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公開番号2024060101
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2024043417,2020219222
出願日2024-03-19,2020-12-28
発明の名称電子部品
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01G 4/30 20060101AFI20240423BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】マイグレ-ションが外部電極に生じる場合でも、複数の外部電極の短絡を抑制する電子部品を提供する。
【解決手段】複数の外部電極5は、第二電極層E2及び第三電極層E3を有する。第二電極層E2は、複数の金属粒子と樹脂とを含むと共に、側面3aに配置されている。第三電極層E3は、外部電極5の最外層を構成する。複数の内部電極7,9は、素体3内に配置されており、一対の端面3eのうち対応する端面3eに露出している一端を有する。外部導体21は、側面3aにおける各第二電極層E2間に配置されていると共に、各第二電極層E2から離間する。複数の内部電極7,9は、複数の外部電極5のうち対応する外部電極5に接続されていると共に、外部導体21に接続されていない。外部導体21は、第二電極層E2が含む金属粒子よりマイグレーションが生じがたい導電性材料からなる。めっき層が、外部導体21の表面に形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
直方体形状を呈していると共に、第一方向で互いに対向している一対の端面と、前記一対の端面と隣り合っている少なくとも一つの側面とを有する素体と、
前記第一方向での前記素体の両端部上にそれぞれ配置されており、複数の金属粒子と樹脂とを含んでいると共に前記少なくとも一つの側面に配置されている導電性樹脂層をそれぞれ有している複数の外部電極と、
前記素体内に配置されており、前記一対の端面のうち対応する端面に露出している一端を有している複数の内部電極と、
前記少なくとも一つの側面における前記導電性樹脂層の間に配置されていると共に、各前記導電性樹脂層から離間している外部導体と、を備え、
前記複数の外部電極のそれぞれは、当該外部電極の最外層を構成するめっき層を有し、
前記複数の内部電極のそれぞれは、前記一端において前記複数の外部電極のうち対応する外部電極に接続されていると共に、前記外部導体に接続されておらず、
前記外部導体は、前記金属粒子よりマイグレーションが生じがたい導電性材料からなり、
前記外部導体の表面に、めっき層が形成されている、電子部品。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記少なくとも一つの側面は、第二方向で互いに対向している一対の第一側面と、第三方向で互いに対向している一対の第二側面と、を含み、
前記複数の内部電極は、前記第二方向で対向するように、前記素体内に配置されており、
各前記導電性樹脂層及び前記外部導体は、各前記第二側面に配置されている、請求項1に記載の電子部品。
【請求項3】
各前記導電性樹脂層及び前記外部導体は、各前記第一側面に更に配置されている、請求項2に記載の電子部品。
【請求項4】
各前記第二側面に配置されている前記外部導体と、各前記第一側面に配置されている前記外部導体とは、一体に設けられている、請求項3に記載の電子部品。
【請求項5】
各前記導電性樹脂層は、各前記第一側面に更に配置されており、
同じ前記第一側面上に位置している二つの前記導電性樹脂層において、一方の前記導電性樹脂層は、他方の前記導電性樹脂層に対向している端縁を有し、
前記複数の内部電極のうち、前記第二方向で最も外側に位置している最外内部電極は、当該最外内部電極が電気的に接続されていると共に前記第一側面に配置されている前記導電性樹脂層と前記第二方向で隣り合っており、
前記最外内部電極が露出している前記端面を含む面を基準面として、前記最外内部電極の、前記基準面からの前記第一方向での第一長さは、前記基準面から、前記最外内部電極が電気的に接続されていると共に前記第一側面に配置されている前記導電性樹脂層の前記端縁までの前記第一方向での第二長さより大きく、かつ、前記基準面から、前記最外内部電極が電気的に接続されていないと共に前記第一側面に配置されている前記導電性樹脂層の前記端縁までの第三長さより小さい、請求項2に記載の電子部品。
【請求項6】
それぞれが前記一対の第一側面のうち対応する第一側面と前記第二方向で隣り合う一対のダミー導体を更に備え、
各前記導電性樹脂層は、各前記第一側面に更に配置されており、
各前記ダミー導体は、当該ダミー導体と前記第二方向で隣り合う前記内部電極が電気的に接続されていないと共に前記第一側面に配置されている前記導電性樹脂層に前記第二方向で対向している、請求項2に記載の電子部品。
【請求項7】
前記少なくとも一つの側面は、第二方向で互いに対向している一対の第一側面と、第三方向で互いに対向している一対の第二側面と、を含み、
前記一対の第二側面のうち一方の第二側面は、実装面を構成するように配置され、
各前記導電性樹脂層は、前記一方の第二側面の一部と各前記第一側面の一部と前記対応する端面の一部を連続して覆うように配置されており、
前記複数の内部電極は、前記第二方向で対向するように、前記素体内に配置されており、
前記外部導体は、前記一方の第二側面に配置されている、請求項1に記載の電子部品。
【請求項8】
前記外部導体は、各前記第一側面に更に配置されている、請求項7に記載の電子部品。
【請求項9】
前記一方の第二側面に配置されている前記外部導体と、各前記第一側面に配置されている前記外部導体とは、一体に設けられている、請求項8に記載の電子部品。
【請求項10】
同じ前記第一側面上に位置している二つの前記導電性樹脂層において、一方の前記導電性樹脂層は、他方の前記導電性樹脂層に対向している端縁を有し、
