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公開番号2024042434
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-28
出願番号2022147146
出願日2022-09-15
発明の名称削り節機
出願人株式会社メディカルファンデーション
代理人個人
主分類B26D 3/28 20060101AFI20240321BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】 片手で使用可能であると共に、容易に削り刃を交換、清掃等が可能であり、さらにかつお節等の食用被削物を帯状や粉状などに削ることができる削り節機を提供すること。
【解決手段】 棒状の食用被削物Sを収納可能な筒状ケース2と、筒状ケースの先端に設けられ食用被削物の先端に当接して食用被削物を切削可能な削り刃部4と、筒状ケース内に設けられ筒状ケースに収納された食用被削物を削り刃部に対して相対的に回転可能な回転駆動機構3とを備え、削り刃部が、筒状ケースの先端に脱着可能に設けられている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
棒状の食用被削物を収納可能な筒状ケースと、
前記筒状ケースの先端に設けられ前記食用被削物の先端に当接して前記食用被削物を切削可能な削り刃部と、
前記筒状ケース内に設けられ前記筒状ケースに収納された前記食用被削物を前記削り刃部に対して相対的に回転可能な回転駆動機構とを備え、
前記削り刃部が、前記筒状ケースの先端に脱着可能に設けられていることを特徴とする削り節機。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
請求項1に記載の削り節機において、
前記筒状ケースが、前記食用被削物を収納可能な先端側シリンダ部と、
前記先端側シリンダ部内に進退可能な基端側ピストン部とで構成され、
前記基端側ピストン部の先端が、直接又は他の部材を介して前記先端側シリンダ部に収納された前記食用被削物の基端に当接可能であり、
前記先端側シリンダ部に対して前記基端側ピストン部を押し入れることで、前記食用被削物の先端を前記削り刃部に押圧状態で当接可能であることを特徴とする削り節機。
【請求項3】
請求項2に記載の削り節機において、
前記基端側ピストン部の外周面と前記先端側シリンダ部の内周面とに、前記基端側ピストン部が前記先端側シリンダ部から一定長さ突出した際に、互いに係止可能な抜け止め段差部が形成されていることを特徴とする削り節機。
【請求項4】
請求項1に記載の削り節機において、
前記回転駆動機構が、モータと、
前記モータの回転軸に固定され前記筒状ケースに収納された前記食用被削物を前記回転軸と共に回転可能にして前記食用被削物の基端に当接されるアタッチメント部とを備えていることを特徴とする削り節機。
【請求項5】
請求項4に記載の削り節機において、
前記回転駆動機構が、押し込むことで前記モータを駆動させるスイッチを前記筒状ケースの基端に備えていることを特徴とする削り節機。
【請求項6】
請求項4に記載の削り節機において、
前記食用被削物の基端に取り付けられる土台部材を備え、
前記土台部材及び前記アタッチメント部の少なくとも一方は、磁石を有し、
前記土台部材及び前記アタッチメント部の他方は、前記磁石に吸着可能な磁石又は金属を有し、
前記アタッチメント部が、前記土台部材を取り付け可能であり、前記磁石による磁力で前記土台部材に吸着可能であることを特徴とする削り節機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、かつお節等を削って削り節を製造可能な削り節機に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
かつお節等の削り節は、予め削った物がパック等で販売されているが、香りが少ないため、家庭や飲食店等では、削りたての削り節の方が好まれる。従来、カンナ式のかつお節削り機を用いて手動で削り節の削り作業を行っていたが、削り作業が面倒で手間であるため、電動等により削り節を製造する装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、棒状のかつお節を削るために、自転しながらかつお節挿入孔の周りに公転するカッターと、カッターを駆動する駆動機構とからなる家庭用かつお節削り機が記載されている。
【0003】
