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公開番号2024050366
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022167207
出願日2022-09-29
発明の名称害虫捕獲用粘着テープ
出願人TEAM ONE株式会社
代理人
主分類A01M 1/14 20060101AFI20240403BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】基材の片方の面に捕虫用粘着層を有し、製造環境や製造装置の外部から侵入する、体長1mm弱から数十mmと多岐にわたる大きさの害虫を漏れなく捕獲することができる、害虫捕獲用粘着テープを提供する。
【解決手段】基材の片方の面に捕虫用粘着層が形成され、もう一方の面には床や壁などへの貼り付け固定用粘着層が形成され、長手方向の少なくとも一方の縁部に沿って連続的に捕虫用粘着層が存在しない部分を3~20mmの幅で設けており、捕虫用粘着層が存在しない縁部の総厚み、すなわち固定用粘着層と基材を合わせた厚みを85μm以下とすることを特徴とする、害虫捕獲用粘着テープ。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材の片方の面に捕虫用粘着層が形成され、もう一方の面には床や壁などへの貼り付け固定用粘着層が形成され、長手方向の少なくとも一方の縁部に沿って連続的に捕虫用粘着層が存在しない部分を3~20mmの幅で設けており、捕虫用粘着層が存在しない縁部の総厚み、すなわち貼り付け固定用粘着層と基材を合わせた厚みを85μm以下とすることを特徴とする、害虫捕獲用粘着テープ。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
粘着テープの幅が80mm~200mm及び長手方向の長さが1m~200mのロール状に捲回されている、請求項1に記載の害虫捕獲用粘着テープ。
【請求項3】
貼り付け固定用粘着層は、基材の全面、すなわち全幅全長にわたって形成され、粘着力が0.2N/cm以上である、請求項1又は2に記載の害虫捕獲用粘着テープ。
【請求項4】
貼り付け固定用粘着層にはウレタン系粘着剤を使用した、請求項1~3のいずれかに記載の害虫捕獲用粘着テープ。
【請求項5】
捕虫用粘着層は、JIS Z0237に準拠した傾斜式ボールタック試験法(傾斜角度30°)で測定されるボールナンバーが8以上である、請求項1~4のいずれかに記載の害虫捕獲用粘着テープ。
【請求項6】
捕虫用粘着層の上には離型紙が積層されており、捕虫用粘着層と接する面の表面粗さがRa=0.1μm以下及び捕虫用の粘着層からの剥離力が0.05N/cm以下である、請求項1~5のいずれかに記載の害虫捕獲用粘着テープ。
【請求項7】
捕虫用粘着層及び貼り付け固定用粘着層には、防虫剤、殺虫剤、忌避剤、誘引剤を含まない、請求項1~6のいずれかに記載の害虫捕獲用粘着テープ。
【請求項8】
クリーンルームにおける単独の使用により、アメリカ連邦規格クラス10000以上の清浄度が得られる、請求項1~7のいずれかに記載の害虫捕獲用粘着テープ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は基材の片方の面に捕虫用粘着層が形成、もう一方の面には床や壁などへの貼り付け固定用粘着層が形成され、極めて簡単な構成でありながら、外部から製造環境や製造装置に侵入しようとする、体長1mm弱から数十mmと多岐にわたる大きさの害虫を漏れなく捕獲することができる、害虫捕獲用粘着テープに関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
製造業界や食品業界などで、近年ますます虫の混入事故が問題になってきている。ひとたび混入事故が発生すれば、テレビやラジオなどに加え、SNS等でその情報は瞬く間に拡散し、その結果、企業の評判は著しく失墜し、企業の経営自体を揺るがしかねない状況にもなりうる。
虫の混入を防ぐために、企業は工場や製造現場で様々な対策をしており、その中でも殺虫剤を散布したり、また捕虫器を設置したりする方法が主流である。殺虫剤はその効果は大きいが、それが持続しないこと、また、環境を汚染するなどの問題があり、特に製造設備の近辺では、枚葉の捕虫粘着シートや、粘着シートと光誘引器と組み合わせた捕虫器が用いられるケースが多い(特許文献1~2等参照)。