前記複数の内部電極のうち、前記第二方向で最も外側に位置している最外内部電極は、当該最外内部電極が電気的に接続されていると共に前記第一側面に配置されている前記導電性樹脂層と前記第二方向で隣り合っており、
前記最外内部電極が露出している前記端面を含む面を基準面として、前記最外内部電極の、前記基準面からの前記第一方向での第四長さは、前記基準面から、前記最外内部電極が電気的に接続されていると共に前記第一側面に配置されている前記導電性樹脂層の前記端縁までの前記第一方向での第五長さより大きく、かつ、前記基準面から、前記最外内部電極が電気的に接続されていないと共に前記第一側面に配置されている前記導電性樹脂層の前記端縁までの第六長さより小さい、請求項7に記載の電子部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
知られている電子部品は、直方体形状を呈している素体と、複数の外部電極と、複数の内部電極と、を備えている(たとえば、特許文献1参照)。素体は、第一方向で互いに対向している一対の端面と、一対の端面と隣り合っている少なくとも一つの側面とを有している。複数の外部電極は、第一方向での素体の両端部上にそれぞれ配置されている。複数の外部電極は、数の金属粒子と樹脂とを含んでいると共に少なくとも一つの側面に配置されている導電性樹脂層をそれぞれ有している。第一方向での素体の両端部上にそれぞれ配置されている。複数の内部電極は、素体内に配置されていると共に、一対の端面のうち対応する端面に露出している一端を有している。複数の内部電極のそれぞれは、上記一端において複数の外部電極のうち対応する外部電極に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-006501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
各外部電極が導電性樹脂層を有している構成では、外部電極にマイグレ-ションが生じるおそれがある。マイグレ-ションが外部電極に生じる場合、複数の外部電極が短絡するおそれがある。マイグレーションは、たとえば、以下の事象により生じると考えられる。
内部電極と、当該内部電極が電気的に接続されていない導電性樹脂層との間に生じる電界が、金属粒子に作用し、金属粒子の原子がイオン化する。発生した金属イオンは、外部電極間に生じる電界に引かれ、導電性樹脂層から移動する。導電性樹脂層から移動する金属イオンは、たとえば、素体から供給される電子と反応し、素体の表面上に金属として析出する。
【0005】
本発明の一つの態様は、マイグレ-ションが外部電極に生じる場合でも、複数の外部電極の短絡を抑制する電子部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様に係る電子部品は、直方体形状を呈している素体と、複数の外部電極と、複数の内部電極と、外部導体と、を備えている。素体は、第一方向で互いに対向している一対の端面と、前記一対の端面と隣り合っている少なくとも一つの側面とを有している。複数の外部電極は、第一方向での素体の両端部上にそれぞれ配置されている。複数の外部電極は、数の金属粒子と樹脂とを含んでいると共に少なくとも一つの側面に配置されている導電性樹脂層をそれぞれ有している。複数の内部電極は、素体内に配置されていると共に、一対の端面のうち対応する端面に露出している一端を有している。外部導体は、少なくとも一つの側面における導電性樹脂層の間に配置されていると共に、各導電性樹脂層から離間している。複数の内部電極のそれぞれは、一端において複数の外部電極のうち対応する外部電極に接続されていると共に、外部導体に接続されていない。外部導体は、金属粒子よりマイグレーションが生じがたい導電性材料からなる。
【0007】
上記一つの態様では、外部導体は、金属粒子よりマイグレーションが生じがたい導電性材料からなる。したがって、導電性樹脂層から成長するマイグレーションが外部導体に到達する場合でも、マイグレーションは、外部導体を越えて成長しがたい。外部導体は、複数の内部電極と接続されていない。これらの結果、複数の外部電極が短絡しがたい。
【0008】
上記一つの態様では、少なくとも一つの側面は、第二方向で互いに対向している一対の第一側面と、第三方向で互いに対向している一対の第二側面と、を含んでいてもよい。複数の内部電極は、第二方向で対向するように、素体内に配置されていてもよい。各導電性樹脂層及び外部導体は、各第二側面に配置されていてもよい。
導電性樹脂層が第二側面に配置されている構成では、第二側面に配置されている導電性樹脂層と、当該導電性樹脂層と電気的に接続されていない内部電極との間に生じる電界が、金属粒子に作用する。したがって、マイグレーションが、第二側面に配置されている導電性樹脂層から成長するおそれがある。
しかしながら、外部導体が第二側面に配置されている構成では、マイグレーションは、外部導体を越えて成長しがたい。したがって、導電性樹脂層が第二側面に配置されている構成でも、複数の外部電極が短絡しがたい。
【0009】
各導電性樹脂層及び外部導体は、各第一側面に更に配置されていてもよい。
導電性樹脂層が第一側面に配置されている構成では、第一側面に配置されている導電性樹脂層と、当該導電性樹脂層と電気的に接続されていない内部電極との間に生じる電界が、金属粒子に作用する。したがって、マイグレーションが、第一側面に配置されている導電性樹脂層から成長するおそれがある。
しかしながら、外部導体が第一側面に配置されている構成では、マイグレーションは、外部導体を越えて成長しがたい。したがって、導電性樹脂層が第一側面に配置されている構成でも、複数の外部電極が短絡しがたい。
【0010】
各第二側面に配置されている外部導体と、各第一側面に配置されている外部導体とは、一体に設けられていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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