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公開番号2024055269
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162056
出願日2022-10-07
発明の名称液体分配具又は液体分配具組立セット
出願人株式会社ナベル
代理人個人
主分類B01D 29/07 20060101AFI20240411BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】工作機械の属性や使用者の属性に応じて、少なくともフィルタケースの全長を適宜短くすることができ、ひいては、製造時や販売時或いはメンテナンス時における管理・運用も容易となる新規なフィルタケース等を提供する。
【解決手段】内部に液体用フィルタ100が収容されるフィルタ収容空間が形成されたフィルタケース1であって、最下段に配置される最下段用ケースパーツ2と、最上段に配置される最上段用ケースパーツ3と、上記最下段用ケースパーツ2と上記最上段用ケースパーツ3との間に段積みされてなる複数の中間用ケースパーツ4と、を備え、上記それぞれの中間用ケースパーツ4は、何れも同一形状に成形されてなる。
【選択図】 図2

特許請求の範囲【請求項1】
フィルタケース内に収容された液体用フィルタ内に配置される液体分配具であって、
上記フィルタケースは、最下段に配置される最下段用ケースパーツと、最上段に配置される最上段用ケースパーツと、上記最下段用ケースパーツと上記最上段用ケースパーツとの間に段積みされてなるとともに互いに同一形状に成形された複数の中間用ケースパーツと、を少なくとも備え、
上記液体用フィルタは、高さ方向に伸縮可能とされてなるか、又は複数の小型フィルタが段積みされてなるものであって、
上記液体分配具は、それぞれ内部に濾過される液体が流入する液体流入空間と、この液体流入空間内に流入した液体を上記液体用フィルタ側に排出する排水口がそれぞれ形成されてなる最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツを備え、
上記最上段用分配パーツは、上記最上段用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形され、
上記最下段用分配パーツは、上記最下段用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形され、
上記複数の中間用分配パーツのそれぞれは、上記中間用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形されてなるとともに全て同一の形状に成形され、上記最下段用分配パーツと最上段用分配パーツとの間において上記中間用ケースパーツが段積みされた数と同じ数が段積みされてなることを特徴とする液体用分配具。
続きを表示(約 3,100 文字)【請求項2】
前記最下段用分配パーツと前記中間用分配パーツと前記最上段用分配パーツには、それぞれが段積みされた状態を保持する一方の位置決め部と、この一方の位置決め部に係合する他方の位置決め部とがそれぞれ相対的に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の液体分配具。
【請求項3】
前記最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツは、それぞれ段積みされた状態において互いに面一とされた正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、上記最上段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の外側面の形状は同一とされ、それぞれの中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の外側面の形状は同一とされ、上記最下段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の外側面の形状は同一とされてなるとともに、
上記最上段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの下面と、上記最下段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの上面と、上記中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの上面及び下面の双方には、前記一方の位置決め部としての凸条又は前記他方の位置決め部としての凹溝が相対的に形成されてなることを特徴とする請求項2記載の液体分配具。
【請求項4】
前記最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツは、それぞれ段積みされた状態において互いに面一とされた正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、
前記排水口は、上記最上段用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間、該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間、及び上記中間用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間、該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間、並びに上記最下段用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間、該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の液体分配具。
