TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024041260
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022145968
出願日2022-09-14
発明の名称落口枡用取付部材及び落口枡
出願人個人
代理人個人
主分類A01G 25/00 20060101AFI20240319BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】簡易な構成で水位調節及び排水量調節を行うことと、これらの調節の際に生じ得る水漏れを防ぐこととを両立することで、農作業に係る労力を低減すること。
【解決手段】本発明の落口枡用取付部材3は、水田又は農地の排水側に設置され、排水路に連通する貫通孔2bを含む貫通面2aを有する落口枡本体2の貫通面2aに対して略平行又は傾斜方向に着脱可能であり、開口311を含む開口面31aを有する本体部31と開口面31aに対して略平行に設置可能であり、開口311の一部又は全部を塞ぐことが可能な閉塞部材32とを備え、開口311は、本体部31の中央に対して一側31bに位置し、本体部31の一側31bが鉛直上方に位置するよう落口枡本体2に取り付けることで水位調節状態にし、本体部31の一側31bが鉛直下方に位置するよう落口枡本体2に取り付けることで落水状態にすることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水田又は農地の排水側に設置され、排水路に連通する貫通孔を含む貫通面を有する落口枡の前記貫通面に対して略平行又は傾斜方向に着脱可能であり、開口を含む開口面を有する本体部と、
前記開口面に対して略平行に設置可能であり、前記開口の一部又は全部を塞ぐことが可能な閉塞部材とを備え、
前記開口は、前記本体部の中央に対して一側に位置し、
前記本体部の前記一側が鉛直上方に位置するよう前記落口枡に取り付けることで水位調節状態にし、前記本体部の前記一側が鉛直下方に位置するよう前記落口枡に取り付けることで落水状態にすることができる、
落口枡用取付部材。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記開口面に沿って前記閉塞部材をスライドすることで開状態にある前記開口の面積を調節可能なスライド機構をさらに備える、請求項1に記載の落口枡用取付部材。
【請求項3】
前記スライド機構は、
前記開口の全部を塞ぐ位置で前記閉塞部材を係止可能な係止機構と、
前記閉塞部材を係止した状態での前記閉塞部材の外周上の点であり、前記開口の中心よりも前記本体部の中心に近い位置にある支点を中心として前記閉塞部材を回動可能な回動機構とを有する、
請求項2に記載の落口枡用取付部材。
【請求項4】
前記閉塞部材は、前記開口面の一方のみに設けられ、他方の前記開口面には前記閉塞部材が設けられていない、請求項1に記載の落口枡用取付部材。
【請求項5】
水田又は農地の排水側に設置され、排水路に連通する貫通孔を含む貫通面を有する落口枡本体と、
請求項1から4のいずれか1項に記載の落口枡用取付部材とを含んで構成される、落口枡。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、落口枡用取付部材及び落口枡に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
農作業では、落口枡に水位調節板を取り付け、農地又は水田等の水位を調節することが行われる。また、落口枡に排水量調節装置を取り付け、水田等からの排水に起因する豪雨時における湛水被害のリスクを低減することが行われる。
【0003】
これら水位調節及び排水量調節は、特に高齢の農業従事者にとって多大な労力となり得る。労力軽減の観点から、特許文献1は、排水穴を有する後板及び一対の側板を底板に平面視で略冂字状に立設してなる桝本体と、該桝本体内の前方下部側に配設した受圧板と、該受圧板に面接触した状態で前記桝本体内に高さを可変に、かつ嵌脱可能に配設した水位調整板と、該水位調整板より背高で、下部側に前記排水穴より小径の放水穴を設けた平板からなり、前記後板と水位調整板との間に位置して前記桝本体に昇降可能に配設したダム板と、該ダム板と前記桝本体との間に連結し、ダム板の高さ設定を可能にするダム板支持体とから構成してなる水田用水位調整装置を提案する。特許文献1によれば、水田の水を迅速に大量に放出でき、また風圧によってダム板が転倒する事態も解消し、かつ、ダム板の紛失や盗難を防止し得る。
