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公開番号2024044907
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150731
出願日2022-09-21
発明の名称セラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム
出願人リンテック株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B28B 1/30 20060101AFI20240326BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】剥離剤層の硬化性を維持しつつ、優れた帯電防止性を発揮できるセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムを提供する。
【解決手段】基材と、前記基材の少なくとも一方の面側に設けられた剥離剤層とを備えたセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムであって、前記剥離剤層が、硬化性化合物(A)と、ポリオルガノシロキサン(B)と、4級アンモニウム塩基、および、前記硬化性化合物(A)との反応性基を有する化合物(C)とを含有する剥離剤組成物から形成されているセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、前記基材の少なくとも一方の面側に設けられた剥離剤層とを備えたセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムであって、
前記剥離剤層が、
硬化性化合物(A)と、
ポリオルガノシロキサン(B)と、
4級アンモニウム塩基、および、前記硬化性化合物(A)との反応性基を有する化合物(C)と
を含有する剥離剤組成物から形成されていることを特徴とするセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記化合物(C)における前記反応性基は、活性エネルギー線硬化性の炭素-炭素二重結合を含む基であることを特徴とする請求項1に記載のセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム。
【請求項3】
前記硬化性化合物(A)は、活性エネルギー線硬化性化合物であることを特徴とする請求項1に記載のセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム。
【請求項4】
前記ポリオルガノシロキサン(B)は、活性エネルギー線硬化性の炭素-炭素二重結合を含む基を有することを特徴とする請求項1に記載のセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミックグリーンシートを製造する工程で使用する剥離フィルムに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
剥離フィルムは、一般に基材と剥離剤層とから構成される。セラミックグリーンシートは、このような剥離フィルム上に、セラミックス粒子とバインダー樹脂とを有機溶剤に分散させ、溶解させたセラミックスラリーを塗工して乾燥することで製造される。また、製造されたセラミックグリーンシートは、剥離フィルムから剥離して、セラミックコンデンサの製造に用いられる。
【0003】
また、剥離フィルムを用いてセラミックグリーンシートを製造する場合、剥離フィルムの表面の凹凸がセラミックグリーンシートに転写されることで、セラミックグリーンシートの表面にピンホールが生じるなどの問題があった。そこで、剥離フィルムには、表面の凹凸が少ないという平滑性が求められている。一方で、近年のセラミックコンデンサの小型化、高密度化に伴って、セラミックグリーンシートの更なる薄膜化が求められている。そして、セラミックグリーンシートの更なる薄膜化により、剥離フィルムには、平滑性の更なる向上が求められている。
【0004】
しかしながら、剥離フィルムの平滑性を向上させるほど、剥離フィルムに静電気が発生しやすくなるという問題があった。すなわち、剥離フィルムは、一般に、ロール状に巻かれた状態で保管・輸送され、セラミックグリーンシートを形成する際には、ロール状の状態から繰り出して使用される。そのため、この巻き取った剥離フィルムを繰り出す際には、剥離フィルムの表面に静電気が発生し、発生した静電気によって埃などの異物が付着してしまうという問題があった。また、形成されたセラミックグリーンシートから剥離フィルムを剥離する際に静電気が発生すると、セラミックグリーンシートの扱いが困難になり次の工程にうまく搬送することができなくなったり、静電気によりコンデンサとしての製品特性を劣化させる可能性があった。このように、平滑性が優れた剥離フィルムにおいては、帯電防止性が求められている。
【0005】
剥離フィルムの帯電防止性を向上させる技術として、例えば、特許文献1には、基材フィルムと重合体層とを備える剥離フィルムであって、当該重合体層が、(メタ)アクリレート重合体成分およびシリコーン重合体成分を含む重合体と、リチウム塩とを含む剥離フィルムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-206996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の剥離フィルムは、リチウム塩を使用していることで、所定の帯電防止性を達成することができる一方で、重合体層の硬化性が低下するという問題があった。
【0008】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、剥離剤層の硬化性を維持しつつ、優れた帯電防止性を発揮できるセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、第1に本発明は、基材と、前記基材の少なくとも一方の面側に設けられた剥離剤層とを備えたセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムであって、前記剥離剤層が、硬化性化合物(A)と、ポリオルガノシロキサン(B)と、4級アンモニウム塩基、および、前記硬化性化合物(A)との反応性基を有する化合物(C)とを含有する剥離剤組成物から形成されていることを特徴とするセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムを提供する(発明1)。
【0010】
上記発明(発明1)に係るセラミックグリーンシート製造工程用剥離フィルムでは、剥離剤組成物に含有される化合物(C)が硬化性化合物(A)との反応性基を有することにより、硬化性化合物(A)と化合物(C)とが結合することができ、これにより、形成される剥離剤層は十分な硬化性を有するものとなる。さらに、化合物(C)が4級アンモニウム塩基を有することにより、剥離剤層が優れた帯電防止性を発揮することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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