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公開番号2024043483
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2023099422
出願日2023-06-16
発明の名称画像読取装置及び画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類H04N 1/00 20060101AFI20240322BHJP(電気通信技術)
要約【課題】読取部が露出する搬送路にユーザがアクセスして作業する際の作業性を向上する。
【解決手段】支持部に対して回動可能に設けられ、下部搬送路11bを形成する第1閉位置と、下部搬送路11bを開放する第1開位置と、に開閉可能であり、かつ、第1閉位置において下部搬送路11bを搬送される原稿の画像を読み取る第2読取ユニット307と、支持部に対して回動可能に設けられ、第1閉位置に位置する第2読取ユニット307を覆う第2閉位置と、第2読取ユニット307を開閉可能に開放する第2開位置と、に開閉可能な分離ガイド部材500と、外カバーが第3開位置に位置し、かつ、分離ガイド部材500が第2開位置に位置するときに、分離ガイド部材500の第2閉位置への移動を規制して第2開位置に保持する保持機構15と、を備える。
【選択図】図23
特許請求の範囲【請求項1】
搬送路において搬送される原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、
支持部と、
前記支持部に対して回動可能に設けられ、前記搬送路の第1領域を形成する第1閉位置と、前記第1領域を開放する第1開位置と、に開閉可能であり、かつ、前記第1閉位置において前記第1領域を搬送される原稿の画像を読み取る読取部と、
前記支持部に対して回動可能に設けられ、前記第1閉位置に位置する前記読取部を覆う第2閉位置と、前記読取部を開閉可能に開放する第2開位置と、に開閉可能な第1カバーと、
前記第1カバーが前記第2閉位置に位置するときに、前記第1カバーと共に前記搬送路の前記第1領域とは異なる第2領域を形成する第3閉位置と、前記第2領域を開放する第3開位置と、に開閉可能な第2カバーと、
前記第2カバーが前記第3開位置に位置し、かつ、前記第1カバーが前記第2開位置に位置するときに、前記第1カバーの前記第2閉位置への移動を規制して前記第2開位置に保持する保持機構と、を備える、
ことを特徴とする画像読取装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記第1カバーを前記第2閉位置から前記第2開位置に回動する際に、前記第1カバーに連動して前記読取部を前記第1閉位置から前記第1開位置に回動する方向に押圧する押圧部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記保持機構により前記第1カバーの前記第2開位置から前記第2閉位置への移動が規制されている状態において、前記読取部は前記押圧部により前記第1開位置に保持され、
前記保持機構による前記第1カバーの前記第2開位置への保持が解除され、前記第1カバーが前記第2開位置から前記第2閉位置に戻ることにより、前記読取部は前記第1開位置から自重により前記第1閉位置に戻る、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記押圧部は、前記第1カバーが前記第2閉位置に位置するときは前記読取部から離間している、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記押圧部は、前記読取部が前記第1閉位置に位置する際に前記読取部の下部に当接して上方に押圧する第1当接部と、前記第1当接部により前記読取部が回動した後に前記読取部の前記下部と交差する側部に当接して前記第1開位置まで押圧する第2当接部と、を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記第1カバーは、係止部を有し、
前記押圧部は、前記第1カバーに対して相対回動可能であり、前記係止部に対して回動方向に係止可能な被係止部を有し、
前記第1カバーが前記第2閉位置と前記第2開位置との間にある中間位置に向けて前記第2閉位置から回動するときは、前記係止部は前記被係止部に係止せず、
前記第1カバーが前記中間位置を超えて前記第2開位置に回動するときは、前記係止部は前記被係止部に係止して、前記押圧部は前記第1カバーに連動して回動する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記保持機構は、前記第1カバーに設けられ、前記第1カバーの回転軸線を中心とする径方向の一方側に向けて形成された係合部と、前記支持部に設けられ、前記径方向の他方側に向けて形成され、かつ、前記係合部の移動軌跡に重なる位置に配置された被係合部と、を有し、
前記第1カバーが前記第2閉位置から開方向に回動したときに、前記係合部が前記被係合部に前記移動軌跡上で当接して乗り越えて、前記第1カバーの自重により前記係合部が前記被係合部に前記開方向とは反対方向の閉方向に向けて当接しているときの前記第1カバーの位置が前記第2開位置であり、前記第1カバーは前記第2開位置において保持された状態となり、
前記第1カバーが前記第2開位置に位置するときに、前記第1カバーに前記第2閉位置に向けた外力を与えることで、前記被係合部に当接している前記係合部が前記被係合部を乗り越えて、前記第1カバーが保持された状態から解除される、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項8】
前記保持機構は、前記支持部に設けられ、前記径方向の前記他方側に向けて形成され、かつ、前記係合部の移動軌跡に重なって前記被係合部よりも前記開方向側に配置された突き当て部を有し、
前記第1カバーが前記第2開位置に保持されているときに、前記係合部は、前記閉方向への回動は前記被係合部により規制され、前記開方向への回動は前記突き当て部により規制される、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
【請求項9】
前記第2カバーは、前記画像読取装置の上面を構成する外カバーである、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項10】
