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公開番号
2024048900
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-04-09
出願番号
2022155052
出願日
2022-09-28
発明の名称
油圧ユニット
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F15B
1/26 20060101AFI20240402BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約
【課題】油タンク内の作動油への水や冷却液の混入の抑制できる油圧ユニットを提案する。
【解決手段】油圧ユニット(1)は、作動油を収容する油タンク(10)と、油タンク(10)内の作動油をアクチュエータに供給する油圧ポンプ(30)と、油圧ポンプ(30)の吐出口(30a)とアクチュエータとの間の流路から作動油を油タンク(10)に戻す第1戻り配管(L1,L2,L3,L4,L5)と、油タンク(10)内に配置され、油タンク(10)内の作動油と冷却液との間で熱交換する第1熱交換部(70)と、第1熱交換部(70)に接続され、冷却液を第1熱交換部(70)に供給するための配管部(L11,L12,71,72)とを備え、配管部(L11,L12,71,72)は、油タンク(10)内の作動油への水または冷却液の混入を抑制する構造を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
作動油を収容する油タンク(10)と、
上記油タンク(10)内の作動油をアクチュエータに供給する油圧ポンプ(30)と、
上記油圧ポンプ(30)の吐出口(30a)と上記アクチュエータとの間の流路から作動油を上記油タンク(10)に戻す第1戻り配管(L1,L2,L3,L4,L5)と、
上記油タンク(10)内に配置され、上記油タンク(10)内の作動油と冷却液との間で熱交換する第1熱交換部(70,170)と、
上記第1熱交換部(70,170)に接続され、上記冷却液を上記第1熱交換部(70,170)に供給するための配管部(L11,L12,71,72,170a,170c)と
を備え、
上記配管部(L11,L12,71,72,170a,170c)は、上記油タンク(10)内の作動油への水または上記冷却液の混入を抑制する構造を有する、油圧ユニット(1,2)。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の油圧ユニット(1)において、
上記配管部(L11,L12,71,72)は、上記油タンク(10)内の油面上に露出する露出部分(71,72)を有し、
上記配管部(L11,L12,71,72)の上記露出部分(71,72)は、内管(L11a,L12a)とその内管(L11a,L12a)を収容する外管(71a,72a)とを有する2重管であって、上記油タンク(10)内の作動油への水の混入を抑制する構造であり、
上記冷却液が上記内管(L11a,L12a)内を流れると共に、上記第1戻り配管(L1,L2,L3,L4,L5)を介して上記油タンク(10)に戻る作動油が上記内管(L11a,L12a)の外周面と上記外管(71a,72a)の内周面との間を流れる、油圧ユニット(1)。
【請求項3】
請求項1に記載の油圧ユニット(2)において、
上記配管部(L11,L12,170a,170c)は、上記油タンク(10)を貫通する第1配管部(170a,170c)と、上記第1配管部(170a,170c)に上記油タンク(10)外で連結された第2配管部(L11,L12)とを有し、
上記油タンク(10)内の作動油への上記冷却液の混入を抑制する構造は、上記第1配管部(170a,170c)と上記第2配管部(L11,L12)とを連結する継手構造(TB)である、油圧ユニット(2)。
【請求項4】
請求項3に記載の油圧ユニット(2)において、
上記油タンク(10)は、上記第1配管部(,170a,170c)が貫通する貫通穴(10b)を有し、
上記継手構造(TB)は、上記油タンク(10)の上記貫通穴(10b)に一端が接続され、他端から上記第1配管部(,170a,170c)の先端が突出する第1接続部(TB1)と、上記第1接続部(TB1)から突出した上記第1配管部(170a,170c)の先端と上記第2配管部(L11,L12)とが接続された第2接続部(TB2)とを有する、油圧ユニット(2)。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれか一項に記載の油圧ユニット(1,2)において、
上記アクチュエータから排出された作動油を上記油タンク(10)に戻す第2戻り配管(L41,L42,L43,L44)と、
