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公開番号
2024064800
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-14
出願番号
2022173674
出願日
2022-10-28
発明の名称
コイル装置
出願人
TDK株式会社
代理人
前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類
H01F
27/29 20060101AFI20240507BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】引出部と継線部との間の接合品質を確保しやすいコイル装置を提供すること。
【解決手段】コイル装置1は、巻回部11と、巻回部11から引き出される引出部12aとを有するコイル10と、巻回部11が設けられる巻芯部21と、巻芯部21の軸芯に平行な第1方向の端部に形成された鍔部22aとを有するコア20と、引出部12aが接続される継線部32を備え、鍔部22aに取り付けられる端子具30aと、を有する。引出部12aの少なくとも一部は、継線部32と鍔部22aとの間に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
巻回部と、前記巻回部から引き出される引出部とを有するコイルと、
前記巻回部が設けられる巻芯部と、前記巻芯部の軸芯に平行な第1方向の端部に形成された鍔部とを有するコアと、
前記引出部が接続される継線部を備え、前記鍔部に取り付けられる端子具と、を有し、
前記引出部の少なくとも一部は、前記継線部と前記鍔部との間に配置されているコイル装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記鍔部は、前記端子具と対向する実装面を有し、
前記継線部は、前記実装面に対向する第1主面を有し、
前記引出部は、前記第1主面に当接している請求項1に記載のコイル装置。
【請求項3】
前記継線部と前記鍔部との間には、前記引出部が配置される隙間が形成されている請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項4】
前記鍔部は、前記端子具と対向する実装面を有し、
前記隙間は、前記第1方向に垂直な第2方向において、前記実装面に沿って、前記継線部の一方の端部から他方の端部に向けて延在している請求項3に記載のコイル装置。
【請求項5】
前記端子具の少なくとも一部は、接着層を介して、前記鍔部に接合されており、
前記隙間には、前記接着層が形成されていない請求項3に記載のコイル装置。
【請求項6】
前記引出部の少なくとも一部は、絶縁性の被膜で覆われており、
前記引出部の外周面には、前記継線部に近接する第1部分と、前記鍔部に近接する第2部分とが具備されており、
前記第1部分は、前記被膜から露出して、前記継線部に接続されており、
前記第2部分は、前記被膜で覆われている請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項7】
前記継線部は、前記鍔部の外端面よりも前記第1方向の外側に配置される突出部を有し、
前記引出部は、少なくとも前記突出部において、前記継線部に接続されている請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項8】
前記引出部は、前記巻芯部から、前記突出部よりも前記第1方向の外側まで延在している請求項7に記載のコイル装置。
【請求項9】
前記引出部は、溶接部を介して、前記突出部に接続されており、
前記溶接部の少なくとも一部は、前記鍔部の外端面よりも前記第1方向の外側に位置する請求項7に記載のコイル装置。
【請求項10】
前記鍔部は、前記端子具と対向する実装面を有し、
前記端子具は、基板に接続可能な実装部と、前記実装部と前記継線部とに連続する連結部とを有し、
前記継線部と、前記実装部と、前記連結部とは、前記鍔部の実装面上に、前記第1方向に垂直な第2方向に沿って配置されている請求項1または2に記載のコイル装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、端子具を有するコイル装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、コアの鍔部に端子具が設けられたコイル装置が知られている(特許文献1)。特許文献1のコイル装置において、端子具は、基板に接続可能な実装部と、コイルの引出部が接続される継線部とを有する。実装部は、例えばハンダなどの接続材を介して、基板に接続される。引出部は、例えばハンダやレーザ溶接などにより、継線部に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-118272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種のコイル装置では、引出部を継線部に接続するときに、引出部の弾性等に起因して、引出部が継線部の表面から離れた位置に位置ずれする場合がある。引出部が継線部の表面から過度に離れた状態で、引出部を継線部に接続すると、引出部と継線部との間の接合品質を確保することが困難になる。
【0005】
本開示は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、引出部と継線部との間の接合品質を確保しやすいコイル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示のコイル装置は、
巻回部と、前記巻回部から引き出される引出部とを有するコイルと、
前記巻回部が設けられる巻芯部と、前記巻芯部の軸芯に平行な第1方向の端部に形成された鍔部とを有するコアと、
前記引出部が接続される継線部を備え、前記鍔部に取り付けられる端子具と、を有し、
前記引出部の少なくとも一部は、前記継線部と前記鍔部との間に配置されている。
【0007】
本開示のコイル装置では、引出部の少なくとも一部が、継線部と鍔部との間に配置されている。そのため、引出部の少なくとも一部の位置が継線部と鍔部との間に制限され、引出部と継線部との間の距離を一定の範囲内に収めることができる。すなわち、継線部および鍔部がストッパーとして機能することにより、引出部の弾性等に起因して、引出部が継線部の表面から過度に離れた位置に位置ずれすることを回避することができる。これにより、引出部を継線部に安定的に接続することが可能となり、引出部と継線部との間の接合品質を確保することができる。
【0008】
前記鍔部は、前記端子具と対向する実装面を有し、前記継線部は、前記実装面に対向する第1主面を有し、前記引出部は、前記第1主面に当接していてもよい。この場合、引出部と継線部との間の導通を確保することができる。また、引出部を第1主面に当接させることにより、継線部と鍔部との間で、引出部が位置ずれすることを防止することができる。
【0009】
前記継線部と前記鍔部との間には、前記引出部が配置される隙間が形成されていてもよい。この場合、隙間を介して、継線部と鍔部との間に、引出部を容易に配置することができる。また、端子具の寸法に製造誤差が生じたとしても、その製造誤差を隙間で吸収することができる。これにより、鍔部に対する端子具の取付安定性を向上させることができる。
【0010】
前記鍔部は、前記端子具と対向する実装面を有し、前記隙間は、前記第1方向に垂直な第2方向において、前記実装面に沿って、前記継線部の一方の端部から他方の端部に向けて延在していてもよい。この場合、継線部の一方の端部から他方の端部に向けて、実装面に沿って、引出部を第2方向に移動させつつ、隙間の内部に入り込ませることができる。そのため、引出部を隙間の内部に配置しやすくなる。
(【0011】以降は省略されています)
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