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公開番号2024041820
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2023222553,2020015887
出願日2023-12-28,2020-01-31
発明の名称電子機器、制御方法及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類G06F 13/42 20060101AFI20240319BHJP(計算;計数)
要約【課題】エニュメレーション処理を行うコントローラが起動しない形態においても、バッテリーのUSBによる充電を適切に行う技術の提供を目的とする。
【解決手段】第1処理部は、相手装置とのUSB規格による接続が確立されAC電源との接続が確立されていない特定状態で、エニュメレーション処理を行う。第2処理部は、相手装置とのUSB規格による接続とAC電源との接続とが共に確立されている所定状態で、エニュメレーション処理を行う。実行部は、エニュメレーション処理が特定状態で完了した場合は、USB規格による電力供給に関する設定を特定状態で行い、エニュメレーション処理が所定状態で完了した場合は、USB規格による電力供給に関する設定を所定状態で行う。開始部は、所定状態においてAC電源と第2接続部との接続が切断された場合に、AC電源と第2接続部との接続が切断される前の設定に基づくUSB規格による電力の供給を開始する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電力を蓄積可能なバッテリーと、Universal Serial Bus(USB)規格に基づくエニュメレーション処理を実行可能な制御部と、前記USB規格によって相手装置と接続する第1接続手段と、AC電源と接続する第2接続手段とを有する電子機器であって、
前記第2接続手段が前記AC電源と接続されていない状態で前記USB規格によって前記相手装置と前記第1接続手段が接続した場合に、前記制御部は、前記バッテリーから電力が供給されることで起動され、
前記第2接続手段が前記AC電源と接続されていない状態で前記USB規格によって前記相手装置と前記第1接続手段が接続した場合に、前記USB規格による前記相手装置と前記第1接続手段との間の接続が確立されているが前記AC電源と前記第2接続手段との間の接続が確立されていない特定の状態において、前記制御部によって前記エニュメレーション処理を実行する第1処理手段と、
前記第2接続手段が前記AC電源と接続されている状態で前記第1接続手段が前記USB規格によって前記相手装置と接続した場合、前記USB規格による前記相手装置と前記第1接続手段との間の接続と前記AC電源と前記第2接続手段との間の接続の両方が確立されている所定の状態において、前記制御部によって前記エニュメレーション処理を実行する第2処理手段と、
前記エニュメレーション処理が前記特定の状態で完了した場合に、前記USB規格による電力供給に関する設定を前記特定の状態で実行し、前記エニュメレーション処理が前記所定の状態で完了した場合に、前記USB規格による電力供給に関する設定を前記所定の状態で実行する実行手段と、
前記所定の状態において前記AC電源と前記第2接続手段との間の接続が切断された場合に、前記AC電源と前記第2接続手段との接続が切断される前に実行された前記設定に基づく前記USB規格による電力の供給を開始する開始手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第2接続手段が前記AC電源と接続していない状態で前記USB規格によって前記相手装置と前記第1接続手段が接続した場合、前記相手装置から、前記USB規格による接続を介して電力の供給を受け付ける受付手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、第1の値以上の電力によって起動可能であり、
前記USB規格によって前記相手装置と前記第1接続手段が接続した場合、前記受付手段は、前記エニュメレーション処理が完了する前には、前記USB規格による接続を介して、前記第1の値より小さい第2の値の電力の供給を受け付け可能であり、
前記エニュメレーション処理が完了した後には、前記USB規格による接続を介して、前記第1の値以上の第3の値の電力の供給を受け付け可能であることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記USB規格による接続に用いられているプロトコルがStandard Downstream Portである場合、前記受付手段は、前記エニュメレーション処理の完了に基づいて、前記USB規格による接続を介して、前記第3の値の電力の供給を受け付けることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記USB規格による接続に用いられているプロトコルがCharging Downstream Portである場合、前記受付手段は、前記エニュメレーション処理の完了に基づくことなく、前記USB規格による接続を介して、前記第3の値の電力の供給を受け付けることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項6】
前記USB規格による接続に用いられているプロトコルがDedicated Charging Portである場合、前記受付手段は、前記エニュメレーション処理の完了に基づくことなく、前記USB規格による接続を介して、前記第3の値の電力の供給を受け付けることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項7】
前記USB規格による接続に用いられているプロトコルがDedicated Charging Portである場合、前記制御部は前記エニュメレーション処理を実行しないことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記USB規格による接続を介して供給される電力は、前記バッテリーの充電に用いられることを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項9】
印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段をさらに備え、
