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公開番号2024058004
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165080
出願日2022-10-13
発明の名称画像復号装置、画像復号方法及びプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人フェリシテ弁理士法人
主分類H04N 19/11 20140101AFI20240418BHJP(電気通信技術)
要約【課題】イントラ予測において符号化効率を向上させること。
【解決手段】本発明に係る画像復号装置200は、復号済み画素と制御情報とに基づいてイントラ予測に用いる参照画素を生成して生成情報とする生成部205と、制御情報と生成情報とに基づいて第1予測画素を生成するイントラ予測部204と、蓄積された復号済み画素と制御情報とに基づいて第2予測画素を生成する動き補償部208と、第1予測画素又は第2予測画素のいずれかと予測残差とを加算して復号済み画素を得る加算器206とを具備する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
画像復号装置であって、
制御情報並びに量子化値を復号する復号部と、
前記量子化値を逆量子化して変換係数とする逆量子化部と、
前記変換係数を逆変換して予測残差とする逆変換部と、
復号済み画素と前記制御情報とに基づいてイントラ予測に用いる参照画素を生成して生成情報とする生成部と、
前記制御情報と前記生成情報とに基づいて第1予測画素を生成するイントラ予測部と、
前記復号済み画素を蓄積する蓄積部と、
前記蓄積された復号済み画素と前記制御情報とに基づいて第2予測画素を生成する動き補償部と、
前記第1予測画素又は前記第2予測画素のいずれかと前記予測残差とを加算して前記復号済み画素を得る加算器とを具備することを特徴とする画像復号装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記生成部は、イントラ予測の方向に応じて、前記イントラ予測部で用いる参照画素を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項3】
前記生成部は、複数ラインの近傍画素から近傍画素の変化を予測して新たな参照画素を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項4】
前記生成部は、予測式の係数を近傍画素から推定することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項5】
前記生成部は、予測式の係数を推定するために利用するライン数について、予め固定に設定する、或いは、可変に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項6】
前記生成部は、予測式について、予め固定に設定する、或いは、可変に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置
【請求項7】
前記生成部は、前記予測式及び利用ライン数の少なくとも一方が可変の場合、前記予測式及び前記利用ライン数のそれぞれを制御信号として復号することを特徴とする請求項6に記載の画像復号装置。
【請求項8】
前記生成部は、前記イントラ予測の予測方向のライン毎に異なる値を予測式へ代入することで、前記イントラ予測の参照画素を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項9】
前記生成部は、前記イントラ予測の方向に依存せず固定値を予測式へ代入することで、前記イントラ予測の参照画素を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項10】
前記生成部は、前記生成情報の生成を適用する復号対象ブロックをブロックサイズに応じて限定することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像復号装置、画像復号方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
非特許文献1には、イントラ(Intra)予測が開示されている。イントラ予測は、復号対象ブロックに隣接する近傍画素を復号対象ブロックに複製することで予測値を生成する。イントラ予測は、複数の異なる方向へ複製する予測モードを用意することで予測精度の向上を図る。予測値は、差分値と加算されることで、復号済み画素を再構成するために用いられる。
【0003】
非特許文献2には、隣接する近傍画素だけでなく1画素以上離れた近傍画素(非隣接近傍画素)も用いて予測値を生成する手法が開示されている。具体的には、隣接近傍画素の予測値と非隣接近傍画素の予測値とをそれぞれ生成した上で3:1の重み平均で最終的な予測値を合成する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
ITU-T H.266/VVC
JVET-AA0137:Intra Prediction Fusion
Algorithm description of Enhanced Compression Model 5(ECM 5)
EE2-2.7:GPM adaptive blending(JVET-Z0059、JVET-Z0137)、JVET-AA0058
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非特許文献1では、復号対象ブロックの隣接する近傍画素1ラインしか参照画素として利用していないため、予測値の精度が十分ではないという問題点がある。
【0006】
一方、非特許文献2では、複数ラインの近傍画素を参照画素として利用するため、非特許文献1における問題点の一部を解決することができる。
【0007】
しかしながら、非特許文献2によれば、3:1による固定的な重み平均のため、表現できる予測値の分布には制限があり、予測値の精度は十分に解決されていないという問題点があった。
【0008】
例えば、非特許文献2は、復号対象ブロックのイントラ予測方向の1ラインの平均aが、対応する隣接近傍画素bと非隣接近傍画素cとの重み平均(3b+c)/4に近い場合(少なくともb<a<c或いはc<a<bの場合)にのみ効果が見込まれる。
【0009】
逆に言えば、a<min(b、c)となる単調減少や、a>max(b,c)となる単調増加の場合には、非特許文献2では対応できないという問題点があった。
【0010】
また、非特許文献2によれば、隣接近傍画素と非隣接近傍画素とによるイントラ予測を2回実行する必要があるため、ハードウェア実装の回路規模が大きくなるという問題点があった。 そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、符号化効率の高い画像復号装置、画像復号方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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