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公開番号2024126182
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034407
出願日2023-03-07
発明の名称流体圧シリンダの駆動制御装置
出願人キャタピラー エス エー アール エル
代理人個人,個人
主分類F15B 11/04 20060101AFI20240912BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】ストロークエンド近傍での流体圧シリンダの伸縮操作性が良好な流体圧シリンダの駆動制御装置を提供する。
【解決手段】駆動制御装置1は、操作体2の操作に応じて流体圧シリンダ6を伸縮させる伸縮手段7と、流体圧シリンダ6の伸縮位置を検出する位置検出手段17と、流体圧シリンダ6の伸縮速度を検出する速度検出手段18と、流体圧シリンダ6のストロークエンドから所定範囲内での伸縮位置とストロークエンド方向への伸縮速度とに応じて、伸縮手段7による流体圧シリンダ6のストロークエンド方向への伸縮速度を制限する制限手段と、流体圧シリンダ6のストロークエンド近傍の所定位置からの距離が短いほど流体圧シリンダ6への作動流体の供給量を低減させて流体圧シリンダ6の伸縮を所定位置で停止させる停止手段と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
操作体の操作に応じて流体圧シリンダを伸縮させる伸縮手段と、
流体圧シリンダの伸縮位置を検出する位置検出手段と、
流体圧シリンダの伸縮速度を検出する速度検出手段と、
流体圧シリンダのストロークエンドから所定範囲内での伸縮位置およびストロークエンド方向への伸縮速度に応じて、伸縮手段による流体圧シリンダのストロークエンド方向への伸縮速度を制限する制限手段と、
流体圧シリンダのストロークエンド近傍の所定位置に近いほど流体圧シリンダへの作動流体の供給量を低減させて流体圧シリンダの伸縮を所定位置で停止させる停止手段と、
を備えることを特徴とする流体圧シリンダの駆動制御装置。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
制限手段は、ストロークエンドから所定範囲内でのストロークエンド方向への伸縮速度の最大値を保持し、その伸縮速度の最大値および伸縮位置に応じて、伸縮手段による流体圧シリンダのストロークエンド方向への伸縮速度を制限するとともに、操作体が所定の中立範囲となったときに、最大値の保持を解除する
ことを特徴とする請求項1記載の流体圧シリンダの駆動制御装置。
【請求項3】
停止手段の機能をオンオフ切り替え可能である
ことを特徴とする請求項1または2記載の流体圧シリンダの駆動制御装置。
【請求項4】
伸縮手段は、位置検出手段と速度検出手段との少なくともいずれかの故障が診断されたときに、流体圧シリンダのストロークエンド方向への伸縮速度を強制的に低減する
ことを特徴とする請求項1または2記載の流体圧シリンダの駆動制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、操作体の操作に応じて流体圧シリンダを伸縮させる流体圧シリンダの駆動制御装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、油圧シリンダを用いる例えば油圧ショベルなどの作業機械において、油圧シリンダが伸縮限界すなわちストロークエンド近傍に達するときに伸縮速度を減少させ、ストロークエンドの手前では停止させることによって、衝撃を緩和するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-118271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の駆動制御装置では、油圧シリンダの伸縮がストロークエンド近傍に達するとパイロット圧の上限値が規定されることで伸縮速度を遅らせているため、例えばストロークエンド近傍において、一旦伸縮停止し、さらにストロークエンド方向に操作したい場合などに、規定されているパイロット圧の上限値により油圧シリンダの伸縮速度が制限されて非常にゆっくりでしか動かせず、ストロークエンド近傍での伸縮操作性が良好でない。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、ストロークエンド近傍での流体圧シリンダの伸縮操作性が良好な流体圧シリンダの駆動制御装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、操作体の操作に応じて流体圧シリンダを伸縮させる伸縮手段と、流体圧シリンダの伸縮位置を検出する位置検出手段と、流体圧シリンダの伸縮速度を検出する速度検出手段と、流体圧シリンダのストロークエンドから所定範囲内での伸縮位置およびストロークエンド方向への伸縮速度に応じて、伸縮手段による流体圧シリンダのストロークエンド方向への伸縮速度を制限する制限手段と、流体圧シリンダのストロークエンド近傍の所定位置に近いほど流体圧シリンダへの作動流体の供給量を低減させて流体圧シリンダの伸縮を所定位置で停止させる停止手段と、を備える流体圧シリンダの駆動制御装置である。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の流体圧シリンダの駆動制御装置における制限手段が、ストロークエンドから所定範囲内でのストロークエンド方向への伸縮速度の最大値を保持し、その伸縮速度の最大値および伸縮位置に応じて、伸縮手段による流体圧シリンダのストロークエンド方向への伸縮速度を制限するとともに、操作体が所定の中立範囲となったときに、最大値の保持を解除するものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の流体圧シリンダの駆動制御装置における停止手段の機能をオンオフ切り替え可能であるものである。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の流体圧シリンダの駆動制御装置における伸縮手段が、位置検出手段と速度検出手段との少なくともいずれかの故障が診断されたときに、流体圧シリンダのストロークエンド方向への伸縮速度を強制的に低減するものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明によれば、流体圧シリンダ6のストロークエンド側への突入による衝撃を適切に緩和しつつ、流体圧シリンダ6のストロークエンド方向への伸縮速度を確保できるとともに、例えばストロークエンドでのリリーフ操作に起因するリリーフ圧の蓄圧に起因する流体圧シリンダの伸縮操作性の低下を抑制でき、ストロークエンド近傍での流体圧シリンダの伸縮操作性が良好になる。
(【0011】以降は省略されています)

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