【0004】
ところで、水位調節板は、通常、落口枡に設けられた溝を介して取り付けられる。この場合、水位調節板の厚みは、溝の幅によって制限される。
【0005】
特許文献1の水田用水位調整装置が備える水位調節板は、受圧板に面接触した状態で桝本体内に高さを可変に、かつ嵌脱可能に配設可能である。すなわち、水位調節板は、受圧板に面接触した状態でスライド可能である。そのため、既存の落口枡に各種の部材を後付けして特許文献1の水田用水位調整装置を構成する場合、受圧板及び水位調節板のそれぞれが落口枡に取り付け可能な水位調整板のうち最も厚い板の厚さの約半分又はそれ未満の厚さの比較的薄い板として構成されるものと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-060092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、水位調整板の厚さが薄いと、使用の際に水圧で湾曲し得る。そのため、湾曲によって生じた隙間から水漏れが生じ得る。水漏れ対策として、隙間に泥土を押し付ける等が考えられるが、板厚が薄いと、泥土を押し付けることで水位調節板がさらに湾曲し、さらなる隙間が生じることが懸念される。この隙間は、水漏れの原因となり得る。
【0008】
また、特許文献1の水田用水位調整装置は、水田ダム化機能を実現すべく、受圧板及び水位調整板に加えてダム板及びダム板支持体をも有する。そのため、調整装置は、部品点数が比較的多い複雑な構成となっており、農業従事者にとって管理の負担増となり得る。部品点数を減らす方策として、ダム板及びダム板支持体等を別体に構成することが考えられる。しかしながら、そのように別体に構成したとしても、そのような装置では、水位調節から排水量調節に切り替える際に、倉庫等から排水量調節のための部材等を逐一運び出し、取り外した水位調整のための部材等を倉庫等へ運び込むことを要する。そのため、農業従事者にとって管理の負担増であることに変わりはない。
【0009】
本発明の目的は、簡易な構成で水位調節及び排水量調節を行うことと、これらの調節の際に生じ得る水漏れを防ぐこととを両立することで、農作業に係る労力を低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、落口枡に着脱可能な本体部の中央に対して一側に閉塞部材によって塞ぐことが可能な開口を設け、落口枡に取り付けるときの該一側の位置によって水位調節状態と落水状態とを切り替えることができるよう落口枡用取付部材を構成することによって、上記の目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
産卵床
2日前
個人
動物飼育用ケージ
9日前
個人
猫用のトイレ
9日前
井関農機株式会社
作業車両
18日前
井関農機株式会社
作業車両
18日前
個人
水中生物採集器
2日前
井関農機株式会社
苗移植機
9日前
井関農機株式会社
作業車両
17日前
株式会社大貴
動物用トイレ
2日前
井関農機株式会社
作業車両
9日前
株式会社大垣化工
糸収容具
10日前
みのる産業株式会社
作業台車
11日前
井関農機株式会社
防除システム
16日前
ロンタイ株式会社
植生体
9日前
井関農機株式会社
乗用型苗植機
12日前
MWPO株式会社
キャットタワー
2日前
個人
水田用除草機器および水田用除草体
10日前
株式会社クボタ
田植機
9日前
有限会社伊藤テクノリサーチ
防草施工方法
3日前
株式会社 ジークラック
ルアー
10日前
株式会社クボタ
降雨制御システム
10日前
アース製薬株式会社
線香
16日前
個人
豚舎、およびそれを利用した養豚方法
10日前
TEAM ONE株式会社
害虫捕獲用粘着テープ
17日前
群馬県
太陽光発電環境システム
2日前
株式会社シマノ
釣針外し器
16日前
鹿島建設株式会社
藻場の造成装置
9日前
井関農機株式会社
複数作業車の連携制御システム
3日前
三菱マヒンドラ農機株式会社
管理システム
16日前
ウェトラブホールディング株式会社
魚釣り用疑似餌
11日前
ヤンマーホールディングス株式会社
作業車両
17日前
アース製薬株式会社
薬剤揮散装置
16日前
長煬科技有限公司
鉢植え用キット
9日前
戸田建設株式会社
除草装置
16日前
グローブライド株式会社
疑似餌仕掛け及び釣具
16日前
ヤンマーホールディングス株式会社
コンバイン
18日前
続きを見る