TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024057657
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164440
出願日2022-10-13
発明の名称波面計測装置、波面計測方法、及び光学系の製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01M 11/02 20060101AFI20240418BHJP(測定;試験)
要約【課題】被検光学系の焦点距離によらず、被検光学系の透過波面を小型かつ簡易な構成で計測可能な波面計測装置を提供すること。
【解決手段】波面計測装置は、被検光学系を透過した光を受光する受光部と、被検光学系の側から順に配置された回折素子及び反射素子を備え、被検光学系の光軸外を透過した光の受光部に対する入射角を調整するために、回折素子の位置及び反射素子の傾きの少なくとも一方を調整可能な光学系と、受光部から出力された信号を用いて被検光学系を透過した光の波面を取得する取得部とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被検光学系を透過した光を受光する受光部と、
前記被検光学系の側から順に配置された回折素子及び反射素子を備え、前記被検光学系の光軸外を透過した光の前記受光部に対する入射角を調整するために、前記回折素子の位置及び前記反射素子の傾きの少なくとも一方を調整可能な光学系と、
前記受光部から出力された信号を用いて前記被検光学系を透過した光の波面を取得する取得部とを有することを特徴とする波面計測装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記取得部は、前記被検光学系の焦点距離と前記被検光学系の光軸外を透過した光が形成する光学像の像高とに基づいて前記反射素子の傾きを取得することを特徴とする請求項1に記載の波面計測装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記被検光学系の焦点距離と前記被検光学系の光軸外を透過した光が形成する光学像の像高とに基づいて前記回折素子の位置を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の波面計測装置。
【請求項4】
前記受光部は、マイクロレンズアレイを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の波面計測装置。
【請求項5】
前記受光部は、ハルトマンマスクを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の波面計測装置。
【請求項6】
光源からの光の一部は、前記被検光学系を透過し、前記回折素子で回折し、前記反射素子で反射し、前記回折素子で回折し、前記被検光学系を透過し、前記受光部に導かれることを特徴とする請求項1又は2に記載の波面計測装置。
【請求項7】
前記光学系は、前記被検光学系の側から順に配置された、第1回折素子、反射素子、第2回折素子を備え、前記被検光学系の光軸外を透過した光の前記受光部に対する入射角を調整するために、前記第1回折素子の位置、前記反射素子の傾き、及び前記第2回折素子の位置の少なくとも1つを調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の波面計測装置。
【請求項8】
前記取得部は、前記被検光学系の焦点距離と前記被検光学系の光軸外を透過した光が形成する光学像の像高とに基づいて前記2回折素子の位置を取得することを特徴とする請求項7に記載の波面計測装置。
【請求項9】
光源からの光の一部は、前記第2回折素子で回折し、前記反射素子で反射し、前記第1回折素子で回折し、前記被検光学系を透過し、前記受光部に導かれることを特徴とする請求項7に記載の波面計測装置。
【請求項10】
光源からの光の一部は、前記被検光学系を透過し、前記第1回折素子で回折し、前記反射素子で反射し、前記第2回折素子で回折し、前記受光部に導かれることを特徴とする請求項7に記載の波面計測装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被検光学系の透過波面を計測する波面計測装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
複数の光学素子を含む光学系を製造する際には、該光学系の光軸上や光軸外を透過した光の波面(透過波面)を計測し、複数の光学素子のそれぞれの位置を調整する必要がある。特許文献1には、被検光学系を透過した複数の透過光を、回折素子を介して複数の受光部で受光し、被検光学系の光軸上や光軸外の透過波面を計測する装置が開示されている。特許文献2には、被検光学系を透過し、光軸に対する角度が互いに異なるように配置された複数の反射面で反射され、被検光学系を再度透過した複数の光を受光部で受光することで、被検光学系の光軸上や光軸外の透過波面を計測する装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-110673号公報
