TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024044424
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149930
出願日2022-09-21
発明の名称運動案内装置
出願人THK株式会社
代理人個人,個人
主分類F16C 29/06 20060101AFI20240326BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】転動体の動きを良好にし、ブロックの循環溝の耐久性を向上させることができる運動案内装置を提供する。
【解決手段】運動案内装置1は、転動溝7を有する軌道部材2と、軌道部材2の転動溝7に対向する転動溝8、戻し溝9、ターン溝10を含む循環溝5を有するブロック4と、循環溝5に配置される複数の転動体3と、を備える。ブロック4のターン溝10と軌道部材2の転動溝7とで転動体3を挟み込みながら転動体3を掬う。ブロック4には、ターン溝10の一部と戻し溝9を塞ぐ蓋部材11が取り付けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
転動溝を有する軌道部材と、
前記軌道部材の転動溝に対向する転動溝、戻し溝、ターン溝を含む循環溝を有するブロックと、
前記循環溝に配置される複数の転動体と、を備え、
前記ブロックの前記ターン溝と前記軌道部材の転動溝とで前記転動体を挟み込みながら前記転動体を掬い、
前記ブロックには、前記ターン溝の一部と前記戻し溝を塞ぐ蓋部材が取り付けられる運動案内装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記蓋部材が、少なくとも前記ターン溝の前記戻し溝側の端部からターン頂点までの範囲を塞ぐことを特徴とする請求項1に記載の運動案内装置。
【請求項3】
前記蓋部材には、前記軌道部材の長手方向視において湾曲し、前記ターン溝の一部を塞ぐ湾曲面が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の運動案内装置。
【請求項4】
前記ターン溝には、前記ターン溝の開口に向かって溝幅を狭くするアンダーカット部が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の運動案内装置。
【請求項5】
前記ブロックは、前記軌道部材の上面に対向し、前記戻し溝が形成されるウェブ部と、前記軌道部材の側面に対向し、前記転動溝が形成される袖部と、を有し、
前記ウェブ部の下面に前記蓋部材が取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の運動案内装置。
【請求項6】
前記蓋部材は、板状であることを特徴とする請求項5に記載の運動案内装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軌道部材とブロックを備える運動案内装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から軌道部材とブロックを備えるリニアガイドと呼ばれる運動案内装置が知られている。出願人は、運動案内装置の一種として、ブロックに転動溝、戻し溝、ターン溝を含む循環溝を形成した運動案内装置を提案している(特許文献1参照)。この運動案内装置によれば、ブロックに循環溝を形成することにより、転動体を循環させることができるので、ブロックの製造が容易になるという効果を奏する。
【0003】
特許文献1に記載の運動案内装置において、軌道部材には、転動溝が形成される。ブロックには、転動溝、戻し溝、ターン溝を含む循環溝が形成される。循環溝には、複数の転動体が配置される。軌道部材に対してブロックを相対移動させると、転動体が軌道部材の転動溝とブロックの転動溝との間を転がる。軌道部材の転動溝とブロックの転動溝との間を転がった転動体は、ブロックのターン溝に入り、ターン溝を移動した後、ブロックの戻し溝に入る。その後、転動体はブロックの戻し溝を転動溝とは反対方向に移動し、もう一つのターン溝に入り、もう一つのターン溝を移動した後、再び軌道部材の転動溝とブロックの転動溝との間に入る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開WO2008/038674号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の運動案装置においては、ブロックに循環溝が形成されており、循環溝全域で転動体が軌道部材と接触する構造になっている。上述のように、戻し溝での転動体の進行方向は、転動溝での転動体の進行方向と反転する。戻し溝では、転動体は軌道部材と逆走する。このため、動きの悪化や循環溝の早期劣化の要因となるおそれがある。
【0006】
以下に転動体の逆走を説明する。ブロックを固定し、軌道部材が動くと仮定すると、ブロックの転動溝では、転動体は回転しながら軌道部材と同じ方向に動く。一方、ブロックの戻し溝では、転動体は後続の転動体に押されながら軌道部材の進行方向と逆方向に移動する。このため、戻し溝では、転動体が軌道部材と逆走する。なお、実際には、軌道部材を固定し、ブロックが動く場合が多い。この場合でも、軌道部材に対するブロックの移動が相対的なものであると考えると、同様に考えることができる。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、転動体の動きを良好にし、ブロックの循環溝の耐久性を向上させることができる運動案内装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、転動溝を有する軌道部材と、前記軌道部材の転動溝に対向する転動溝、戻し溝、ターン溝を含む循環溝を有するブロックと、前記循環溝に配置される複数の転動体と、を備え、前記ブロックの前記ターン溝と前記軌道部材の転動溝とで前記転動体を挟み込みながら前記転動体を掬い、前記ブロックには、前記ターン溝の一部と前記戻し溝を塞ぐ蓋部材が取り付けられる運動案内装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、転動体の掬始め部などの循環に必要な部分は残しつつ、転動体が逆走していた範囲を蓋部材によって塞ぐので、転動体の動きを良好にし、ブロックの循環溝の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態の運動案内装置の斜視図である。
本実施形態の運動案内装置の正面図である。
図3(a)は本実施形態の運動案内装置の平面図であり、図3(b)は側面図である。
本実施形態のブロックの分解斜視図である。
本実施形態の蓋部材の斜視図である。
本実施形態のブロックのターン溝の断面形状の変化を示す図である。
本実施形態のブロックの循環溝の模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

THK株式会社
クランプユニット及びクランプシステム
8日前
個人
配管固定金具
3か月前
個人
脚装置
3か月前
個人
ポール制振装置
3か月前
個人
チェーン
4か月前
個人
家具
1か月前
個人
締結具
4か月前
個人
ジャイロの軸受装置
1か月前
個人
アンカーボルト
1か月前
マフレン株式会社
自動給脂器
2か月前
株式会社フジキン
バルブ装置
1か月前
日東精工株式会社
シールねじ
3か月前
株式会社ジェイテクト
玉軸受
4か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁
1か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
1か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
3か月前
株式会社ミクニ
弁装置
3か月前
カヤバ株式会社
バルブ
1か月前
株式会社ナジコ
自在継手
1か月前
イワブチ株式会社
締結具
3か月前
株式会社テイエルブイ
熱応動弁
3か月前
日星電気株式会社
多層チューブ
2か月前
株式会社不二工機
電動弁
2か月前
株式会社不二工機
電磁弁
3か月前
コクヨ株式会社
固定部材
5か月前
株式会社奥村組
制振機構
3か月前
個人
圧入成形物の製造法
1か月前
株式会社奥村組
制振機構
3か月前
株式会社TOK
着脱装置
1日前
日本精工株式会社
転動装置
3か月前
株式会社ジェイテクト
転がり軸受
4か月前
明正工業株式会社
ねじ部材
3か月前
株式会社テイエルブイ
複座弁装置
3か月前
株式会社エステック
減速機
1か月前
続きを見る