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公開番号2024058300
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165578
出願日2022-10-14
発明の名称積層コイル部品
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 17/00 20060101AFI20240418BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】積層時におけるコイル導体の荷崩れを抑制することで、不良品の発生を抑制できる、積層コイル部品を提供する。
【解決手段】コイル導体13Aの辺部31Aは、積層時において、引出導体12の影響を受けやすい部分である。コイル導体13Fの辺部32Fは、積層時において、引出導体12の影響を受けにくい部分である。これに対し、辺部31Aは、コイル導体13Aの他の辺部32,33,34、及び辺部32Fよりも線幅が大きい。これにより、積層時において、辺部31Aは、大きな線幅を有することで、引出導体12からの影響を低減することができる。以上より、積層時におけるコイル導体の荷崩れを抑制することで(例えば、図6(a)参照)、不良品の発生を抑制できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1の方向に対向する第1の面及び第2の面を有する素体と、
前記素体内において、前記第1の方向と直交する第2の方向に複数のコイル導体を積層することによって構成されるコイル部と、
前記素体内において、前記コイル部と接続されて前記第1の面に露出する第1の引出導体と、
前記素体内において、前記コイル導体と接続されて前記第2の面に露出する第2の引出導体と、を備え、
前記第1の引出導体と前記第2の方向で隣り合う第1のコイル導体は、前記第1の面側において、前記第1の面に沿って延在する第1の辺部を含み、
前記第2の引出導体と前記第2の方向で隣り合う第2のコイル導体は、前記第2の面側において、前記第2の面に沿って延在する第2の辺部を含み、
前記第1の辺部は、前記第1のコイル導体の他の辺部、及び前記第2の辺部よりも線幅が大きい、積層コイル部品。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記第2の方向において、前記第1の引出導体とは反対側で前記第1のコイル導体と隣り合う第3のコイル導体は、前記第1の面側で前記第1の面に沿って延在する第3の辺部を含み、前記第3の辺部は、前記第3のコイル導体の他の辺部、及び前記第2の辺部よりも線幅が大きい、請求項1に記載の積層コイル部品。
【請求項3】
前記第2のコイル導体は前記第1の面側で前記第1の面に沿って延在する第4の辺部を含み、
前記第1の辺部は、前記第4の辺部よりも線幅が大きい、請求項1に記載の積層コイル部品。
【請求項4】
前記第1の辺部は、前記第1のコイル導体の前記他の辺部に比べて、前記コイル部における外周側及び内周側の両側に広がって線幅が大きくなっている、請求項1に記載の積層コイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
素体と、当該素体の面に形成した外部電極と、を備える積層コイル部品が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1において、積層コイル部品は、素体内に形成されたコイル部と、コイル部と接続されて素体の一方の面に露出する引出導体と、素体の他方の面に露出する引出導体と、を備える。コイル部のコイル導体の四方の辺部の線幅は一定である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-082280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような構成を有する積層コイル部品では、各引出導体及びコイル導体を積層するときに、一方の引出導体付近のコイル導体が、引出導体の影響を受けることによって荷崩れ(他の層のコイル導体に対してずれる)してしまう場合があった。これにより、積層コイル部品が狙いの特性を得られないという問題があった。
【0005】
本発明の一態様は、積層時におけるコイル導体の荷崩れを抑制することで、不良品の発生を抑制できる、積層コイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様における積層コイル部品は、第1の方向に対向する第1の面及び第2の面を有する素体と、素体内において、第1の方向と直交する第2の方向に複数のコイル導体を積層することによって構成されるコイル部と、素体内において、コイル部と接続されて第1の面に露出する第1の引出導体と、素体内において、コイル導体と接続されて第2の面に露出する第2の引出導体と、を備え、第1の引出導体と第2の方向で隣り合う第1のコイル導体は、第1の面側において、第1の面に沿って延在する第1の辺部を含み、第2の引出導体と第2の方向で隣り合う第2のコイル導体は、第2の面側において、第2の面に沿って延在する第2の辺部を含み、第1の辺部は、第1のコイル導体の他の辺部、及び第2の辺部よりも線幅が大きい。
【0007】
この積層コイル部品では、第1の引出導体と第2の方向で隣り合う第1のコイル導体は、第1の面側において、第1の面に沿って延在する第1の辺部を含む。第2の引出導体と第2の方向で隣り合う第2のコイル導体は、第2の面側において、第2の面に沿って延在する第2の辺部を含む。第1のコイル導体の第1の辺部は、積層時において、第1の引出導体の影響を受けやすい部分である。第2のコイル導体の第2の辺部は、積層時において、第1の引出導体の影響を受けにくい部分である。これに対し、第1の辺部は、第1のコイル導体の他の辺部、及び第2の辺部よりも線幅が大きい。これにより、積層時において、第1の辺部は、大きな線幅を有することで、第1の引出導体からの影響を低減することができる。以上より、積層時におけるコイル導体の荷崩れを抑制することで、不良品の発生を抑制できる。
【0008】
第2の方向において、第1の引出導体とは反対側で第1のコイル導体と隣り合う第3のコイル導体は、第1の面側で第1の面に沿って延在する第3の辺部を含み、第3の辺部は、第3のコイル導体の他の辺部、及び第2の辺部よりも線幅が大きくてよい。このように、第1の引出導体と隣り合う第1のコイル導体のみならず、次層の第3のコイル導体の第1の面側の第3の辺部の線幅を大きくすることで、更にコイル導体の荷崩れを抑制できる。
【0009】
第2のコイル導体は第1の面側で第1の面に沿って延在する第4の辺部を含み、第1の辺部は、第4の辺部よりも線幅が大きくてよい。このように、第1の引出導体から離れている第2のコイル導体については、第1の面側の第4の辺部の線幅を大きくしない。このように、第1の引出導体の影響が少ない第4の辺部を不要に大きくすることを抑制できる。
【0010】
第1の辺部は、第1のコイル導体の他の辺部に比べて、コイル部における外周側及び内周側の両側に広がって線幅が大きくなっていてよい。これにより、第1の辺部は、外周側及び内周側の両方にて第1の引出導体の影響を低減することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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