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公開番号2024053156
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159227
出願日2022-10-03
発明の名称制御装置、方法及びプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人個人,個人
主分類H04W 48/16 20090101AFI20240408BHJP(電気通信技術)
要約【課題】空間相関が低くなるようにAPクラスタを選択することができる制御装置を提供する。
【解決手段】複数の信号処理装置CPUの各々から、ユーザ端末UEとアクセスポイントAPとの間で上り及び/又は下りで送信される参照信号の受信電力の情報を受信する第1処理S12と、複数の信号処理装置CPUの各々から、当該信号処理装置CPUが受け持つユーザ端末UEとアクセスポイントAPとの間の伝達関数の情報を受信する第2処理S13と、第1処理で受信した受信電力の情報と第2処理で受信した伝達関数の情報とに基づいて、ユーザ端末UEごとに当該ユーザ端末UEを受け持つアクセスポイントAPを選択する第3処理S14と、を実行する
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ユーザ端末と、ユーザ端末との間で無線信号を送受信するアクセスポイントと、アクセスポイントについての信号処理を行う信号処理装置と、制御装置と、を備えるO-RAN(オープン無線アクセスネットワーク)仕様の無線アクセスネットワークにおける制御装置であって、
複数の前記信号処理装置の各々から、ユーザ端末とアクセスポイントとの間で上り及び/又は下りで送信される参照信号の受信電力の情報を受信する第1処理と、
複数の前記信号処理装置の各々から、当該信号処理装置が受け持つユーザ端末とアクセスポイントとの間の伝達関数の情報を受信する第2処理と、
前記第1処理で受信した受信電力の情報と前記第2処理で受信した伝達関数の情報とに基づいて、ユーザ端末ごとに当該ユーザ端末を受け持つアクセスポイントを選択する第3処理と、を実行することを特徴とする制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御装置は「NearRT RIC(Near-Real Time RAN Intelligent Controller)」を用いて実現され、前記信号処理装置はO-DU(O-RAN Distributed Unit)を用いて実現され、
前記第2処理の受信を、「NearRT RIC」とO-DUとの間のインタフェースを用いて実施することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記第3処理では、受信電力が大きくなるように、且つ、複数のアクセスポイント間における空間相関が低くなるように、前記選択することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
ユーザ端末と、ユーザ端末との間で無線信号を送受信するアクセスポイントと、アクセスポイントについての信号処理を行う信号処理装置と、制御装置と、を備えるO-RAN(オープン無線アクセスネットワーク)仕様の無線アクセスネットワークにおける制御装置が実行する方法であって、
複数の前記信号処理装置の各々から、ユーザ端末とアクセスポイントとの間で上り及び/又は下りで送信される参照信号の受信電力の情報を受信する第1手順と、
複数の前記信号処理装置の各々から、当該信号処理装置が受け持つユーザ端末とアクセスポイントとの間の伝達関数の情報を受信する第2手順と、
前記第1手順で受信した受信電力の情報と前記第2手順で受信した伝達関数の情報とに基づいて、ユーザ端末ごとに当該ユーザ端末を受け持つアクセスポイントを選択する第3手順と、を備えることを特徴とする方法。
【請求項5】
ユーザ端末と、ユーザ端末との間で無線信号を送受信するアクセスポイントと、アクセスポイントについての信号処理を行う信号処理装置と、制御装置と、を備えるO-RAN(オープン無線アクセスネットワーク)仕様の無線アクセスネットワークにおける制御装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
複数の前記信号処理装置の各々から、ユーザ端末とアクセスポイントとの間で上り及び/又は下りで送信される参照信号の受信電力の情報を受信する第1処理と、
複数の前記信号処理装置の各々から、当該信号処理装置が受け持つユーザ端末とアクセスポイントとの間の伝達関数の情報を受信する第2処理と、
前記第1処理で受信した受信電力の情報と前記第2処理で受信した伝達関数の情報とに基づいて、ユーザ端末ごとに当該ユーザ端末を受け持つアクセスポイントを選択する第3処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、オープン無線アクセスネットワークにおいてユーザ端末ごとのアクセスポイントクラスタを決定する制御装置、方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来のセルラーシステムでは、セル間で無線信号の干渉が生じることから、セル端において通信品質が劣化する課題があった。そこで、Beyond 5G(5G、第5世代移動通信システム)では、セル間の干渉を解消し、ユーザのスループットの均一化が可能な通信方式として、CF-mMIMO (Cell-free massive MIMO、セルフリーマッシブマイモ)が注目されている。分散配置されたAP(Access point、アクセスポイント)が送受信する信号をCPU(Central processing unit、中央処理ユニット)にて一括処理を行うことで、AP間で連携して各端末に対して空間多重する無線信号を最適化することができる。
【0003】
CF-mMIMOでは、参照信号から算出した推定チャネルを用いて、APクラスタで送受信した信号から、干渉を取り除く処理を行う。この干渉除去処理にはMMSE(Minimum Mean Square Error、2乗誤差最小推定)等を用いる。参照信号として、上りポストコーディング用にDMRS(Demodulation Reference Signal、復調用参照信号)が、下りプリコーディング用にSRS(Sounding Reference Signal、サウンディング信号)が用いられる。
【0004】
DMRS/SRSで用いるRE(Resource Element、リソースエレメント)は、3GPP(登録商標)標準[非特許文献4]では、DU(CPUである分散ユニット)が接続するUE毎に割り当てる。DMRS/SRSで利用できるRE領域は、3GPP(登録商標)標準で規定されている。
【0005】
CPUにおける信号処理量を削減するため、ユーザ毎にデータを送受信するAP群(APクラスタ)を選択するAPクラスタ化技術が提案されている[非特許文献1]。ユーザ毎にAPクラスタの送受信信号のみを連携処理することで、CPUの信号処理量を削減することができる。
【0006】
図1は、既存手法である当該APクラスタ化技術を模式的に示す図であり、各UE(ユーザ端末)#1,#2について、UE#1はAP群としてAP#2~AP#4が選択されてサイト#1のCPUでその信号が一括処理され、UE#2はAP群としてAP#5~AP#7が選択されてサイト#2のCPUでその信号が一括処理される。
【0007】
具体的なAPクラスタの決定に関しては、ユーザの移動に応じて適切なAPクラスタを選択するため、O-RAN(オープン無線アクセスネットワーク)[非特許文献2]で規定されているRIC(RAN Intelligent Controller)を用いて、APクラスタを制御することができる[特許文献1]。また、CF-mMIMOではAPクラスタ選択手法として、既存IF(インタフェース)であるSS-RSRP(SS(同期信号)-基準信号受信電力)をもとにAPを選択する手法が提案[非特許文献1]されており、RSRPの最も高いAPをマスターAPとし、マスターAPのRSRPから閾値以内のAPを当該UEのAPクラスタとする。
【0008】
ここで、SS-RSRPは同期信号を用いた品質測定値として定められており[非特許文献3]、AP(RU)単位での受信電力をDU(CPUである分散ユニット)が把握できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特願2021-195443号
【非特許文献】
【0010】
E. Bjornson and L. Sanguinetti, "Scalable Cell-Free Massive MIMO Systems," in IEEE Transactions on Communications, vol. 68, no. 7, pp. 4247-4261, July 2020.
O-RAN WG1、"Use Cases Detailed Specification"、v06.00.02
3GPP(登録商標) TS28.552、"5G performance measurements"、v16.1.0
3GPP(登録商標) TS38.211、 "Physical channels and modulation"
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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