上記油圧ポンプ(30)の吸込口(30b)に一端が接続され、他端の入口が上記油タンク(10)内に位置する吸込管(31)と
を備え、
上記アクチュエータから上記第2戻り配管(L41,L42,L43,L44)を介して上記油タンク(10)に戻る作動油を、上記第1熱交換部(70,170)を介して上記吸込管(31)の上記他端の入口に案内する流路制御板(36)を備える、油圧ユニット(1,2)。
【請求項6】
請求項1から4までのいずれか一項に記載の油圧ユニット(1,2)において、
上記第1熱交換部(70,170)に供給される上記冷却液の流量を調整する流量制御弁(V1)と
上記油タンク(10)内の作動油の温度Toが所定の第1作動油温度To1以上かつ所定の第2作動油温度To2(>To1)以下になるように、上記流量制御弁(V1)の開度を調整する制御部(60)と、
を備える、油圧ユニット(1,2)。
【請求項7】
請求項1から4までのいずれか一項に記載の油圧ユニット(1,2)において、
上記油圧ポンプ(30)を駆動するモータ(40)と、
上記モータ(40)を駆動するデバイス(61)と、
上記デバイス(61)と上記第1戻り配管(L1,L2,L3,L4,L5)を流れる作動油との間で熱交換する第2熱交換部(80)と
を備える、油圧ユニット(1,2)。
【請求項8】
請求項1から4までのいずれか一項に記載の油圧ユニット(1,2)において、
上記油圧ポンプ(30)を駆動するモータ(40)と、
上記モータ(40)と上記第1戻り配管(L1,L2,L3,L4,L5)を流れる作動油との間で熱交換する第3熱交換部(90)と
を備える、油圧ユニット(1,2)。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、油圧ユニットに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、油圧ユニットとしては、油圧ポンプを駆動するモータと、作動油を冷却する空冷式冷却器とを備え、送風ファンにより発生する空気流によってモータおよび空冷式冷却器を冷却するものがある(例えば、特開2008-8252号公報(特許文献1)参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-8252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記油圧ユニットでは、周囲環境の温度が高くなると、作動油も高温となるため、空冷式冷却器の冷却能力が低下するという問題がある。
【0005】
そこで、作動油の冷却能力を向上させるため、油タンク内に水冷式冷却器として熱交換器を配置して、熱交換器により水と作動油との熱交換することにより作動油を冷却する油圧ユニットが考えられる。
【0006】
しかしながら、このような油タンク内に配置された熱交換器により作動油を冷却する水冷式の油圧ユニットでは、油タンク内の結露や水漏れが生じると、油タンク内の作動油に水が混入する恐れがある。
【0007】
本開示では、油タンク内の作動油への水や冷却液の混入の抑制できる油圧ユニットを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の態様の油圧ユニットは、
作動油を収容する油タンクと、
上記油タンク内の作動油をアクチュエータに供給する油圧ポンプと、
上記油圧ポンプの吐出口と上記アクチュエータとの間の流路から作動油を上記油タンクに戻す第1戻り配管と、
上記油タンク内に配置され、上記油タンク内の作動油と冷却液との間で熱交換する第1熱交換部と、
上記第1熱交換部に接続され、上記冷却液を上記第1熱交換部に供給するための配管部と
を備え、
上記配管部は、上記油タンク内の作動油への水または上記冷却液の混入を抑制する構造を有する。
【0009】
本開示によれば、油タンク内の作動油への水または冷却液の混入を抑制する構造を有する配管部によって、冷却液を第1熱交換部に供給するので、油タンク内の作動油への水や冷却液の混入の抑制できる。
【0010】
また、本開示の第2の態様に係る油圧ユニットは、
第1の態様の油圧ユニットにおいて、
上記配管部は、上記油タンク内の油面上に露出する露出部分を有し、
上記配管部の上記露出部分は、内管とその内管を収容する外管とを有する2重管であって、上記油タンク内の作動油への水の混入を抑制する構造であり、
上記冷却液が上記内管内を流れると共に、上記第1戻り配管を介して上記油タンクに戻る作動油が上記内管の外周面と上記外管の内周面との間を流れる。
(【0011】以降は省略されています)
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