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公開番号2024052568
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2023148535
出願日2023-09-13
発明の名称フェライト焼結磁石の製造方法
出願人株式会社プロテリアル
代理人
主分類H01F 41/02 20060101AFI20240404BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 リサイクルを行っても高い磁石特性が得られるフェライト焼結磁石の製造方法を提供することである。
【解決手段】 原料粉末混合工程、仮焼工程、第1の粉砕工程、成形工程、焼成工程及び加工工程を有し、リサイクル用フェライト焼結磁石を利用して製造するフェライト焼結磁石の製造方法であって、前記リサイクル用フェライト焼結磁石を粉砕してフェライト焼結磁石粉末を製造する第2の粉砕工程と、当該フェライト焼結磁石の焼成温度以上で前記フェライト焼結磁石粉末を熱処理して被熱処理体を製造する熱処理工程と、前記仮焼工程後、前記成形工程前の仮焼体に、前記被熱処理体を混合する被熱処理体混合工程と、を含むフェライト焼結磁石の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
原料粉末混合工程、仮焼工程、第1の粉砕工程、成形工程、焼成工程及び加工工程を有し、リサイクル用フェライト焼結磁石を利用して製造するフェライト焼結磁石の製造方法であって、
前記リサイクル用フェライト焼結磁石を粉砕してフェライト焼結磁石粉末を製造する第2の粉砕工程と、
当該フェライト焼結磁石の焼成温度以上で前記フェライト焼結磁石粉末を熱処理して被熱処理体を製造する熱処理工程と、
前記仮焼工程後、前記成形工程前の仮焼体に、前記被熱処理体を混合する被熱処理体混合工程と、
を含むフェライト焼結磁石の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記被熱処理体は、粉砕した後、前記仮焼工程後、前記成形工程前の前記仮焼体に混合する、請求項1に記載のフェライト焼結磁石の製造方法。
【請求項3】
前記成形工程で発生した成形体不良品、前記第1の粉砕工程および/または成形工程で発生した廃スラリー及び前記加工工程で発生した研削屑の少なくとも一種を、前記フェライト焼結磁石粉末に混合する、請求項1に記載のフェライト焼結磁石の製造方法。
【請求項4】
前記被熱処理体混合工程において、前記仮焼体と前記被熱処理体を97:3~30:70の質量比率で混合する請求項1に記載のフェライト焼結磁石の製造方法。
【請求項5】
前記フェライト焼結磁石粉末の平均粒径が1~5μmである、請求項1に記載のフェライト焼結磁石の製造方法。
【請求項6】
前記フェライト焼結磁石を構成する主相が六方晶のマグネトプランバイト(M型)構造を有するフェライト相(M相)である、請求項1に記載のフェライト焼結磁石の製造方法。
【請求項7】
前記フェライト焼結磁石がSr系フェライト焼結磁石、Sr-La-Co系フェライト焼結磁石及びCa-La-Co系フェライト焼結磁石の少なくとも一種である、請求項6に記載のフェライト焼結磁石の製造方法。
【請求項8】
前記フェライト焼結磁石がCa-La-Co系フェライト焼結磁石である、請求項7に記載のフェライト焼結磁石の製造方法。
【請求項9】
前記Ca-La-Co系フェライト焼結磁石は、
Ca、R、A、Fe及びCoの金属元素(ただし、Rは希土類元素の少なくとも1種であってLaを必須に含む元素、AはSrおよび/またはBa)の原子比を示す一般式:Ca
1-x-y
R
x
A
y
Fe
2n-z
Co
z
において、前記x、y及びz、並びにn(ただし、2nはモル比であって、2n=(Fe+Co)/(Ca+R+A)で表される)が、
0.3≦1-x-y≦0.7、
0.3≦x≦0.7、
0≦y≦0.4、
1-x-y≧y、
0<z≦0.4、及び
8≦2n-z≦12、
を満足する、請求項8に記載のフェライト焼結磁石の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フェライト焼結磁石の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
フェライト焼結磁石は最大エネルギー積が希土類系焼結磁石(例えばNdFeB系焼結磁石)の1/10にすぎないが、主原料が安価な酸化鉄であることからコストパフォーマンスに優れており、化学的に極めて安定であるという特長を有している。そのため、各種モータやスピーカなど様々な用途に用いられており、世界的な生産重量は現在でも磁石材料の中で最大である。
【0003】
代表的なフェライト焼結磁石として、基本組成がSrFe
12
O
19
で表されるSr系フェライト焼結磁石や、Sr
2+
の一部をLa
3+
で置換し、Fe
3+
の一部をCo
2+
で置換したSr-La-Co系フェライト焼結磁石、磁石特性をさらに向上させたCa-La-Co系フェライト焼結磁石等があげられる。
【0004】
特許文献1では、不良となったSr-La-Co系フェライト焼結磁石を粉末化した磁石粉末から実質的に構成されるか、または、この磁石粉末とSr-La-Co系フェライト焼結磁石の原料粉末とから実質的に構成するようにリサイクルを行い、Sr-La-Co系フェライト焼結磁石を製造する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-353021号公報
【0006】
特許文献1では、不良となったSr-La-Co系フェライト焼結磁石を粉末化した磁石粉末をそのままリサイクルしてSr-La-Co系フェライト焼結磁石を製造しているが、実際には高い磁石特性が得られない場合があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の目的は、リサイクルを行っても高い磁石特性が得られるフェライト焼結磁石の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のフェライト焼結磁石の製造方法は、
原料粉末混合工程、仮焼工程、第1の粉砕工程、成形工程、焼成工程及び加工工程を有し、リサイクル用フェライト焼結磁石を利用して製造するフェライト焼結磁石の製造方法であって、
前記リサイクル用フェライト焼結磁石を粉砕してフェライト焼結磁石粉末を製造する第2の粉砕工程と、
当該フェライト焼結磁石の焼成温度以上で前記フェライト焼結磁石粉末を熱処理して被熱処理体を製造する熱処理工程と、
前記仮焼工程後、前記成形工程前の仮焼体に、前記被熱処理体を混合する被熱処理体混合工程と、を含む。
【0009】
本開示のフェライト焼結磁石の製造方法において、前記被熱処理体は、粉砕した後、前記仮焼工程後、前記成形工程前の前記仮焼体に混合するのが好ましい。
【0010】
本開示のフェライト焼結磁石の製造方法において、前記成形工程で発生した成形体不良品、前記第1の粉砕工程および/または成形工程で発生した廃スラリー及び前記加工工程で発生した研削屑の少なくとも一種を、前記フェライト焼結磁石粉末に混合するのが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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