特開2019-66428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の装置では、焦点距離の異なる複数の被検光学系の各透過波面を計測する場合、被検光学系の焦点距離に応じて、異なる周期の回折素子を準備し、該回折素子と受光部の位置を調整する必要がある。そのため、装置が大型化かつ複雑化してしまう。また、特許文献2の波面計測装置では、複数の反射面の角度を調整することで、焦点距離の異なる複数の被検光学系の各透過波面を計測可能であるが、計測可能な被検光学系は画角の狭い望遠レンズに限られる。
【0005】
本発明は、被検光学系の焦点距離によらず、被検光学系の透過波面を小型かつ簡易な構成で計測可能な波面計測装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としての波面計測装置は、被検光学系を透過した光を受光する受光部と、被検光学系の側から順に配置された回折素子及び反射素子を備え、被検光学系の光軸外を透過した光の受光部に対する入射角を調整するために、回折素子の位置及び反射素子の傾きの少なくとも一方を調整可能な光学系と、受光部から出力された信号を用いて被検光学系を透過した光の波面を取得する取得部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、被検光学系の焦点距離によらず、被検光学系の透過波面を小型かつ簡易な構成で計測可能な波面計測装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1の波面計測装置の構成図である。
実施例1の被検光学系の波面の計測手順を示すフローチャートである。
実施例1の焦点距離の異なる被検光学系のそれぞれに対するアナモルフィック光学系の配置と光線方向を示す図である。
実施例2の波面計測装置の構成図である。
実施例3の波面計測装置の構成図である。
実施例4の波面計測装置の構成図である。
実施例1乃至4の波面計測装置のいずれかにより計測された波面の結果を用いて、光学系を製造する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
【実施例】
【0010】
図1は、本実施例の波面計測装置1の構成図である。波面計測装置1は、光源10、アナモルフィック光学系100、レンズ50,51,52,55、ミラー71,72,73,74、受光部90,91,92、及びコンピュータ(取得部)80を有する。被検光学系30は、複数のレンズを組み合せて構成されている。アナモルフィック光学系100は、被検光学系30の側から順に配置された、第1回折素子110、反射素子131,132、第2回折素子120を備える。波面計測装置1は、被検光学系30の光軸上と光軸外を透過した光の波面(透過波面)を計測する。なお、光源10は、本実施例では波面計測装置1に設けられているが、波面計測装置1とは別の装置として構成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

キヤノン株式会社
雲台装置
2日前
キヤノン株式会社
記録装置
2日前
キヤノン株式会社
撮像装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
情報処理装置
2日前
キヤノン株式会社
光電変換素子
2日前
キヤノン株式会社
画像形成システム
2日前
キヤノン株式会社
画像形成システム
2日前
キヤノン株式会社
システム及び制御方法
2日前
キヤノン株式会社
測距装置及び測距装置の駆動方法
2日前
キヤノン株式会社
光学系及びそれを備える撮像装置
2日前
キヤノン株式会社
画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム
2日前
キヤノン株式会社
シート給送装置、検査システム、及び画像形成システム
2日前
キヤノン株式会社
電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
2日前
キヤノン株式会社
電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
2日前
キヤノン株式会社
画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、およびプログラム
2日前
キヤノン株式会社
制御装置、レンズ装置、撮像装置、カメラシステム、制御方法、及びプログラム
2日前
個人
健康状態検査材
19日前
株式会社CCT
表示装置
18日前
株式会社チノー
放射温度計
11日前
日本精機株式会社
センサユニット
10日前
個人
コンベックスルール用測定部品
17日前
トヨタ自動車株式会社
給水治具
16日前
株式会社テイエルブイ
処理装置
4日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
9日前
TDK株式会社
ガスセンサ
2日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
9日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
9日前
東将精工株式会社
測定器具補助具
18日前
株式会社ミツトヨ
光学式エンコーダ
19日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
16日前
東レエンジニアリング株式会社
衝撃試験機
19日前
株式会社ティアンドデイ
温度測定装置
16日前
豊田合成株式会社
重量測定装置
16日前
株式会社 システムスクエア
検査装置
18日前
住友金属鉱山株式会社
セレン評価方法
9日前
続きを見る