【請求項5】
前記それぞれ中間用分配パーツの内側には、内圧調整具が着脱自在に装着される調整具装着空間が形成され、
上記内圧調整具は、上方から内部に流入した液体が下方に流通することを遮断する流通遮断板部と、この流通遮断板部の中心からは偏心した位置に形成された開口と、上記流通遮断板部の外周に形成されてなるとともに、上記内圧調整具装着空間内に装着されることにより前記各排水口からの排水の全部又は一部を遮断する排水遮断部と、を備えてなることを特徴とする請求項1記載の液体分配具。
【請求項6】
前記最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツは、それぞれ段積みされた状態において互いに面一となる正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、
上記中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の形状は同一に成形され、該中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの内側には、前記調整具装着空間がそれぞれ同一の形状にて形成されてなるとともに、
前記内圧調整具を構成する前記流通遮断板部の外周には、上記各調整具装着空間に装着される排水遮断部がそれぞれ同一の形状にて形成されてなることを特徴とする請求項5記載の液体分配具。
【請求項7】
前記それぞれの中間用分配パーツには、正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、
前記排水口は、該中間用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間、該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間であって、該中間用分配パーツの高さ方向に長さを有した状態で形成されてなり、
該中間用分配パーツの内側に形成された前記調整具装着空間は、複数の前記内圧調整具が高さ方向に並んだ状態で装着可能な空間として形成されてなることを特徴とする請求項5又は6記載の何れかの液体分配具。
【請求項8】
前記内圧調整具を構成する流通遮断板部は板状に成形され、前記排水遮断部は上記流通遮断板部の下方の空間を周囲から囲んだ状態で成形されてなるとともに、
該内圧調整具は、上記流通遮断板部が上方に位置する状態及び該流通遮断板部が下方に位置する状態の何れの状態でも、前記中間用分配パーツの調整具装着空間に対して装着可能とされてなることを特徴とする請求項5記載の液体分配具。
【請求項9】
最下段に配置される最下段用ケースパーツと、最上段に配置される最上段用ケースパーツと、上記最下段用ケースパーツと上記最上段用ケースパーツとの間に段積みされてなるとともに互いに同一形状に成形された複数の中間用ケースパーツと、を少なくとも備えたフィルタケース内の液体用フィルタ内に配置される液体分配具を組み立てる際に使用される液体分配具組立セットであって、
それぞれ内部に濾過される液体が流入する液体流入空間と、この液体流入空間内に流入した液体を上記液体用フィルタ側に排出する排水口が形成されてなる最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツを含み、
上記最上段用分配パーツは、上記最上段用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形され、
上記最下段用分配パーツは、上記最下段用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形され、
上記複数の中間用分配パーツのそれぞれは、上記中間用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形されてなるとともに全て同一の形状に成形され、上記最下段用分配パーツと最上段用分配パーツとの間において上記中間用ケースパーツが段積みされた数と同じ数が選択されて段積みされるものであることを特徴とする液体分配具組立セット。
【請求項10】
前記それぞれ中間用分配パーツの内側には、内圧調整具が着脱自在に装着される調整具装着空間が形成され、
この調整具装着空間に装着される上記内圧調整具であって、上方から内部に流入した液体が下方に流通することを遮断する流通遮断板部と、この流通遮断板部の中心からは偏心した位置に形成された開口と、上記流通遮断板部の外周にそれぞれ形成され調整具装着空間内に装着されるとともに前記各排水口からの排水を遮断する排水遮断部と、を備えてなる複数の内圧調整具、又は
前記最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツは、それぞれ段積みされた状態において互いに面一となる正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、
上記中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの内側には、前記調整具装着空間がそれぞれ同一の形状にて形成されてなるとともに、
この調整具装着空間に装着される内圧調整具であって、該内圧調整具を構成する前記流通遮断板部の外周には、上記各調整具装着空間に装着される排水遮断部がそれぞれ同一の形状にて形成されてなる複数の内圧調整具