前記USB規格による接続を介して供給される電力は、前記印刷の実行に用いられることを特徴とする請求項2から8のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記USB規格による接続を介して所定のデータの通信を実行する通信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の電子機器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、USB(Universal Serial Bus)によってバッテリー(補助電源)の充電を行うUSB充電に対応するデバイスが増加している。そして、USB充電においては、エニュメレーション処理が、電力供給装置と、充電を行う電子機器との間で実行されうる。 USB2.0の規格のあるプロトコルでは、電力供給装置が供給できる電力は電子機器側との接続時点において最大100mAまでである。そして当該プロトコルでは、USB接続後にエニュメレーション処理が行わることにより、電子機器が電力供給装置によりConfigured状態となった場合に、電力供給装置が供給できる電力を最大500mAまで高めることが可能となる。
【0003】
特許文献1には、エニュメレーションが完了した場合には、第1電力でバッテリーへの充電を行い、エニュメレーションが完了しないと判断した場合には、第1電力より大きい第2電力でバッテリーの充電を行う技術が開示されている。これによれば、エニュメレーションが完了しなかった場合においても大きな電力で充電することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特願2011-69318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、エニュメレーション処理が行われる前に電力供給装置がUSBを介して供給可能な電力で、エニュメレーション処理を行うコントローラが起動できる形態を想定している。そのため特許文献1に開示の技術は、エニュメレーション処理が行われる前に電力供給装置がUSBを介して供給可能な電力で、エニュメレーション処理を行うコントローラが起動しない形態では、バッテリーのUSBによる充電を適切に行うことはできない。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、エニュメレーション処理が行われる前に電力供給装置がUSBを介して供給可能な電力で、エニュメレーション処理を行うコントローラが起動しない形態においても、バッテリーのUSBによる充電を適切に行う技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、電力を蓄積可能なバッテリーと、Universal Serial Bus(USB)規格に基づくエニュメレーション処理を実行可能な制御部と、前記USB規格によって相手装置と接続する第1接続手段と、AC電源と接続する第2接続手段とを有する電子機器であって、前記第2接続手段が前記AC電源と接続されていない状態で前記USB規格によって前記相手装置と前記第1接続手段が接続した場合に、前記制御部は、前記バッテリーから電力が供給されることで起動され、前記第2接続手段が前記AC電源と接続されていない状態で前記USB規格によって前記相手装置と前記第1接続手段が接続した場合に、前記USB規格による前記相手装置と前記第1接続手段との間の接続が確立されているが前記AC電源と前記第2接続手段との間の接続が確立されていない特定の状態において、前記制御部によって前記エニュメレーション処理を実行する第1処理手段と、前記第2接続手段が前記AC電源と接続されている状態で前記第1接続手段が前記USB規格によって前記相手装置と接続した場合、前記USB規格による前記相手装置と前記第1接続手段との間の接続と前記AC電源と前記第2接続手段との間の接続の両方が確立されている所定の状態において、前記制御部によって前記エニュメレーション処理を実行する第2処理手段と、前記エニュメレーション処理が前記特定の状態で完了した場合に、前記USB規格による電力供給に関する設定を前記特定の状態で実行し、前記エニュメレーション処理が前記所定の状態で完了した場合に、前記USB規格による電力供給に関する設定を前記所定の状態で実行する実行手段と、前記所定の状態において前記AC電源と前記第2接続手段との間の接続が切断された場合に、前記AC電源と前記第2接続手段との接続が切断される前に実行された前記設定に基づく前記USB規格による電力の供給を開始する開始手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、エニュメレーション処理が行われる前に電力供給装置がUSBを介して供給可能な電力で、エニュメレーション処理を行うコントローラが起動しない形態においても、バッテリーのUSBによる充電を適切に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態における電子機器の外観斜視図である。
図1に示す電子機器の内部構造を示す斜視図である。
電子機器の制御構成を示すブロック図である。
UFB充電処理を示すフローチャートである。
AC充電時のUSB接続処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
また、本発明の実施形態における電子機器を、図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態では、電子機器として、インクを吐出して記録動作(印刷動作)を行うインクジェット方式の記録装置を例に採り説明する。但し、電子機器は上記の形態に限定されず、USBケーブルによって電力供給を受け付け可能な装置であれば良い。具体的には例えば、インクジェット方式以外の方式により記録動作を行う記録装置であっても良い。また、記録装置以外の装置(パーソナルコンピュータやスマートフォン、スキャナ、デジタルカメラ、スマートスピーカ等)であっても良い。また以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものではなく、また本実施形態で説明されている特徴及びその組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(【0011】以降は省略されています)

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