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公開番号2024051382
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157521
出願日2022-09-30
発明の名称清掃用リング、及び、反応装置
出願人株式会社神鋼環境ソリューション
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類B05B 1/34 20060101AFI20240404BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】清掃される対象物をより清浄な状態にするのが容易な清掃用リングを提供し、反応装置を良好に清掃すること。
【解決手段】 部材に対して流体を吹き付けて当該部材を清掃するために用いられる清掃用リングであって、前記流体の流路となる空間部を内部に備えた中空リング状の本体部を備え、該本体部の径方向内側には、前記空間部に連通し、前記空間部に供給された前記流体を吹き出すための貫通孔が設けられており、前記本体部の中心軸が延びる方向である第1方向を有し、前記本体部には、前記第1方向が垂直方向となるように配した時に前記流体の吹き出し方向が斜め上方向となる複数の前記貫通孔が備えられ、該複数の貫通孔には、第1貫通孔と、孔の大きさ、流体を吹き出す角度、及び、前記第1方向における形成位置の内の少なくとも1つが前記第1貫通孔とは異なる第2貫通孔と、を含む複数種類の前記貫通孔が含まれている清掃用リングを提供する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
部材に対して流体を吹き付けて当該部材を清掃するために用いられる清掃用リングであって、
前記流体の流路となる空間部を内部に備えた中空リング状の本体部を備え、
該本体部の径方向内側には、前記空間部に連通し、前記空間部に供給された前記流体を吹き出すための貫通孔が設けられており、
前記本体部の中心軸が延びる方向である第1方向を有し、
前記本体部には、
前記第1方向が垂直方向となるように配した時に前記流体の吹き出し方向が斜め上方向となる複数の前記貫通孔が備えられ、
該複数の貫通孔には、
第1貫通孔と、
孔の大きさ、流体を吹き出す角度、及び、前記第1方向における形成位置の内の少なくとも1つが前記第1貫通孔とは異なる第2貫通孔と、を含む複数種類の前記貫通孔が含まれている清掃用リング。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1方向が垂直方向となるように配し、
前記本体部の径方向内側の面と、該面を上方に延長した面とを含む筒状の面を仮想面とし、
前記第1貫通孔から前記流体の吹き出し方向に延長した仮想線を第1仮想線とし、
前記第2貫通孔から前記流体の吹き出し方向に延長した仮想線を第2仮想線とした際に、
前記本体部には、前記第1仮想線と前記仮想面との交点が前記第2仮想線と前記仮想面との交点よりも高い位置に形成されるように前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが備えられている請求項1記載の清掃用リング。
【請求項3】
前記本体部には、前記第2仮想線と前記仮想面との交点が前記本体部の上端部に位置するように前記第2貫通孔が設けられている請求項2記載の清掃用リング。
【請求項4】
前記本体部には、前記第1方向に沿う第1方向視において前記第2仮想線が前記仮想面と斜めに交わるように前記第2貫通孔が設けられている請求項2又は3記載の清掃用リング。
【請求項5】
前記本体部には、前記第1方向に沿う第1方向視において前記第1仮想線が前記仮想面と斜めに交わるように前記第1貫通孔が設けられている請求項2記載の清掃用リング。
【請求項6】
前記第1貫通孔と前記第2貫通孔との少なくとも一方は、前記第1方向が垂直方向となるように前記本体部を配置し、前記流体として液体を用いた場合に、該液体が横広がりに吹き出されるように構成されている請求項1又は2記載の清掃用リング。
【請求項7】
前記第1貫通孔と前記第2貫通孔との少なくとも一方は、前記第1方向が垂直方向となるように前記本体部を配置し、前記流体として液体を用いた場合に、該液体が縦広がりに吹き出されるように構成されている請求項1又は2記載の清掃用リング。
【請求項8】