【0003】
枚葉の捕虫粘着シートは、シート状の基材と、この基材上に形成された粘着剤組成物からなる粘着層とを備えたものであり、基材上に形成された粘着層にて捕獲するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-84957号公報
特許第5854362号公報
特開2008-271932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1~2のような従来の捕虫粘着シートや捕虫器は、局所への設置に限られるため、結果、害虫の発生状況を調査するモニタリング用としては有効なものの、外部から製造環境や製造装置への侵入経路に漏れなく設置することはできず、結果、外部からの害虫の侵入を防ぐには不十分であった。
また特許文献3のように、一部にはロール状の捕虫粘着テープも存在するが、10m程度と長尺ではなかったり、テープの幅が狭いために、トビムシなどの飛び跳ねる害虫が捕虫シートを飛び越えたり、ゴキブリのように歩行速度が速い害虫が捕虫シート上を通り過ぎたりして、製造環境や製造装置に侵入してしまうケースがあることが確認された。
また一般的な捕虫粘着シートは取り扱いのしやすさから、シート縁部の厚みは100μm以上で、また裏面には床や壁などに固定するための粘着層が設けられていないものも多いが、体長1mm前後のチャタテムシのような微小な歩行性害虫は、自身の体長に対して、シートの縁部の厚みがある一定以上の場合は、シート上に這い上がらないケースが多いことが確認された。また床や壁などに固定されていない場合、微小な歩行性害虫は、捕虫粘着シートと床や壁との隙間から、内部に侵入するケースがあることも確認された。すなわち従来の捕虫粘着シートでは、害虫を十分に捕獲できないことがあった。
【0006】
したがって、本発明の目的は、上に記した従来技術の種々の課題を解決し、その構造が極めて簡単で、外部から製造環境や製造装置に侵入しようとする、体長1mm弱から数十mmと多岐にわたる大きさの害虫を漏れなく捕獲することができる、害虫捕獲用粘着テープを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的は、下記の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、基材の片方の面に捕虫用粘着層が形成され、もう一方の面には床や壁などへの貼り付け固定用粘着層が形成され、長手方向の少なくとも一方の縁部に沿って連続的に捕虫用粘着層が存在しない部分を3~20mmの幅で設けており、捕虫用粘着層が存在しない縁部の総厚み、すなわち固定用粘着層と基材を合わせた厚みを85μm以下とすることを特徴とする、害虫捕獲用粘着テープを提供する。
[サイズ]
【0008】
本発明の粘着テープは枚葉ではなく、長手方向の長さが1m~200mあり、プラスチック製の巻芯にロール状に捲回されており、設置する場所に合わせて必要な長さを繰り出し、基材の幅方向に切断して使用される。例えば製造設備の周りを囲うように、床や壁周りを全周にわたり、本発明の害虫捕獲用粘着テープを貼ることで、害虫の侵入経路を隙間なく塞ぐことができる。
【0009】
設置検証の結果、飛び跳ねる習性を持つトビムシが、テープ縁部から最長で70mm飛ぶことが確認された。また一般的な環境で見かける、歩行速度が速い虫であるゴキブリは、テープ幅が40mmの場合、テープ上を通り過ぎてしまうことがあることが確認された。以上の結果より、本発明のテープの幅は80mm以上とし、また床や壁などへの貼り付け固定の作業性や持ち運びの際の重量を考慮し、200mm以下とする。
[基材]
【0010】
本発明の粘着テープを構成する基材としては、従来公知のプラスチックのフィルムを使用することができる。例えば、ポリ塩化ビニル樹脂製、ポリエステル樹脂製、ポリプロピレン樹脂製、ポリエチレン樹脂製、ポリアミド樹脂製(ナイロン:登録商標)のフィルムなどが好ましい。なお、発塵の観点から、紙製基材の使用は避ける。
(【0011】以降は省略されています)

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