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公開番号2024058331
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165620
出願日2022-10-14
発明の名称高周波コイル部品
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 17/02 20060101AFI20240418BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】高い機械的強度及び高いQ値を有する不透明な高周波コイル部品の提供。
【解決手段】高周波コイル部品1は、樹脂4と複数の中空粒子6とを含む封止部2と、巻回された導線から構成されるコイル部5と、を含む。コイル部5は、封止部2中に封止されている。樹脂4は、23±2℃での比誘電率εr1が2.00以上3.00未満である低誘電性樹脂を含む。樹脂4の質量は、Mrと表される。複数の中空粒子6の質量の合計は、Mpと表される。Mr/(Mr+Mp)は、25%以上85%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂と、複数の中空粒子と、を含む封止部と、
巻回された導線から構成されるコイル部と、
を備え、
前記コイル部は、前記封止部中に封止され、
前記樹脂は、23±2℃での比誘電率ε
r1
が2.00以上3.00未満である低誘電性樹脂を含み、
前記樹脂の質量は、Mrと表され、
前記複数の中空粒子の質量の合計は、Mpと表され、
Mr/(Mr+Mp)は、25%以上85%以下である、
高周波コイル部品。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記封止部の23±2℃での比誘電率ε
r2
は、1.00以上2.34以下である、
請求項1に記載の高周波コイル部品。
【請求項3】
前記低誘電性樹脂は、熱硬化性のポリイミドを含む、
請求項1に記載の高周波コイル部品。
【請求項4】
前記熱硬化性のポリイミドは、ポリビスマレイミドを含む、
請求項3に記載の高周波コイル部品。
【請求項5】
前記Mr/(Mr+Mp)は、30%以上70%以下である、
請求項1に記載の高周波コイル部品。
【請求項6】
前記樹脂の体積は、Vrと表され、
前記複数の中空粒子の体積の合計は、Vpと表され、
Vr/(Vr+Vp)は、17%以上78%以下である、
請求項1に記載の高周波コイル部品。
【請求項7】
前記Vr/(Vr+Vp)は、20%以上60%以下である、
請求項6に記載の高周波コイル部品。
【請求項8】
前記複数の中空粒子が、ガラスを含む、
請求項1に記載の高周波コイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、高周波コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
高周波回路に用いられる小型の高周波コイル部品(インダクタ等)として、下記特許文献1に示されるような積層型コイル部品が知られている。積層型コイル部品は、絶縁層を介して積層された複数の導線パターンから構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-24735号公報
【非特許文献】
【0004】
加藤悠人(Yuto KATO)著, 誘電率等材料定数の測定技術と標準供給に関する調査研究(A survey on measurement techniques of dielectric properties anddissemination of their national standards), 産総研計量標準報告(AISTBulletin of Metrology) Vol.9, No.1,2014年3月,国立研究開発法人産業技術総合研究所(National Institute of Advanced Industrial Science and Technology)計量標準総合センター(National Metrology Institute of Japan)発行
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
積層型コイル部品とは異なる構造を有する高周波コイル部品として、樹脂中に封止された巻線コイル(コイル部)から構成されるコイル部品(巻回型コイル部品)も知られている。従来の巻回型コイル部品の製造に用いられる一般的な樹脂の表面張力は比較的大きい。樹脂の大きい表面張力に因り、巻線コイルを樹脂中に封止する成形工程中に空気が樹脂中に巻き込まれ易く、空隙が樹脂中に形成され易い。樹脂中の空隙は、巻回型コイル部品の機械的強度等の特性の劣化及びばらつきを引き起こす。
また、従来の巻回型コイル部品の製造に用いられる一般的な樹脂は透明であるため、着色料などを用いない場合は樹脂中に封止されたコイル部が外側から視認され、巻回型コイル部品の外観(審美性)が損なわれる。透明な樹脂中に封止されたコイル部に因る光の乱反射に因り、巻回型コイル部品を電子回路に実装する際のコイル部の取り扱い性が損なわれる。これらの理由から、コイル部が封止される樹脂は不透明であることが望まれている。
また、巻回型コイル部品では、高周波数帯域において従来よりも高いQ値(品質係数; Quality Factor)を達成し、電力損失(誘電損失)を抑制することが望まれている。Q値は一般的に(2πfL)/Rと表される無次元量である。fは交流電流の周波数であり、Lは巻回型コイル部品のインダクタンスであり、Rはコイル部の抵抗成分である。
【0006】
本開示の一側面の目的は、高い機械的強度及び高いQ値を有する不透明な高周波コイル部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
例えば、本開示の一側面は下記の高周波コイル部品に関する。
【0008】
[1] 樹脂と、複数の中空粒子と、を含む封止部と、巻回された導線から構成されるコイル部と、を含み、コイル部は、封止部中に封止され、樹脂は、23±2℃での比誘電率ε
r1
が2.00以上3.00未満である低誘電性樹脂を含み、樹脂の質量は、Mrと表され、複数の中空粒子の質量の合計は、Mpと表され、Mr/(Mr+Mp)は、25%以上85%以下である、高周波コイル部品。
【0009】
[2] 封止部の23±2℃での比誘電率ε
r2
は、1.00以上2.34以下である、[1]に記載の高周波コイル部品。
【0010】
[3] 低誘電性樹脂は、熱硬化性のポリイミドを含む、[1]又は[2]に記載の高周波コイル部品。
(【0011】以降は省略されています)

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