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公開番号2024048179
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022154078
出願日2022-09-27
発明の名称積層型フィルタ装置
出願人TDK株式会社
代理人弁理士法人イトーシン国際特許事務所
主分類H01P 1/203 20060101AFI20240401BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】所望の特性を実現しながら、小型化が可能な積層型フィルタ装置を実現する。
【解決手段】フィルタ装置1は、共振器12と、共振器15と、回路構成上共振器12と共振器15との間に配置された共振器13,14とを含んでいる。共振器12~15のうちの少なくとも1つの共振器の第1の端部とグランドとの間には、回路構成上、キャパシタ素子が存在しない。共振器12と共振器15は、複数の誘電体層の積層方向Tにおいて同じ位置に配置されている。共振器13,14は、積層方向Tにおいて、共振器12および共振器15とは異なる位置に配置されている。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
第1のポートと、
第2のポートと、
回路構成上、前記第1のポートと前記第2のポートとの間に配置された複数の共振器と、
前記第1のポート、前記第2のポートおよび前記複数の共振器を一体化するための積層体であって、積層された複数の誘電体層を含む積層体とを備え、
前記複数の共振器の各々は、第1の端部と第2の端部とを有し、
前記複数の共振器は、第1の共振器と、第2の共振器と、回路構成上前記第1の共振器と前記第2の共振器との間に配置された少なくとも1つの第3の共振器とを含み、
前記第1の共振器、前記第2の共振器および前記少なくとも1つの第3の共振器のうちの少なくとも1つの共振器の前記第1の端部とグランドとの間には、回路構成上、キャパシタ素子が存在せず、
前記第1の共振器と前記第2の共振器は、前記複数の誘電体層の積層方向において同じ位置に配置され、
前記少なくとも1つの第3の共振器は、前記積層方向において、前記第1の共振器および前記第2の共振器とは異なる位置に配置されていることを特徴とする積層型フィルタ装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1の共振器、前記第2の共振器および前記少なくとも1つの第3の共振器の各々の前記第2の端部は、前記グランドに接続され、
前記第1の共振器と前記第2の共振器の各々の前記第2の端部は、前記少なくとも1つの第3の共振器の各々の前記第2の端部よりも、前記少なくとも1つの第3の共振器の各々の前記第1の端部により近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の積層型フィルタ装置。
【請求項3】
前記第1の共振器、前記第2の共振器および前記少なくとも1つの第3の共振器のうちの2つの特定の共振器の各々の前記第1の端部と前記グランドとの間には、回路構成上、キャパシタ素子が存在せず、
前記2つの特定の共振器は、前記積層方向において同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の積層型フィルタ装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第3の共振器は、2つの第3の共振器を含むことを特徴とする請求項1記載の積層型フィルタ装置。
【請求項5】
前記2つの第3の共振器の一方の少なくとも一部は、前記積層方向から見たときに、前記第1の共振器の一部と重なり、
前記2つの第3の共振器の他方の少なくとも一部は、前記積層方向から見たときに、前記第2の共振器の一部と重なることを特徴とする請求項4記載の積層型フィルタ装置。
【請求項6】
前記2つの第3の共振器の一方の前記第1の端部は、前記2つの第3の共振器の他方の前記第2の端部よりも、前記2つの第3の共振器の他方の前記第1の端部により近い位置に配置されていることを特徴とする請求項4記載の積層型フィルタ装置。
【請求項7】
前記第1の共振器の前記第1の端部の幅と、前記第1の共振器の前記第2の端部の幅は、互いに異なり、
前記第2の共振器の前記第1の端部の幅と、前記第2の共振器の前記第2の端部の幅は、互いに異なることを特徴とする請求項1記載の積層型フィルタ装置。
【請求項8】
更に、それぞれ前記第1の共振器の前記第2の端部の近傍部分と前記第2の共振器の前記第2の端部の近傍部分に接続された2つのスルーホールを備え、
前記第1の共振器の前記第2の端部の幅は、前記第1の共振器の前記第1の端部よりも小さく、
前記第2の共振器の前記第2の端部は、前記第2の共振器の前記第1の端部の幅よりも小さいことを特徴とする請求項7記載の積層型フィルタ装置。
【請求項9】
前記第1の共振器は、回路構成上、前記第1のポートと前記少なくとも1つの第3の共振器との間に配置され、
前記第2の共振器は、回路構成上、前記第2のポートと前記少なくとも1つの第3の共振器との間に配置され、
前記複数の共振器は、更に、回路構成上前記第1のポートと前記第1の共振器との間に配置された第4の共振器と、回路構成上前記第2のポートと前記第2の共振器との間に配置された第5の共振器とを含むことを特徴とする請求項1記載の積層型フィルタ装置。
【請求項10】
前記第4の共振器と前記第5の共振器は、前記積層方向において同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項9記載の積層型フィルタ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分布定数線路よりなる共振器を備えた積層型フィルタ装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
通信装置に用いられる電子部品の一つには、複数の共振器を備えたバンドパスフィルタがある。複数の共振器の各々は、例えば、分布定数線路によって構成されている。分布定数線路は、所定の線路長を有するように構成される。
【0003】
特許文献1には、2つの共振器を備えた高周波フィルタが開示されている。この高周波フィルタでは、2つの共振器の各端部とグランドとの間にキャパシタを設けることによって、2つの共振器の物理的な長さを短くしている。
【0004】
特許文献2には、6つの共振器を備えた帯域通過フィルタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-180632号公報
特開2006-311306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特に小型の通信装置に用いられるバンドパスフィルタには、小型化が求められる。これに対し、例えば、特許文献1に記載された技術を用いることにより、共振器の物理的な長さを短くすることが可能になる。ここで、その端部とグランドとの間にキャパシタを設けた共振器を第1の共振器と言い、第1の共振器と同じかほぼ同じ共振周波数を有し且つその端部とグランドとの間にキャパシタがない共振器を第2の共振器と言う。第1の共振器は、第2共振器に比べて、共振器のQ値が小さくなってしまう。複数の共振器がいずれも第1の共振器である場合、共振器のQ値が小さくなることによる影響は、複数の共振器の数が多くなるになって顕著になる。しかし、所望の特性を実現するため、複数の共振器の数を少なくすることができない場合があった。
【0007】
また、近年、10GHz以上の周波数帯域、特に、10~30GHzの準ミリ波帯や30~300GHzのミリ波帯の利用が進められている。準ミリ波帯やミリ波帯に使用されるバンドパスフィルタでは特に、高いQ値と適切な帯域幅を実現しながら、小型化することが難しかった。
【0008】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、所望の特性を実現しながら、小型化が可能な積層型フィルタ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の積層型フィルタ装置は、第1のポートと、第2のポートと、回路構成上、第1のポートと第2のポートとの間に配置された複数の共振器と、第1のポート、第2のポートおよび複数の共振器を一体化するための積層体であって、積層された複数の誘電体層を含む積層体とを備えている。複数の共振器の各々は、第1の端部と第2の端部とを有している。
【0010】
複数の共振器は、第1の共振器と、第2の共振器と、回路構成上第1の共振器と第2の共振器との間に配置された少なくとも1つの第3の共振器とを含んでいる。第1の共振器、第2の共振器および少なくとも1つの第3の共振器のうちの少なくとも1つの共振器の第1の端部とグランドとの間には、回路構成上、キャパシタ素子が存在しない。第1の共振器と第2の共振器は、複数の誘電体層の積層方向において同じ位置に配置されている。少なくとも1つの第3の共振器は、積層方向において、第1の共振器および第2の共振器とは異なる位置に配置されている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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