この家庭用かつお節削り機は、棒状に加工されたかつお節をかつお節挿入孔に挿入すると、駆動機構により回転する螺旋状の刃を持つカッターで、かつお節が削られ、下方の削り節受箱に削り節が貯められるようになっている。すなわち、特許文献1の家庭用かつお節削り機は、従来から知られている電動の鉛筆削り機の要領で、棒状かつお節を削る機械である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭55-80197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の技術において、以下の課題が残されている。
すなわち、従来の削り節機では、鉛筆削り機に似た構成であるため、全体が大きく、また装置を支える手とは別の手で棒状の削り節を挿入孔に差し込む必要があり、片手に持って片手だけで削り節を削ることが困難であった。
また、螺旋状の刃を持つカッターが、削り機内部に組み込まれており、容易に取り外し交換ができず、清掃、洗浄が困難であるという問題があった。
さらに、従来の削り節機で使用される螺旋状の刃を持つカッターは、鉛筆削り機のように、削り節の先端を尖らせるものであり、削ったものが糸状になってしまい、帯状や粉状などに削ることが得難いという不都合があった。
【0006】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、片手で使用可能であると共に、容易に削り刃を交換、清掃等が可能であり、さらにかつお節等の食用被削物を帯状や粉状などに削ることができる削り節機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係る削り節機は、棒状の食用被削物を収納可能な筒状ケースと、前記筒状ケースの先端に設けられ前記食用被削物の先端に当接して前記食用被削物を切削可能な削り刃部と、前記筒状ケース内に設けられ前記筒状ケースに収納された前記食用被削物を前記削り刃部に対して相対的に回転可能な回転駆動機構とを備え、前記削り刃部が、前記筒状ケースの先端に脱着可能に設けられていることを特徴とする。
【0008】
この削り節機では、削り刃部が、筒状ケースの先端に脱着可能に設けられているので、削り刃部を取り外して容易に清掃、洗浄することができると共に、食用被削物に応じて様々な種類の削り刃部に交換することも容易になる。
また、筒状ケース内に食用被削物を含む全ての構成が収納されているため、小型化できると共に、片手でも持ち易いハンディな形状であり、片手に持って筒状ケースの先端から食材等に削り節を直接振りかけることも容易となる。さらに、従来の螺旋状の刃を持つカッターを用いずに、平刃等の削り刃部を用いることができ、帯状や粉状などの削り節を得ることができる。
なお、削り刃部を筒状ケースから取り外した状態で筒状ケースの先端から食用被削物を出し入れ可能とすることで、棒状に加工されたかつお節等の食用被削物を容易に収納、交換可能である。
【0009】
第2の発明に係る削り節機は、第1の発明において、前記筒状ケースが、前記食用被削物を収納可能な先端側シリンダ部と、前記先端側シリンダ部内に進退可能な基端側ピストン部とで構成され、前記基端側ピストン部の先端が、直接又は他の部材を介して前記先端側シリンダ部に収納された前記食用被削物の基端に当接可能であり、前記先端側シリンダ部に対して前記基端側ピストン部を押し入れることで、前記食用被削物の先端を前記削り刃部に押圧状態で当接可能であることを特徴とする。
すなわち、この削り節機では、先端側シリンダ部に対して基端側ピストン部を押し入れることで、食用被削物の先端を削り刃部に押圧状態で当接可能であるので、回転する食用被削物を削り刃部に押し当てることができ、容易に削り節を得ることができる。
【0010】
第3の発明に係る削り節機は、第2の発明において、前記基端側ピストン部の外周面と前記先端側シリンダ部の内周面とに、前記基端側ピストン部が前記先端側シリンダ部から一定長さ突出した際に、互いに係止可能な抜け止め段差部が形成されていることを特徴とする。
すなわち、この削り節機では、基端側ピストン部の外周面と先端側シリンダ部の内周面とに、基端側ピストン部が先端側シリンダ部から一定長さ突出した際に、互いに係止可能な抜け止め段差部が形成されているので、基端側ピストン部が先端側シリンダ部から抜けて外れてしまうことを防止可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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