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公開番号2024057357
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022164044
出願日2022-10-12
発明の名称電子機器、電子機器の制御方法およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類H02J 7/00 20060101AFI20240417BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】、簡単な構成で、バッテリチェック(電池のインピーダンスの取得)を迅速に行うことができる電子機器、電子機器の制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】電子機器1は、電圧検出部2、電流検出部3、電子機器1が有する機能を実行する際に電池にかかると推定される負荷を変更する制御部5を備える。制御部5は、負荷が変更される前に電圧および電流を検出する第1検出工程と、負荷が変更された後に電圧および電流を検出する第2検出工程と、各検出工程で検出結果に基づいて電池のインピーダンスの経時的な変化を演算する演算工程と、この変化を近似式で近似する近似工程と、近似式に基づいて、機能を実行した際に推定される電池10の電圧の経時的な変化を算出して、電子機器1に対する制御を決定する決定工程とを実行する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
電池から電力が供給される電子機器であって、
前記電池の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電池に流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記電池にかかる負荷を、前記電子機器が有する所定の機能を実行する際に前記電池にかかると推定される負荷に変更する負荷変更手段と、
前記負荷変更手段により前記負荷が変更される前の第1状態における前記電圧検出手段による前記電圧の検出結果および前記電流検出手段による前記電流の検出結果と、
前記負荷変更手段により前記負荷が変更された後の第2状態における前記電圧検出手段による前記電圧の検出結果および前記電流検出手段による前記電流の検出結果とに基づいて、前記第1状態から前記第2状態までの前記電池のインピーダンスの時間的な変化を演算し、
前記インピーダンスの時間的な変化を所定の近似式で近似した結果と、前記推定される負荷とに基づいて、前記機能を実行した際に推定される前記電池の電圧の経時的な変化を算出し、前記算出された前記電池の電圧の経時的な変化に応じて、前記電子機器を制御する制御手段とを有することを特徴とする電子機器。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記電池は、電池セルと、該電池セルを保護する保護回路と、を有する二次電池であり、
前記インピーダンスは、前記電池セルのインピーダンスと、前記保護回路のインピーダンスと、前記電池と前記電子機器とが電気的に接触する接触部での抵抗とを含むことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御手段は、前記決定工程で、前記電池の電圧が閾値を下回るか否かを判断し、前記電圧が閾値を下回ったと判断した場合には、前記電子機器に対する制御として、前記機能の実行を停止するか、または、制限することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記電池の温度を検出する温度検出手段を備え、
前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された前記温度に応じて、前記第2状態を維持する時間を変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記電池の温度を検出する温度検出手段を備え、
前記第2検出工程では、前記電圧および前記電流を経時的に複数回検出し、
前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された前記温度に応じて、前記第2検出工程における、前記電圧および前記電流を検出するタイミングと、前記電圧および前記電流を検出する回数とのうちの少なくとも一方を変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記負荷は、前記電池の電圧降下量であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記負荷を生じさせる負荷部と、
前記負荷部を模した疑似負荷部とを備え、
前記負荷変更手段は、前記疑似負荷部を制御することにより、前記負荷を変更することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
前記電池の温度を検出する温度検出手段を備え、
前記負荷変更手段は、前記温度検出手段で検出された前記温度に応じて、前記負荷を変更することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項9】
前記電子機器は、複数種の動作モードで動作可能であり、
前記負荷変更手段は、前記各動作モードに応じて、前記負荷を変更することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
前記電子機器は、撮像を行う撮像装置であり、前記動作モードには、前記撮像における撮像条件を設定する撮像モードが含まれることを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、電子機器の制御方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