底壁部と、該底壁部の外周縁より筒状になって上方に延びる周側壁部と、前記底壁部と上下方向に対向して前記周側壁部の上端部を塞ぐように配される天井壁部とを備え、該底壁部、該周側壁部、及び、該天井壁部で囲われた収容空間を備えた反応槽を有し、
該反応槽には、開口が設けられており、
部材に対して流体を吹き付けて当該部材を清掃するために用いられる清掃用リングを更に有する反応装置であって、
前記清掃用リングが、前記流体の流路となる空間部を内部に備えた中空リング状の本体部を備え、
前記本体部が、前記反応槽の前記開口に装着されており、
該本体部の径方向内側には、前記空間部に連通し、前記空間部に供給された前記流体を吹き出すための貫通孔が設けられており、
前記清掃用リングは、
前記本体部の中心軸が延びる方向である第1方向を有し、
前記本体部には、
前記第1方向が垂直方向となるように配した時に前記流体の吹き出し方向が斜め上方向となる複数の前記貫通孔が備えられ、
該複数の貫通孔には、
第1貫通孔と、
孔の大きさ、流体を吹き出す角度、及び、前記第1方向における形成位置の内の少なくとも1つが前記第1貫通孔とは異なる第2貫通孔と、を含む複数種類の前記貫通孔が含まれている反応装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は清掃用リングと反応装置とに関し、より詳しくは、部材に対して流体を吹き付けて清掃するために用いられる清掃用リングとそのような清掃用リングを備えた反応装置とに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、配管どうしの接続部に配管と同程度の内径を有する清掃用リングを介在させ、配管内を液体や粉末が通過した後に清掃用リングから配管の内壁に固体(粉体)や液体の洗浄材やエアなどを吹き付けて配管を清掃することが行われている。なかでも液体の洗浄材(洗浄液)を用いた清掃が広く行われている(下記特許文献1、2参照)。このような清掃用リングは、内周面にエアや洗浄液を吹き出すための貫通孔を有し、配管だけでなく、タンクの除き窓の清掃などにも用いられている。また、このような清掃用リングは、リング状であるために内側に棒状体を挿通して該棒状体の外表面を清掃する目的でも用いられる。例えば、反応槽などでは槽の天井部に開口部を設けて該開口部を通じて上下に延びる回転軸を配置し、該回転軸の下端部に攪拌翼を設けて反応物を攪拌するようなことが行われているが、清掃用リングは、この開口部に配置して回転軸や攪拌翼を清掃するためにも用いることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6542561号公報
独国特許出願公開第102009049296号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
清掃用リングや清掃用リングによって清掃される配管などを有する清掃機能付装置では、清掃の対象となる部材がより清浄な状態となるように清掃されることが求められている。そのため、清掃用リングは、対象となる部材を清掃することが容易であることが望ましい。しかしながら、清掃対象となる種々の物品に適切に流体を吹き付けることは難しく、これまでそのような要望が満たされる状況にはなっていない。そのため反応装置などでは十分良好な清掃を行うことが困難になったりしている。そこで本発明は、清掃される対象物をより清浄容易な清掃用リングを提供し、反応装置での清掃を良好に実施することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明は、
部材に対して流体を吹き付けて当該部材を清掃するために用いられる清掃用リングであって、
前記流体の流路となる空間部を内部に備えた中空リング状の本体部を備え、
該本体部の径方向内側には、前記空間部に連通し、前記空間部に供給された前記流体を吹き出すための貫通孔が設けられており、
前記本体部の中心軸が延びる方向である第1方向を有し、
前記本体部には、
前記第1方向が垂直方向となるように配した時に前記流体の吹き出し方向が斜め上方向となる複数の前記貫通孔が備えられ、
該複数の貫通孔には、
第1貫通孔と、
孔の大きさ、流体を吹き出す角度、及び、前記第1方向における形成位置の内の少なくとも1つが前記第1貫通孔とは異なる第2貫通孔と、を含む複数種類の前記貫通孔が含まれている清掃用リング、を提供する。
【0006】
上記課題を解決するために本発明は、
