、換気装置。
【請求項6】
請求項2に記載の換気装置において、
前記フィルタ容器内に充填される前記吸着材の入口として機能する充填口が、前記フレーム体の外周の一面に形成され、
前記フィルタ容器は、前記フレーム体における前記充填口を塞ぐ位置に着脱可能に取り付けられる蓋部材をさらに含む、換気装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の換気装置において、
前記筐体は、空気を吸い込むための吸込口が形成された第1区画と、当該第1区画の上側に位置しかつ前記吸着フィルタをスライド自在に支持する第2区画と、当該第2区画の上側に位置しかつ前記ファンを収容する第3区画とを含む、換気装置。
【請求項8】
請求項7に記載の換気装置において、
前記第2区画における上下方向に離れた複数の高さ位置に、前記吸着フィルタをスライド自在に支持する支持部がそれぞれ設けられた、換気装置。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか1項に記載の換気装置において、
前記吸着フィルタを通過した空気中の溶剤又は臭気物質の濃度を測定する濃度測定装置と、
前記濃度測定装置により測定された前記濃度が予め定められた基準値を超えた場合に警報を発する警報器とをさらに備えた、換気装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、空気中に含まれる溶剤又は臭気物質を吸着する換気装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
塗装、脱脂、洗浄、印刷等を行う作業場では、有機溶剤(以下、単に溶剤という)が多用される。溶剤は、一般に揮発性が高いため、蒸気となって作業者に吸収されるおそれがある。そこで、溶剤が使用される作業場では、換気装置を用いて空気中の溶剤の濃度を下げる措置を講じることが望ましい。
【0003】
換気装置の一例として、下記特許文献1には、自動車ボディ等の被塗物を塗装する塗装設備に用いられる換気装置であって、給気ファン及び排気ファンと、塗装室の天井部に設けられた給気チャンバと、給気ファンと給気チャンバとを接続する給気路と、塗装室と排気ファンとを接続する排気路と、を備えたものが開示されている。給気ファンは、空調機で生成された空調空気を給気路及び吸気チャンバを通じて塗装室に供給する。塗装室に供給された空気は、排気ファンによって塗装室から排気路を通じて外部に排出される。これにより、塗装室が換気されるとともに、塗装室の温湿度が塗装に適した温湿度に調整される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5351707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に記載の換気装置は、作業場の天井又は壁等に設置された給気ファン及び排気ファン等を用いて作業場の空気自体を入れ替える構造であるため、装置の大型化を招き易い。また、排気ファンから排出された空気を天井の上に導出するための排気ダクトを設置する必要もある。このため、初期費用や消費電力が増大する上に、移設が困難という問題がある。
【0006】
本開示は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、安価でかつ移設が容易な換気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するためのものとして、本開示の一局面に係る換気装置は、空気中に含まれる溶剤又は臭気物質を吸着する換気装置であって、筐体と、前記筐体に取り付けられ、当該筐体の内部に空気を吸い込んで外部に排出するファンと、前記ファンにより生成される前記筐体内の空気流の流路上に配置された吸着フィルタとを備え、前記吸着フィルタは、前記筐体に対し着脱可能な通気性のフィルタ容器と、当該フィルタ容器を通過する空気中の溶剤を吸着するように前記フィルタ容器の内部に充填された粒状の吸着材とを含むものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、安価であり、移設が容易で、かつ汎用性に優れた換気装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る換気装置の外観を示す斜視図である。
前記換気装置の内部構造を示す概略斜視図である。
前記換気装置の側面断面図である。
前記換気装置の正面図である。
吸着フィルタの構造を示す分解斜視図である。
前記吸着フィルタの平面図である。
前記吸着フィルタにおけるフィルタ容器の形状を示す斜視図である。
前記フィルタ容器の部分概略断面図である。
前記フィルタ容器における多孔プレートの構造を示す分解斜視図である。
前記吸着フィルタを再生するためのフィルタ再生装置の一例を示す概略図である。
前記換気装置の使用例を示す斜視図である。
前記換気装置の他の使用例を示す斜視図である。
前記換気装置のさらに他の使用例を示す模式図である。
前記換気装置のさらに他の使用例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[換気装置の全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る換気装置1の外観を示す斜視図であり、図2は、当該換気装置1の内部構造を示す概略斜視図である。本図に示される換気装置1は、空気中に含まれる溶剤を吸着してその濃度を低下させる装置であり、溶剤が使用される作業場を換気するために使用される。換気装置1は、溶剤が使用される種々の作業場に適用し得るが、一例として、塗装や脱脂を行う作業場の換気に換気装置1を好適に使用することができる。また、換気装置1により吸着し得る溶剤は特に限定されず、メチルエチルケトン(MEK)、イソプロピルアルコール(IPA)、メタノール、エタノール、トルエン、キシレン、アセトンなど、揮発性を有する種々の有機溶剤を吸着するのに換気装置1を使用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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