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公開番号2024051068
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2024027267,2020561525
出願日2024-02-27,2019-12-19
発明の名称自己免疫疾患の改善用組成物
出願人学校法人近畿大学
代理人個人
主分類A61K 31/352 20060101AFI20240403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】自己免疫疾患を改善若しくは治療するための抗体製剤が提案されているが、投与経路は静脈内に限られ、患者の負担となっていた。また、マンギフェリンは経口摂取によって自己免疫疾患を改善する効果を有するが、効果が小さく、現実的に摂取するには、容易ではなかった。さらに、NIKなどのキナーゼを阻害する新規の薬剤が、自己免疫疾患を処置するための有効な医薬品等を開発するために、常に必要とされている。
【解決手段】ノラチリオール、1,3,5,6-テトラヒドロキシキサントン、キサントヒドロール、α-マンゴスチン、γ-マンゴスチンから選ばれる少なくとも一種の化合物は、経口摂取で効果を有し、マンギフェリンよりも少ない量で効果を表すことができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ノラチリオール、1,3,5,6-テトラヒドロキシキサントン、キサントヒドロール、α-マンゴスチン、γ-マンゴスチンから選ばれる少なくとも一種の化合物を有効成分とする自己免疫疾患の改善用組成物。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
ノラチリオール、1,3,5,6-テトラヒドロキシキサントン、キサントヒドロール、α-マンゴスチン、γ-マンゴスチンから選ばれる少なくとも一種の化合物を有効成分とするBAFF過剰発現が関与する自己免疫疾患の改善用組成物。
【請求項3】
ノラチリオール、1,3,5,6-テトラヒドロキシキサントン、キサントヒドロール、α-マンゴスチン、γ-マンゴスチンから選ばれる少なくとも一種の化合物を有効成分とする自己免疫疾患治療薬。
【請求項4】
ノラチリオール、1,3,5,6-テトラヒドロキシキサントン、キサントヒドロール、α-マンゴスチン、γ-マンゴスチンから選ばれる少なくとも一種の化合物を含む加工食品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群等などの自己免疫疾患治療および/または予防に有用なNF-κB誘導キナーゼ(NIK-MAP3K14としても知られている)を阻害する化合物に関する。また、本発明は、当該化合物を用いたB細胞活性化を伴う自己免疫疾患およびBAFF過剰発現による自己免疫疾患等の予防・治療の組成物、医薬組成物、加工食品に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
NF-κB(Nuclear factor kappa B)は、免疫応答、細胞増殖、アポトーシスおよび発癌に関与する各種遺伝子発現を調節する転写因子である。このNF-κBは5つのメンバー:(1)NF-κBp65(p65)、(2)RelB、(3)c-Rel、(4)NF-κB1(これは、前駆体p105と切断型p50の両方で存在する)および(5)NF-κB2(これは、前駆体p100と切断型p52の両方で存在する)から構成されている。
【0003】
主に、NF-κB1(切断型p50;NF-κBp50)とp65がヘテロダイマー、NF-κB2(切断型p52;NF-κBp52)とRelBがヘテロダイマーを形成する。また、これらNF-κBヘテロダイマーの活性化はリン酸化反応およびタンパク質分解を含む連続事象によって厳密に制御されるシグナル伝達経路であり、古典的および非古典的の2つの経路に分類される。
【0004】
NIKはセリン/スレオニンキナーゼであり、古典的および非古典的の両方の経路で役割を担う。NIKは、非古典的なシグナル伝達経路では必須なものであり、IKKαをリン酸化することでNF-κBp100を部分分解し、NF-κBp52を遊離させる。NF-κBp52はRelBとヘテロダイマーを形成することで、核内へと移行し、遺伝子を発現させる。さらに、古典的経路ではIKKα、IKKβおよびIKKγ複合体を活性化させることでp65とNF-κBp50のヘテロダイマーを形成する。このヘテロダイマーが核内へと移行することで、遺伝子発現を調節する。
【0005】
非古典的経路は、B細胞活性化因子(BAFF)、CD40リガンドおよびリンフォトキシンβ受容体リガンド等のリガンドのみによって活性化される。これらのリガンドによるシグナル伝達経路の活性化にNIKが重要であることが知られている。その重要な役割のために、NIKの発現は厳密に調節されている。
【0006】
通常の非刺激条件下では、ユビキチンリガーゼであるTNF受容体関連因子(TRAF)とNIKが相互作用することにより、NIKが分解されるため、細胞内におけるNIKタンパク量は少ない。
【0007】
非古典的経路がリガンドによって刺激されると、活性化された受容体により、TRAF-NIK複合体を解離させ、それによりNIK濃度が増加すると考えられている(Thu and Richmond,Cytokine Growth F.R.2010,21,213-226:非特許文献1)。
【0008】
BAFFはT細胞、単球/マクロファージ、樹状細胞等から産生・分泌され、B細胞上の3種類の受容体を介してB細胞の分化、活性化、生存等を制御することが知られている(Moore,et al., Science. 1999, 285,260-263:非特許文献2)。
【0009】
BAFFの受容体としては、BAFF-R(BAFF-Receptor)、TACI(Taransmembrane activator and calcium modulator and cyclophilin ligand interactor)およびBMCA(B cell maturation antigen)が知られている。
【0010】
BAFF-RおよびBMCAは主にB細胞に発現しており、TACIはB細胞と活性化T細胞に発現している。BAFFとBAFF-Rとの相互作用はB細胞の形成および維持に必須のNIKを介したシグナル伝達経路を活性化し、順次、外来物質による侵入に応答して免疫グロブリンを合成する。
(【0011】以降は省略されています)

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