請求項1に記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置によって読み取られた画像をシートに形成する画像形成部と、を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿から画像を読み取る画像読取装置と、この画像読取装置を適用した画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置に搭載される画像読取装置としては、シート搬送装置として原稿トレイに載置された原稿(以下、シートとも称する)を1枚ずつ分離及び搬送する自動原稿搬送装置を備えたものが広く普及している。また、このような画像読取装置としては、原稿を載置するガラスを有するリーダ側に備えられた第1読取ユニットとは別に、自動原稿搬送装置側にも第2読取ユニットを備えたものが開発されている(特許文献1参照)。このような構成にすることにより、両面原稿を反転させることなく両面の画像情報を読み取ることが可能な1パス両面スキャンという機能を実現することができ、両面原稿を読取るための生産性を高めることが可能となる。
【0003】
この画像読取装置は、フレームなどを含む支持部と、第2読取ユニットを収容し、支持部に対して回動可能な回動部と、支持部及び回動部との間で上部搬送路を形成する外カバーとを有している。回動部は、読取部として第2読取ユニットを収容する他、外カバーとの間で上部搬送路を形成しているため、大型に形成されている。ここで、第2読取ユニットが露出する下部搬送路において、ジャム処理や、流し読みガラスに付着したゴミの清掃作業などを実行する場合がある。この場合、作業者は外カバーを開放し、回動部を回動させることで下部搬送路を開放して、目的の作業を実行することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-194011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の画像読取装置では、回動部は大型であり、回動状態を保持するための設計難易度が高く、回動状態を保持する構成を有していない。そのため、ユーザは第2読取ユニットが露出する下部搬送路にアクセスする際は、片方の手で大型の回動部を保持しつつ、もう片方の手でジャム処理や清掃作業を行う必要があり作業性が悪い。
【0006】
本発明は、読取部が露出する搬送路にユーザがアクセスして作業する際の作業性を向上できる画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、搬送路において搬送される原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、支持部と、前記支持部に対して回動可能に設けられ、前記搬送路の第1領域を形成する第1閉位置と、前記第1領域を開放する第1開位置と、に開閉可能であり、かつ、前記第1閉位置において前記第1領域を搬送される原稿の画像を読み取る読取部と、前記支持部に対して回動可能に設けられ、前記第1閉位置に位置する前記読取部を覆う第2閉位置と、前記読取部を開閉可能に開放する第2開位置と、に開閉可能な第1カバーと、前記第1カバーが前記第2閉位置に位置するときに、前記第1カバーと共に前記搬送路の前記第1領域とは異なる第2領域を形成する第3閉位置と、前記第2領域を開放する第3開位置と、に開閉可能な第2カバーと、前記第2カバーが前記第3開位置に位置し、かつ、前記第1カバーが前記第2開位置に位置するときに、前記第1カバーの前記第2閉位置への移動を規制して前記第2開位置に保持する保持機構と、を備える、ことを特徴とする画像読取装置である。
【0008】
本発明の一態様は、上記に記載の画像読取装置と、前記画像読取装置によって読み取られた画像をシートに形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、読取部が露出する搬送路にユーザがアクセスして作業する際の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る画像形成装置を示す概略図。
本実施形態に係る画像読取装置を示す斜視図。
本実施形態に係る画像読取装置を示す断面図。
本実施形態に係る第2読取ユニットの断面図。
本実施形態に係る第2読取ユニット及び分離ガイド部材が閉位置にある状態の正面図。
本実施形態に係る分離ガイド部材が回動した状態の正面図。
本実施形態に係る分離ガイド部材が第2読取ユニットを押し上げている状態の正面図。
本実施形態に係る第2読取ユニット及び分離ガイド部材が開位置にある状態の正面図。
本実施形態に係る第2読取ユニットとFFCとを示す斜視図。
本実施形態に係るADF内部でFFC露出部の位置を示す斜視図。
本実施形態に係るADF内部でFFCアースシートの配置を示す斜視図。
本実施形態に係るFFCアースシートの配置を示す断面図。
本実施形態に係るFFCアースシートの第2読取ユニット内部での配置を示す斜視図。
本実施形態に係る第2読取ユニットを示す分解斜視図。
本実施形態に係るガラスアースシートを示す分解斜視図。
本実施形態の変形例に係るガラスアースシートを示す斜視図。
本実施形態の他の変形例に係るガラスアースシートを示す斜視図。
本実施形態に係るFFCカバー部材を示す斜視図。
本実施形態に係る前側側板を示す斜視図。
本実施形態に係る分離ガイド部材とカム部材とを示す分解斜視図。
本実施形態に係る前側側板と分離ガイド部材とを示す分解斜視図。
本実施形態に係る閉状態での回動規制手段と第1凸状部とを示す正面図。
本実施形態に係る開位置での回動規制手段と第1凸状部とを示す正面図。
本実施形態の変形例に係る回動規制手段を示す正面図。
本実施形態に係る第2読取ユニットが開位置に位置するときに加わる力を示す正面図。
本実施形態に係る第2読取ユニットが開位置に位置するときにカム部材に加わる力を示す正面図。
本実施形態に係る分離ガイド部材が開位置に位置するときに加わる力を示す正面図。
本実施形態に係る分離ガイド部材が開位置に位置するときに第2凸状部に加わる力を示す拡大した正面図。
他の実施形態に係る第2読取ユニット及び分離ガイド部材が閉位置にある状態の正面図。
他の実施形態に係る扇部を示す斜視図。
他の実施形態に係るストッパを示す斜視図。
他の実施形態に係る分離ガイド部材が回動した状態の正面図。
他の実施形態に係る第2読取ユニット及び分離ガイド部材が開位置にある状態の正面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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