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公開番号2024050033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156607
出願日2022-09-29
発明の名称電子部品
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類H01G 4/40 20060101AFI20240403BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電荷の蓄積が可能で、かつ、一方向の抵抗値が他方向の抵抗値よりも低くなるような整流作用を有する電子部品を提供すること。
【解決手段】
第1内部電極層と、第2内部電極層と、第1内部電極層と第2内部電極層との間に積層してある誘電体層と、を含む素体を有する電子部品である。Ni酸化物粒子が、第1内部電極層と誘電体層との間の第1境界に存在する。また、誘電体層が、第1境界のNi酸化物粒子および第2内部電極層の両方と接する誘電体大粒子を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1内部電極層と、第2内部電極層と、前記第1内部電極層と前記第2内部電極層との間に積層してある誘電体層と、を含む素体を有し、
Ni酸化物粒子が、前記第1内部電極層と前記誘電体層との間の第1境界に存在し、
前記誘電体層が、前記第1境界の前記Ni酸化物粒子および前記第2内部電極層の両方と接する誘電体大粒子を含む電子部品。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記Ni酸化物粒子が、前記第1内部電極層を介して隣接する2つの前記誘電体層の両方と接している請求項1に記載の電子部品。
【請求項3】
前記素体に含まれる前記第1内部電極層、前記第2内部電極層、および、前記誘電体層が、それぞれ複数であり、
前記第1内部電極層は、前記素体の一断面において、平均2個以上の前記Ni酸化物粒子と接している請求項1または2に記載の電子部品。
【請求項4】
前記素体に含まれる前記第1内部電極層、前記第2内部電極層、および、前記誘電体層が、それぞれ複数であり、
前記素体の断面で観測される前記Ni酸化物粒子の合計個数をNP0とし、
前記断面で観測される前記Ni酸化物粒子のうちの前記第1境界に存在する前記Ni酸化物粒子の個数をNP1として、
NP1/NP0が0.6以上である請求項1または2に記載の電子部品。
【請求項5】
前記素体に含まれる前記第1内部電極層、前記第2内部電極層、および、前記誘電体層が、それぞれ複数であり、
前記素体の断面で観測される前記第1内部電極層および前記第2内部電極層の合計長さをLEとし、
前記合計長さLEの範囲において、前記第1内部電極層または前記第2内部電極層と接する前記Ni酸化物粒子の個数をNP
L
として、
NP
L
/LEが0.002個/μm以上である請求項1または2に記載の電子部品。
【請求項6】
前記第1内部電極層および前記第2内部電極層に含まれる金属結晶の平均粒径をd
M
とし、
前記Ni酸化物粒子の平均粒径をd
P
として、

P
/d
M
が3以上である請求項1または2に記載の電子部品。
【請求項7】
第1内部電極層と、第2内部電極層と、前記第1内部電極層と前記第2内部電極層との間に積層してある誘電体層と、を含む素体を有し、
p型半導体粒子が、前記第1内部電極層と前記誘電体層との間の第1境界に存在し、
前記誘電体層が、前記第1境界の前記p型半導体粒子および前記第2内部電極層の両方と接する誘電体大粒子を含む電子部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、誘電体層および内部電極層を有する電子部品に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
電子回路や電源回路などの回路には、セラミックコンデンサ、ダイオード、抵抗、トランジスタ、インダクタなどの様々な電子部品が組み込まれている。回路に含まれる各電子部品は、それぞれ特有の機能を有しているが、単一の電子部品が複数の要素の機能を兼ね備えることができれば、回路を構成する電子部品の種類を削減できる可能性がある。
【0003】
たとえば、特許文献1が開示しているようなセラミックコンデンサは、誘電体層と内部電極層とを積層した構造を有しており、電荷を蓄える機能や、直流電流を通さずに交流電流を通す機能などを有している。このセラミックコンデンサが、上記の機能のみならず、ダイオードのような整流作用を兼ね備えることができれば、回路を簡素化できる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-220224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示における例示的な実施形態の目的は、電荷の蓄積が可能で、かつ、一方向の抵抗値が他方向の抵抗値よりも低くなるような整流作用を有する電子部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本開示の第1の観点に係る電子部品は、
第1内部電極層と、第2内部電極層と、前記第1内部電極層と前記第2内部電極層との間に積層してある誘電体層と、を含む素体を有し、
Ni酸化物粒子が、前記第1内部電極層と前記誘電体層との間の第1境界に存在し、
前記誘電体層が、前記第1境界の前記Ni酸化物粒子および前記第2内部電極層の両方と接する誘電体大粒子を含む。
【0007】
誘電体層と内部電極層とを含む従来のセラミックコンデンサでは、特許文献1に示すように、高い抵抗値を有することが好ましいと考えられてきた。これに対して、第1の観点に係る電子部品は、上述した特徴を有することで、一方向の抵抗値を他方向の抵抗値よりも低くすることができる。つまり、第1の観点に係る電子部品は、コンデンサとして電荷の蓄積が可能であると共に、ダイオードのような整流作用を兼ね備えることができる。
【0008】
好ましくは、前記Ni酸化物粒子が、前記第1内部電極層を介して隣接する2つの前記誘電体層の両方と接している。
【0009】
前記素体に含まれる前記第1内部電極層、前記第2内部電極層、および、前記誘電体層が、それぞれ複数であり、
好ましくは、前記第1内部電極層は、前記素体の一断面において、平均2個以上の前記Ni酸化物粒子と接している。
【0010】
前記素体に含まれる前記第1内部電極層、前記第2内部電極層、および、前記誘電体層が、それぞれ複数であり、
前記素体の断面で観測される前記Ni酸化物粒子の合計個数をNP0とし、
前記断面で観測される前記Ni酸化物粒子のうちの前記第1境界に存在する前記Ni酸化物粒子の個数をNP1として、
好ましくは、NP1/NP0が0.6以上である。
(【0011】以降は省略されています)

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