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公開番号2024049075
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022155320
出願日2022-09-28
発明の名称飛翔体用容器
出願人株式会社岩谷技研
代理人弁理士法人朝日特許事務所
主分類B64B 1/22 20060101AFI20240402BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】従来技術に係る飛翔体が備える容器と比較し、結露が生じにくい容器を提供する。
【解決手段】容器12はガス気球等の飛翔体の容器であり、飛翔体の上昇に伴い上昇する。容器12の壁体の一部は、互いに離間された板体121、板体122、及び、板体123で構成されている。板体121は、板体121を挟む空間S1と空間S2の間に生じた圧力差を解消するように、それらの2つの空間の間に気体の出入りを生じさせるが、それらの2つの空間の間に気体の対流を生じさせない大きさの孔H1を1以上、有する。飛翔体の上昇に伴い、空間S1~S4の温度T1~T4にはT1<T2<T3<T4の関係が生じる。すなわち、容器12の内外の温度勾配が緩やかとなり、板体121、板体122、及び、板体123のいずれにも結露が生じにくい。板体121は孔H1を有することで、板体122が容器12の内外圧力差により受ける力を緩衝する役割を果たす。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
飛翔体が備える容器であって、
少なくとも一部が互いに離間された3枚以上の板体で構成されており、
前記3枚以上の板体のうち少なくとも1枚の板体は、孔を有さず容器内の収容物を収容する空間を気密に保ち、
前記3枚以上の板体のうち少なくとも1枚の板体は、当該板体を挟む2つの空間の間に生じた圧力差を解消するように当該2つの空間の間に気体の出入りを生じさせるが、当該2つの空間の間に気体の対流を生じさせない大きさの1以上の孔を有する
容器。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記3枚以上の板体のうち2枚以上の板体が、当該板体を挟む2つの空間の間に生じた圧力差を解消するように当該2つの空間の間に気体の出入りを生じさせるが、当該2つの空間の間に気体の対流を生じさせない大きさの1以上の孔を有する
請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記3枚以上の板体のうち孔を有する2枚以上の板体に関し、当該2枚以上の板体のうち少なくとも2枚の各々が有する孔の大きさ及び数の少なくとも一方が異なる
請求項2に記載の容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、気球、飛行船等の飛翔体のための容器に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
気球、飛行船等の飛翔体が上昇すると、飛翔体の周囲の温度は一般的に低下する。従って、飛翔体が気密な容器を備える場合、飛翔体の上昇により、容器の内側の空気の温度に対し容器の壁面の温度が低くなり、壁面に接する空気が冷却されて空気中に含まれる水蒸気が水に変化し、壁面の内側に露として付着する現象である結露が生じる場合がある。
【0003】
飛翔体が備える容器の壁面が光を透過する場合、その壁面に結露が生じると、容器内の人が容器外の情景を明瞭に視認できなくなり、また、容器内の撮影装置が容器外の情景を鮮明に撮影できなくなる。
【0004】
また、飛翔体が備える容器の壁面に結露が生じると、その周辺の物が浸水による損傷等を受ける場合がある。
【0005】
飛翔体が備える容器内で結露が生じる確率を低減する発明を開示した特許文献として、本願の発明者による発明に関する特許文献1がある。特許文献1には、壁部の少なくとも一部を2重構造とし、2重構造の壁部のいずれか1枚に、気体の出入りを生じさせるが、気体の対流を生じさせない大きさの1以上の孔を設けた飛翔体の容器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-51566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示の容器を用いた場合、地上の気温及び湿度に関する条件によっては、容器内の結露の発生が十分に防止できない場合がある。
【0008】
上記の事情に鑑み、本発明は、特許文献1に記載の発明による場合と比較し、飛翔体が備える容器内で結露が生じにくくする手段を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、飛翔体が備える容器であって、少なくとも一部が互いに離間された3枚以上の板体で構成されており、前記3枚以上の板体のうち少なくとも1枚の板体は、孔を有さず容器内の収容物を収容する空間を気密に保ち、前記3枚以上の板体のうち少なくとも1枚の板体は、当該板体を挟む2つの空間の間に生じた圧力差を解消するように当該2つの空間の間に気体の出入りを生じさせるが、当該2つの空間の間に気体の対流を生じさせない大きさの1以上の孔を有する容器を第1の態様として提案する。
【0010】
第1の態様に係る容器において、前記3枚以上の板体のうち2以上の板体が、当該板体を挟む2つの空間の間に生じた圧力差を解消するように当該2つの空間の間に気体の出入りを生じさせるが、当該2つの空間の間に気体の対流を生じさせない大きさの1以上の孔を有する、という構成が第2の態様として採用されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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