TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024048661
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154700
出願日2022-09-28
発明の名称通信装置およびその制御方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類H04L 7/00 20060101AFI20240402BHJP(電気通信技術)
要約【課題】画像データを送信する際に同期遅延を抑制することができる通信装置を提供すること。
【解決手段】通信装置は、受信した時刻同期パケットを用いて時刻同期を行う通信装置であって、前記時刻同期パケットを送信すべき期間において、他の通信装置に転送すべき画像パケットがある場合、当該画像パケットを複数の分割画像パケットに分割する分割手段と、前記複数の分割画像パケットを前記他の通信装置に転送する転送手段と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
受信した時刻同期パケットを用いて時刻同期を行う通信装置であって、
前記時刻同期パケットを送信すべき期間において、他の通信装置に転送すべき画像パケットがある場合、当該画像パケットを複数の分割画像パケットに分割する分割手段と、
前記複数の分割画像パケットを前記他の通信装置に転送する転送手段と、
を有することを特徴とする通信装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記通信装置は、前記複数の分割画像パケットに適合する複数の通信ヘッダを生成する第一の生成手段と、
前記複数の分割画像パケットに前記複数の通信ヘッダを組み合わせて、複数の新たな画像パケットを生成する第二の生成手段と、をさらに有し、
前記転送手段は、前記第二の生成手段により生成された前記複数の新たな画像パケットを前記他の通信装置に転送することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記画像パケットは、外部から受信した画像パケットであるか、前記通信装置に付随する撮像装置から取得して生成した画像パケットであることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記時刻同期パケットを送信すべき期間は、前記時刻同期パケットを受信してから所定時間が経過するまでであることを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
【請求項5】
前記所定時間は、前記通信装置に接続されている装置から時刻同期のための所定のパケットを全て受信する時間であることを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
【請求項6】
前記時刻同期パケットはPrecision Time Protocolで使用されるSyncパケットであり、前記所定のパケットはDelay Requestパケットであることを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
【請求項7】
前記通信装置はIEEE802.1Qbu/802.3brの規格を使用しないことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項8】
前記通信装置に接続されている装置との接続は、デイジーチェーン接続であることを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
【請求項9】
分割される前の前記画像パケットは、1.5kバイト以上のサイズを有することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項10】
前記画像パケットのペイロード長が所定の長さを超えていない場合、前記分割手段は、前記画像パケットを前記複数の分割画像パケットに分割しないことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の通信装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク接続された複数の通信装置を同期させるための同期通信技術に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
昨今、複数のカメラを異なる位置に設置して多視点で同期撮像し、当該撮像により得られた複数視点画像を用いて仮想視点コンテンツを生成する技術が注目されている。仮想視点コンテンツを生成する技術により、スポーツなどのハイライトシーンを様々な角度から視聴することが可能となり、視聴者に高い臨場感を提供することができる。
複数のカメラにより得られた撮像画像の所定領域から画像データを抽出し、抽出された画像データを用いて仮想視点映像を生成する方法がある。各カメラは撮像により得られた画像データをそれぞれ一対一に接続されている通信装置に転送する。各通信装置はデイジーチェーンネットワークを構成し、取得した画像データをデイジーチェーンネットワークを使用して画像蓄積サーバへ送信する。画像蓄積サーバに接続されている画像処理装置は、各通信装置から送信されてきた多くの画像データから仮想視点映像を生成する。
【0003】
上記した仮想視点映像を生成するためには、複数のカメラの撮像タイミングを同期させる必要がある。そのため各通信装置はIEEE1588規格のPTP(Precision Time Protocol)の機能を使用して、タイムサーバと同期を行って時刻同期を実現している。各通信装置は、PTPの機能を持つPTPパケットをタイムサーバとの間で送受信して時刻同期シーケンスを実行して時刻同期を実現する。
【0004】
同一のネットワーク上で伝送容量が大きい画像データの送信とリアルタイム性が要求される時刻同期を実施する制御データの送信を両立させる規格としてIEEE802.1Qbu/802.3brがある。この規格では優先度の高いデータ(通信パケット)の送信処理が発生した際に送信中の通信パケットの送信を中断して優先度の高い通信パケットの送信を行う。
特許文献1は、IEEE802.1Qbu/802.3brの規格を効率良く利用するために送信データをキューに蓄える際のDMA伝送方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-167965号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のDMA伝送方法はIEEE802.1Qbu/802.3brの規格を使用している。IEEE802.1Qbu/802.3brの規格を使用しない場合については、特許文献1に開示がない。IEEE802.1Qbu/802.3brの規格を使用しない場合、伝送容量が大きい画像データの送信とリアルタイム性が要求される時刻同期を実施する制御データの送信を両立させることが困難となる。
特に画像データを大きな通信パケットにしてネットワーク上で中継する通信装置において、画像データ転送中にPTPパケットの送信要求が発生した場合は、画像データの送信が終了するまでPTPパケットの送信は待機することになる。その結果、PTPパケットを送信するまでに遅延が発生する。
多くの通信装置がデイジーチェーンで接続されるようなシステムにおいて上記の遅延はシステム全体の同期精度を劣化させる。
上記した課題を解決するために、本発明は画像パケットを送信する際に同期遅延を抑制することができる通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの態様による通信装置は、受信した時刻同期パケットを用いて時刻同期を行う通信装置であって、前記時刻同期パケットを送信すべき期間において、他の通信装置に転送すべき画像パケットがある場合、当該画像パケットを複数の分割画像パケットに分割する分割手段と、前記複数の分割画像パケットを前記他の通信装置に転送する転送手段と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画像データを送信する際に同期遅延を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
同期撮像システムの構成図。
通信装置の機能ブロック図。
時刻同期シーケンス図。
通信装置の動作フロー図。
時刻同期シーケンス実行時の通信装置の動作フロー図。
PTPパケットの転送タイミング図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
挿耳装置
23日前
個人
通話装置
23日前
個人
メガホン
4日前
個人
暗号化記憶媒体
1か月前
個人
イラストの著作権保護方法
1か月前
個人
非常時の情報伝達システム
1か月前
富士通株式会社
光受信装置
24日前
富士通株式会社
光送信装置
24日前
船井電機株式会社
表示装置
2日前
キヤノン株式会社
表示装置
24日前
船井電機株式会社
表示装置
11日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1か月前
リオン株式会社
補聴器
1か月前
太陽誘電株式会社
振動発生装置
1か月前
日本無線株式会社
通信システム
17日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
株式会社パロマ
リモコン
1か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
キヤノン電子株式会社
照明付スピーカー
24日前
株式会社JVCケンウッド
端末装置
1か月前
株式会社小野測器
音響校正器
9日前
株式会社小野測器
音響校正器
9日前
個人
翻訳字幕付きビデオチャットシステム
1か月前
株式会社日立国際電気
通信システム
1か月前
マスプロ電工株式会社
光信号計測装置
29日前
株式会社JMC
映像音声配信用セット
11日前
三菱電機株式会社
送信機
24日前
株式会社ネットアプリ
飲料用演出グラス
25日前
日本無線株式会社
復調器および復調方法
17日前
株式会社日立国際電気
無線通信システム
1か月前
株式会社日立国際電気
無線通信システム
1か月前
株式会社ネットアプリ
飲料用演出グラス
1か月前
株式会社村田製作所
スイッチ回路
1か月前
株式会社デンソー
通信装置
1か月前
日本電気株式会社
端末及び認証システム
19日前
株式会社日立国際電気
無線通信システム
1か月前
続きを見る