が含まれてなることを特徴とする請求項9記載の液体分配具組立セット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、段積みされたフィルタケース内の液体用フィルタ内に配置される液体分配具又は液体分配具組立セットに関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、放電加工機のように金属材料を切削加工する工作機械や、金属材料を研磨加工する工作機械では、切削時における冷却性、潤滑性、防錆性又は切子付着防止性等を高めることを目的に、刃物に切削油(クーラント液又は加工液。以下、これらをクーラント液と言う。)が放出される。そして、こうしたクーラント液は、上記刃物等に放出された後に、所定のフィルタにより濾過され、該フィルタによって金属加工の結果生じたスラッジ等の異物を除去し、再び上記刃物等に供給されるように循環されて繰り返し使用される場合が多い。特に、金属材料を微細加工する場合には、使用されるクーラント液にスラッジ等の異物が混入している場合には、加工機等を傷めるばかりか、高精度な加工を阻害する危険性もある。こうした背景から、金属加工の技術分野では、濾過効率が高いフィルタが求められるとともに、濾過可能時間が短い場合には、早期に交換する必要性が生じることから、フィルタとしての使用可能な時間も長時間化される機能を備えたものが市場ニーズとしては強い。
【0003】
そこで、本願出願人は、これまで略長方形状に成形された濾紙を、所定箇所にて山折り及び谷折りに折曲し、中央に上記クーラント液が流入する新規な液体用フィルタを提案した(特許文献1,2参照)。この特許文献1に開示された液体用フィルタは、上述した濾紙の折曲により、複数の内側頂部や外側頂部を形成することにより、濾過される部位に偏りがなく全体で万遍なく濾過されるようにしたものであり、また、上記特許文献2に開示された液体フィルタは、上記特許文献1に開示された液体用フィルタの所定箇所にスペーサを配置し、このスペーサにより濾過される部位に偏りがなく全体でより一層万遍なく濾過されるようにしたものである。
【0004】
そして、こうした種々の液体用フィルタは、上記特許文献1,2に開示された液体用フィルタケースに収容されており、このフィルタケースは、外形形状が略直方体状に成形されたものであって、該フィルタケースを構成する4つの側板には、該液体用フィルタによって濾過された液体(クーラント液)が外部に流出する多数の透孔又は排水用開口が形成されている。また、上記フィルタケース内に収容された上記液体用フィルタの中央には、内側間隔保持部材又は支柱部材が収容されており、これら内側間隔保持部材又は支柱部材内に流入したクーラント液は、該内側間隔保持部材又は支柱部材に形成された開口を通過して上記液体用フィルタに供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-063743号
特開2021-159819号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述した工作機械に対して、上記フィルタケース内に収容した液体用フィルタが該工作機械の付属品として使用される場合、例えば放電加工機にその付属品として配置され又は組み込まれて使用される場合、該放電加工機の大きさ、処理能力、配置可能な位置又はスペース等のような放電加工機(工作機械)自体の属性に関係する条件は勿論、該放電加工機(工作機械)の使用頻度等のような使用者の属性に関係する条件もまた区々である。そこで、こうした放電加工機(工作機械)自体の属性及び該放電加工機(工作機械)の使用者の属性に毎に、フィルタケースを製造し、提供することも考えられる。
【0007】
しかしながら、このように上記属性毎に対応したフィルタケースを製造し、その中に液体用フィルタを収納するとすれば、膨大な製品アイテムとなり個々のフィルタケースの製造コストだけを見ても膨大なものとならざるを得ず、また製造時や販売時或いはメンテナンス時における管理・運用にも多大労力が必要となる。そこで、上述した工作機械の属性や使用者の属性に応じて、少なくともフィルタケースの全長を適宜短くすることができ、ひいては、製造時や販売時或いはメンテナンス時における管理・運用も容易となる新規なフィルタケース等を発明した。
【0008】
この新規なフィルタケースは、内部に液体用フィルタが収容されるフィルタ収容空間が形成されたものであって、最下段に配置される最下段用ケースパーツと、最上段に配置される最上段用ケースパーツと、上記最下段用ケースパーツと上記最上段用ケースパーツとの間に段積みされてなる複数の中間用ケースパーツと、を備え、上記それぞれの中間用ケースパーツは、何れも同一形状に成形されてなるものである。上記新規なフィルタケースによれば、上記中間用ケースパーツを適宜取り除くことにより、該フィルタケース全体の全長を短いものとすることができる。
【0009】
しかしながら、上記特許文献1,2に開示されたフィルタケースを上記新規なフィルタケースに替えて使用する場合、上記特許文献1,2に開示された内側間隔保持部材又は支柱部材は、複数の部材(パーツ)からなるものではないことから、これらをそのまま濾過装置に使用することはできない。
【0010】
そこで、本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、上記最下段用ケースパーツ、最上段用ケースパーツ及び複数の中間用ケースパーツを備えたフィルタケース内であって該フィルタケース内に収容された液体用フィルタ内に配置される部材を液体用分配具とし、その新規な該液体用分配具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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