電子機器には、一次電池や二次電池等の電池が装填され、当該電池から電力が供給されることにより駆動するものがある。このような電子機器としては、例えばデジタルカメラがある。デジタルカメラは、負荷が比較的大きな機能(例えば測光や測距等の撮影準備動作の開始等)を実行する際には、その実行前に、電池の電圧(残量)を検出するバッテリチェックをするよう構成されている場合がある。カメラのバッテリチェックでは、前記負荷が比較的大きな機能を実行する前に、当該負荷を模した疑似負荷回路に予め通電して、そのときの電池の電圧降下量が所定のレベル以上のときには、当該機能の実行を禁止する。また、電子機器の動作の阻害を防止する上で、バッテリチェックのために疑似負荷回路へ通電する時間はできる限り短い方が好ましい。一方、疑似負荷回路への通電時間を、実際に想定される負荷がかかる時間よりも短くした場合には、バッテリチェックが不正確になるおそれがある。特に、電池のインピーダンス(内部インピーダンス)が、負荷の継続によって経時的に大きく変化する条件下では、バッテリチェックの判定を誤るおそれがある。例えば特許文献1には、バッテリチェックを行う際に、当該バッテリチェックよりも以前に行われた前回のバッテリチェックの結果を考慮して、疑似負荷回路に通電する時間を変更する電子機器が開示されている。特許文献1の電子機器は、バッテリの状態に応じて、疑似負荷回路に対する通電時間を設定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-188288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された電子機器では、実際に想定される負荷の継続時間が長い場合には、当該継続時間と同じ分、疑似負荷回路への通電時間を必要とする。従って、疑似負荷回路への通電時間が、実際に想定される負荷の継続時間と同じとなるため、バッテリチェックに掛かる時間もその分長くなり、当該想定される負荷と同じ時間だけ、電子機器の動作遅延時間が生じてしまう。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、簡単な構成で、バッテリチェック(電池のインピーダンスの取得)を迅速に行うことができる電子機器、電子機器の制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、電池から電力が供給される電子機器であって、前記電池の電圧を検出する電圧検出手段と、前記電池に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電池にかかる負荷を、前記電子機器が有する所定の機能を実行する際に前記電池にかかると推定される負荷に変更する負荷変更手段と、前記負荷変更手段により前記負荷が変更される前の第1状態における前記電圧検出手段による前記電圧の検出結果および前記電流検出手段による前記電流の検出結果と、前記負荷変更手段により前記負荷が変更された後の第2状態における前記電圧検出手段による前記電圧の検出結果および前記電流検出手段による前記電流の検出結果とに基づいて、前記第1状態から前記第2状態までの前記電池のインピーダンスの時間的な変化を演算し、前記インピーダンスの時間的な変化を所定の近似式で近似した結果と、前記推定される負荷とに基づいて、前記機能を実行した際に推定される前記電池の電圧の経時的な変化を算出し、前記算出された前記電池の電圧の経時的な変化に応じて、前記電子機器を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、簡単な構成で、バッテリチェック(電池のインピーダンスの取得)を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
電子機器のハードウェア構成を示すブロック図である。
負荷変更前後での電圧と電流との経時的な変化を示すグラフである。
電池を含む回路と等価の等価回路のモデルを示す回路図である。
バッテリチェックを実行する際の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。例えば、本発明を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
【0010】
図1は、電子機器のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、電子機器1は、主な構成要素として、電圧検出部(電圧検出手段)2、電流検出部(電流検出手段)3、疑似負荷回路(疑似負荷部)4、制御部(制御手段)5、記憶部6、負荷部(負荷)7、電池10、温度検出部11を有する。電子機器1は、電池10から電力が供給されて動作するよう構成されている。また、電子機器1は、電池10の残量を検出するバッテリチェック機能を有する。電子機器1は、本実施形態では撮像を行うデジタルカメラ等の撮像装置であるが、これに限定されず、例えば、ノート型のパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、携帯式のゲーム機等であってもよい。制御部5は、電子機器1全体の制御を行う、すなわち、電圧検出部2、電流検出部3、疑似負荷回路4、記憶部6、負荷部7、電池10、温度検出部11を制御するものである(制御工程)。制御部5は、例えばCPU等で構成されている。また、制御部5は、バッテリチェックを行う際に、後述する第1検出工程、第2検出工程、演算工程、近似工程、決定工程をこの順に実行することとなる。
(【0011】以降は省略されています)

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