底壁部と、該底壁部の外周縁より筒状になって上方に延びる周側壁部と、前記底壁部と上下方向に対向して前記周側壁部の上端部を塞ぐように配される天井壁部とを備え、該底壁部、該周側壁部、及び、該天井壁部で囲われた収容空間を備えた反応槽を有し、
該反応槽には、開口が設けられており、
部材に対して流体を吹き付けて当該部材を清掃するために用いられる清掃用リングを更に有する反応装置であって、
前記清掃用リングが、前記流体の流路となる空間部を内部に備えた中空リング状の本体部を備え、
前記本体部が、前記反応槽の前記開口に装着されており、
該本体部の径方向内側には、前記空間部に連通し、前記空間部に供給された前記流体を吹き出すための貫通孔が設けられており、
前記清掃用リングは、
前記本体部の中心軸が延びる方向である第1方向を有し、
前記本体部には、
前記第1方向が垂直方向となるように配した時に前記流体の吹き出し方向が斜め上方向となる複数の前記貫通孔が備えられ、
該複数の貫通孔には、
第1貫通孔と、
孔の大きさ、流体を吹き出す角度、及び、前記第1方向における形成位置の内の少なくとも1つが前記第1貫通孔とは異なる第2貫通孔と、を含む複数種類の前記貫通孔が含まれている反応装置、を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば清掃用リングが流体を吹き出すための貫通孔を複数種類有しているため、清掃対象となる部材の形状に対して適した形で流体を吹き出させ易く、反応装置などにおいて良好な清掃が実現され得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、清掃機能付装置である反応装置を示した概略正面図である。
図2は、清掃用リングの概略斜視図である。
図3は、清掃用リングの断面形状を示した概略断面図(図2のIII-III線矢視断面図)である。
図4は、清掃用の流体が吹き出す様子を示した概略正面図である。
図5Aは、清掃用の流体が吹き出す様子を示した概略平面図である(図4でのブロック矢印V方向に本体部の様子を観察した概略図)。
図5Bは、リング本体の中心軸と第1貫通孔の貫通方向とに平行な平面で第1貫通孔の形成箇所を切断した際の断面形状を表した概略断面図(図5AでのB-B線矢視断面図)である。
図5Cは、リング本体の中心軸と第2貫通孔の貫通方向とに平行な平面で第2貫通孔の形成箇所を切断した際の断面形状を表した概略断面図(図5AでのC-C線矢視断面図)である。
図6は、清掃用リングのリング本体の構成を示した概略斜視図である。
図7Aは、テーパー面の配置について示した概略図である。
図7Bは、テーパー面の別の配置について示した概略図である。
図7Cは、テーパー面の別の配置について示した概略図である。
図7Dは、傾斜姿勢でのテーパー面の状態を示した概略図である。
図8は、図1とは異なる使用形態で清掃用リングを用いた反応装置を示す概略正面図である。
図9は、清掃用リングと仮想面とを示した概略斜視図である。
図10は、図9での仮想面に洗浄液が到達する様子を示した模式図である。
図11は、図10とは異なる貫通孔を有する場合の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図を参照しつつ本発明の一つの実施の形態について説明する。本実施形態では、清掃用リングを設ける装置が反応装置であり、グラスライニングが施された反応槽を有する装置である場合を例示するが本実施形態の清掃用リングはグラスライニング製品以外にも使用でき、反応装置以外にも、例えば、濾過装置や乾燥装置といったその他の装置などにも使用可能なものである。
【0010】
図1は、本実施形態における清掃機能付装置である反応装置1を示したもので、反応装置1は、反応槽10を備え、該反応槽10に接続される配管を通じて原材料が供給されるように構成されている。反応装置1は、反応装置1に外部から原材料を供給するための配管(以下、「装置外配管PX」という)を接続可能な配管(以下、「装置配管11a」ともいう)を有している。本実施形態の装置配管11aは、前記反応槽10から短く延びるように設けられている。本実施形態の反応装置1は、前記装置配管11aの端部に着脱自在に装着される清掃用リング20をさらに備えている。即ち、前記清掃用リング20は、装置外配管PXの接続時に当該装置外配管PXと前記装置配管11aとの間に介装されるように備えられている。
(【0011】以降は省略されています)

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