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公開番号
2024060457
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-02
出願番号
2022167829
出願日
2022-10-19
発明の名称
画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、およびプログラム
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H04N
9/68 20230101AFI20240424BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】高コントラストエッジ部分においても、適切な低彩度化ゲインを算出し、低彩度化処理を行う画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、互いに異なる種類の色情報を表す複数の種類の画素が1つのプレーンに配列されている入力画像を用いて、色情報毎に注目画素に対応する周辺画素を用いた重み付け平均を行うことで、色情報毎の第1補間画像を生成する第1画像生成手段と、入力画像を用いて、色情報毎に注目画素に対応する周辺画素から画素値を1つ選択することで、色情報毎の第2補間画像を生成する第2画像生成手段と、第1補間画像と第2補間画像とを用いて、無彩色に近づけるための低彩度化ゲインを算出するゲイン算出手段と、入力画像に対して低彩度化ゲインを乗算するゲイン乗算手段と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに異なる種類の色情報を表す複数の種類の画素が1つのプレーンに配列されている入力画像を用いて、前記複数の種類の色情報のそれぞれに対して注目画素に対応する周辺画素を用いた重み付け平均を行うことで、前記複数の種類の色情報のそれぞれに対する第1補間画像を生成する第1画像生成手段と、
前記入力画像を用いて、前記複数の色情報のそれぞれに対して前記注目画素に対応する前記周辺画素から画素値を1つ選択することで、前記複数の色情報のそれぞれに対する第2補間画像を生成する第2画像生成手段と、
前記第1補間画像と前記第2補間画像とを用いて、無彩色に近づけるための低彩度化ゲインを算出するゲイン算出手段と、
前記入力画像に対して前記低彩度化ゲインを乗算するゲイン乗算手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記ゲイン乗算手段は、前記入力画像から色差信号を算出し、前記色差信号に対して前記低彩度化ゲインを乗算することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ゲイン乗算手段は、前記入力画像の第1色信号が第2色信号に近づくように、前記色差信号に対して前記低彩度化ゲインを乗算することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記ゲイン乗算手段は、
BAYER配列におけるR画素の横に配置されるG画素の信号であるG1信号を用いてG1補間画像を生成するG1画像生成手段と、
前記BAYER配列におけるB画素の横に配置されるG画素の信号であるG2信号を用いてG2補間画像を生成するG2画像生成手段と、
前記G1補間画像の信号値と前記G2補間画像の信号値の平均値を信号値とするG1G2平均画像を生成するG1G2平均生成手段と、を含み、
前記第2色信号は、前記G1補間画像、前記G2補間画像、前記G1G2平均画像の信号値のうち前記第1色信号の信号値に最も近い信号値を有することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記ゲイン乗算手段は、前記入力画像に対してホワイトバランス係数を乗算するWB係数乗算手段を含み、
前記第1色信号は、前記入力画像の前記BAYER配列における前記R画素の信号であるR信号または前記B画素の信号であるB信号に前記ホワイトバランス係数を乗算して得られる信号であることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記ゲイン算出手段は、
前記複数の種類の色情報のそれぞれに対して前記第1補間画像の信号値と前記第2補間画像の信号値との重み付け平均を算出し、該重み付け平均を信号値とする第3補間画像を生成する第3画像生成手段を含み、
前記第3補間画像を用いて、前記低彩度化ゲインを算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記ゲイン算出手段は、前記第3補間画像の信号値が大きいほど前記低彩度化ゲインを大きくすることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記ゲイン算出手段は、前記第3補間画像の信号値が小さいほど前記低彩度化ゲインを小さくすることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記ゲイン算出手段は、前記第3補間画像の色相および色差を用いて、前記低彩度化ゲインを算出することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記ゲイン乗算手段は、前記入力画像の高周波成分のみに対して前記低彩度化ゲインを乗算することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関し、特に画像の低彩度化を行う画像処理装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、画像信号を調整することで、色を無彩色に近づけることができる画像処理装置が提案されている。特許文献1には、入力されたR信号、G信号およびB信号の各値から無彩色値を算出し、無彩色値を用いて、R信号、G信号およびB信号それぞれの調整用信号値を算出する画像処理装置が開示されている。特許文献1に記載の画像処理装置は、算出した調整用信号値を用いてR信号、G信号およびB信号を変換することでユーザーの意図に合致する色調整を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-150399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1には、BAYER配列のRGB(BAYER-RAWフォーマット)からディベイヤー処理を行いRGB444フォーマットに変換するRGB信号補間処理についての記載がない。そのため、BAYER配列のRGB信号に対して特許文献1の技術を適用すると、画素値の勾配が急な高コントラストエッジ部分を無彩色に近づける場合において、平均補間されたR信号、G信号およびB信号では補間部分の信号値が小さくなる。このため、誤った無彩色値が算出されてしまい、低彩度化処理ができないという課題があった。
【0005】
そこで、本発明は、高コントラストエッジ部分においても、適切な低彩度化ゲインを算出し、低彩度化処理を行う画像処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としての画像処理装置は、互いに異なる種類の色情報を表す複数の種類の画素が1つのプレーンに配列されている入力画像を用いて、前記複数の種類の色情報のそれぞれに対して注目画素に対応する周辺画素を用いた重み付け平均を行うことで、前記複数の種類の色情報のそれぞれに対する第1補間画像を生成する第1画像生成手段と、前記入力画像を用いて、前記複数の色情報のそれぞれに対して前記注目画素に対応する前記周辺画素から画素値を1つ選択することで、前記複数の色情報のそれぞれに対する第2補間画像を生成する第2画像生成手段と、前記第1補間画像と前記第2補間画像とを用いて、無彩色に近づけるための低彩度化ゲインを算出するゲイン算出手段と、前記入力画像に対して前記低彩度化ゲインを乗算するゲイン乗算手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高コントラストエッジ部においても、適切な低彩度化ゲインを算出し、低彩度化処理を行う画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態における撮像装置を説明するためのブロック図である。
本実施形態における低彩度化画像生成部の構成例を説明するため図である。
本実施形態における低彩度化画像生成部の処理フローを説明するためのフローチャートである。
本実施形態におけるゲイン算出部の構成例を説明するため図である。
本実施形態におけるゲイン算出部の処理フローを説明するためのフローチャートである。
本実施形態における飽和ゲイン算出カーブの例を説明するための図である。
本実施形態における輝度ゲイン算出カーブの例を説明するための図である。
本実施形態における彩度ゲイン算出カーブの例を説明するための図である。
本実施形態における色相ゲイン算出カーブの例を説明するための図である。
本実施形態におけるゲイン乗算部の構成例を説明するため図である。
本実施形態におけるゲイン乗算部の処理フローを説明するためのフローチャートである。
本実施形態におけるBAYER-RAWフォーマットの撮像画像の例を説明するための図である。
本実施形態における画像処理の前後の画素値の変化について説明するための図である。
本実施形態における目標G値を決定するための例を説明するための図である。
本実施形態におけるBAYER-RAWフォーマットの画像に対して3×3の平滑化フィルタ処理による補間処理を行った例を説明するための図である。
本実施形態におけるBAYER-RAWフォーマットの画像に対して3×3の最大値フィルタ処理による補間処理を行った例を説明するための図である。
本実施形態におけるG1画素、G2画素の補間方法について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材、要素については同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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