TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024044352
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149837
出願日2022-09-21
発明の名称歯車機構
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 55/08 20060101AFI20240326BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】歯車同士の姿勢の変化に伴って歯元に作用する応力が増加することや、歯筋方向での一部に繰り返し応力が作用することを抑制することができる歯車機構を提供する。
【解決手段】相対的に歯数の多い大歯車と、相対的に歯数の少ない小歯車とが噛み合ってトルクを伝達する歯車機構において、大歯車は、その大歯車を構成する歯のうちの少なくともいずれか一つの歯のねじれ角修整量が他の歯のねじれ角修整量と異なって形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
相対的に歯数の多い大歯車と、相対的に歯数の少ない小歯車とが噛み合ってトルクを伝達する歯車機構において、
前記大歯車は、当該大歯車を構成する歯のうちの少なくともいずれか一つの歯のねじれ角修整量が他の歯のねじれ角修整量と異なって形成されている
ことを特徴とする歯車機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯数の異なる歯車を噛み合わせて構成された歯車機構に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、歯底を含んだ歯元に応力が集中することを抑制するように構成された歯車が記載されている。この歯車は、歯面がインボリュート歯形の歯面に形成され、歯元は、インボリュート歯面に滑らかに接続されかつ歯面とは反対側に凸となる第1曲面と、その曲面に接続される平面と、平面に接続されかつ第1曲面と同方向に凸となる第2曲面とによって構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-281441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、歯車を設計する場合には、歯車の諸元に基づいて歯元に発生する応力を求め、その求められた応力に基づいて、ショットピニング加工を行い、または高強度の材料を選定し、あるいは特許文献1に記載された歯車のような歯元形状の変更を行う。しかしながら、歯車同士がトルクを伝達することにより、歯車同士の距離や回転軸線の角度などの歯車の姿勢が所期の姿勢と異なると片当たりが生じる。そのような意図しない片当たりが生じた場合には、設計時に想定していた応力以上の応力が歯元に作用し、または歯筋方向における一部に繰り返し応力が作用するため、歯の耐久性が低下する可能性がある。
【0005】
本発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、歯車同士の姿勢の変化に伴って歯元に作用する応力が増加することや、歯筋方向での一部に繰り返し応力が作用することを抑制することができる歯車機構を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するために、相対的に歯数の多い大歯車と、相対的に歯数の少ない小歯車とが噛み合ってトルクを伝達する歯車機構において、前記大歯車は、当該大歯車を構成する歯のうちの少なくともいずれか一つの歯のねじれ角修整量が他の歯のねじれ角修整量と異なって形成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、互いに噛み合ってトルクを伝達する歯車のうち、歯数の多い大歯車は、その大歯車を構成する歯のうちの少なくともいずれか一つの歯のねじれ角修整量が、他の歯のねじれ角修整量と異なって形成されている。したがって、大歯車と小歯車との間でトルクを伝達した場合に、それらの歯車を支持する部材に作用する反力によって支持部材が変形したとしても、大歯車の歯と小歯車の歯とが、同一位置で片当たりとなることを抑制することができる。そのため、小歯車の所定の歯の歯筋方向において、同一位置に繰り返し応力が集中して作用することを抑制でき、歯車の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
大歯車と小歯車とが片当たりした場合における小歯車の歯面に作用する応力分布を示す図である。
小歯車の歯元に作用する応力の分布を示す線図である。
大歯車のねじれ角修整量の一例を示す図である。
ねじれ角修整量に応じた小歯車の歯元に作用する応力の分布を示す線図であり、(a)は、図3におけるa点のねじれ角修整量を施した歯と噛み合った場合の応力分布であり、(b)は、図3におけるb点のねじれ角修整量を施した歯と噛み合った場合の応力分布であり、(c)は、図3におけるc点のねじれ角修整量を施した歯と噛み合った場合の応力分布である。
ねじれ角修整量を異ならせた大歯車と、諸元に基づいて形成された小歯車とを噛み合わせてトルクを伝達した場合における小歯車の起点に作用する応力の変化を示す図である。
小歯車の耐久試験を行った結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を図に示す実施形態に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は本発明を具体化した場合の一例に過ぎないのであって、本発明を限定するものではない。
【0010】
本発明の実施形態における歯車機構は、減速機や増速機として機能する歯車対などであって、一方側の歯車と、その歯車に噛み合う他方側の歯車との歯数が異なって形成されている。以下の説明では、相対的に歯数の多い歯車を大歯車と記し、相対的に歯数の少ない歯車を小歯車と記す。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
家具
1か月前
個人
ジャイロの軸受装置
1か月前
個人
アンカーボルト
1か月前
カヤバ株式会社
バルブ
1か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁
1か月前
株式会社フジキン
バルブ装置
1か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
マフレン株式会社
自動給脂器
2か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
1か月前
個人
圧入成形物の製造法
1か月前
株式会社ナジコ
自在継手
1か月前
日星電気株式会社
多層チューブ
2か月前
株式会社TOK
着脱装置
1日前
株式会社不二工機
電動弁
2か月前
株式会社テイエルブイ
熱応動弁
3か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
個人
束ねばね
1か月前
株式会社エステック
減速機
1か月前
ヒロホー株式会社
締結構造
8日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
15日前
株式会社テイエルブイ
複座弁装置
3か月前
日東工器株式会社
防振構造
1か月前
株式会社伊藤製作所
連結具
2か月前
ダイハツ工業株式会社
変速機
3か月前
個人
遊星式回転-直動運動変換装置
9日前
カヤバ株式会社
シリンダ装置
1か月前
カヤバ株式会社
シリンダ装置
25日前
ダイハツ工業株式会社
変速機
3か月前
カヤバ株式会社
シリンダ装置
1か月前
カヤバ株式会社
シリンダ装置
10日前
株式会社トヨックス
チューブ
1か月前
個人
軸力表示機能付きボルト
1か月前
CKD株式会社
減圧弁
1か月前
株式会社ホーシン
止水プラグ
3日前
星和電機株式会社
難燃性断熱材
1か月前
続きを見る