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公開番号2024041578
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022146463
出願日2022-09-14
発明の名称トンネル栽培用支柱
出願人積水樹脂株式会社
代理人
主分類A01G 13/02 20060101AFI20240319BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】トンネル栽培用支柱において、焼きつきが生じにくい支柱を提供する。
【解決手段】芯材30に熱可塑性合成樹脂を含む樹脂組成物が被覆されて被覆層40が形成されたトンネル栽培用支柱10であって、被覆層20の樹脂組成物は、無機物を20~50重量%含有しており、被覆層20の表面粗さRaは1μm以上であり、粗さ曲線のスキューネスは0より小さくなるように構成することによって、支柱10に対するフィルム20の張りつきが抑えられ、支柱10の焼き付きを抑えることができる。
【選択図】 図1

特許請求の範囲【請求項1】
芯材に熱可塑性合成樹脂を含む樹脂組成物が被覆されて被覆層が形成されたトンネル栽培用支柱であって、
前記被覆層の樹脂組成物は、無機物を20~50重量%含有しており、
前記被覆層の表面粗さRaは1μm以上であり、粗さ曲線のスキューネスは0より小さい
ことを特徴とするトンネル栽培用支柱。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、農園芸用に使用されるトンネル栽培用支柱に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
トンネル栽培は、畝の上に樹脂被覆した金属管支柱で形成したトンネル型のフレームを作り、フィルムを掛けるものであって、害虫が入るのを防ぎ、保温効果、雨避け等の効果も期待できる。一般に、トンネル栽培用のハウスは、弧状に曲折された複数本の支柱が所定間隔をおいて列設されてトンネル形のフレームを形成し、これらの支柱の上にポリエチレン、ポリプレピレンなどのポリオレフィンやポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムからなる覆いが被せられている。
【0003】
トンネル栽培において、内部の気温が上昇しすぎた場合、フィルムの一部をたくし上げて換気し、適温にする必要がある。フィルムをたくし上げた際、フィルムが接触していた支柱の樹脂被覆(被覆層)の箇所で変色している場合があり、支柱の焼き付きと呼ばれる。被覆層の焼き付きは、フィルムの添加物の移行に加えて、高温状態や被覆層の劣化等の要因が複合して生じるものと考えられる。特に、フィルムが軟質ポリ塩化ビニル製である場合、可塑剤等の添加物が比較的多いので、焼き付きが発生しやすい。
【0004】
本出願人においても、トンネル栽培ハウスの骨格を形成するアーチ状の支柱において、芯材の外周面に合成樹脂層が被覆形成されて断面円形の支柱本体となされ、ハウスの覆いをなす樹脂フィルムと接触する合成樹脂層表面に格子状の突起が設けられ、上記格子状の突起が断面円形の支柱本体の長さ方向に対して交差する方向に延びるようになされ、該支柱本体が弧状に曲折されてなるトンネル栽培用支柱を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-56125号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このようなトンネル栽培用支柱において、前述のトンネル栽培用支柱は、支柱と樹脂フィルムとの接触面積を少なくすることで、支柱の焼き付きを抑制することができる。しかしながら、この支柱は、通常、金属管を芯材として押出成形により樹脂を被覆することが多いため、被覆樹脂の表面に格子状の突起を形成するためには、特殊な成形装置が必要となる。また、格子状の突起を有するシートを成形して、金属管に貼着する方法もあるが、金属管の長手方向に沿ってシートの継ぎ目が生じる。この支柱は、円弧状に曲げて使用することが一般的であるため、継ぎ目からシートが剥がれるおそれがあった。
【0007】
ところで、支柱の焼き付きは、フィルムと支柱の被覆層とが接触している箇所付近で発生するものであり、両者の密着状態が継続しやすいほど、発生しやすいものと考えられる。つまり、フィルムと支柱との密着状態が継続しやすいほど、支柱の焼き付きが生じやすいものと考えられる。
【0008】
トンネル栽培ハウスにおいて、支柱の上にフィルムを被せているので、部分的に接触しているが、朝方、朝露がフィルムの内側に付着し、その朝露が前記の接触した付近で水膜が形成されて、フィルムと支柱(の被覆層)とが密着した状態が発生することが分かった。水膜は蒸発するまで継続するので、発生した水膜が継続しやすいほど、フィルムと被覆層とが密着した状態が発生し、しかも、晴天時は、朝方から昼に向けて支柱が高温になりやすいことから、フィルム表面に可塑剤等の添加物がブリードアウトしやすい状態となる。水膜が蒸発すれば、密着状態は解消されるが、表面にブリードアウトした添加物が、風等によるフィルムと支柱との物理的接触により支柱側に移行する。この添加物の移行と支柱が高温になることとが繰り返されることによって、支柱に焼き付きが生じやすくなると考えられる。
【0009】
フィルムと支柱との間に水膜が発生しやすい条件として、支柱の被覆層の表面が水になじみやすい、つまり、被覆層の表面粗さが相対的に粗いものが考えられる。しかしながら、鋭意研究の結果、所定の無機物を配合した樹脂を金属管に被覆すると共に、被覆樹脂の表面粗さを所定の特徴を有するものとすることによって、前述の水膜が発生しにくくなり、表面にフィルムが密着しにくくなるトンネル栽培用支柱を見出した。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。すなわち本発明に係るトンネル栽培用支柱は、芯材に熱可塑性合成樹脂を含む樹脂組成物が被覆されて被覆層が形成されたトンネル栽培用支柱であって、前記被覆層の樹脂組成物は、無機物を20~50重量%含有しており、前記被覆層の表面粗さRaは1μm以上であり、粗さ曲線のスキューネスは0より小さいことを特徴とするものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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