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公開番号2024039711
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144283
出願日2022-09-12
発明の名称昇降式クローラ作業車両
出願人有限会社長若建設
代理人個人
主分類E02F 9/02 20060101AFI20240315BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】傾斜地等において運転室を水平に維持することができる構造の昇降式クローラ作業車両の提供。
【解決手段】クローラ走行体12と、クローラ走行体12の上部に設けられた上部作業部13と、上部作業部13とクローラ走行体12との間に設けられ、上部作業部13を昇降可能とする昇降機構15と、を有する昇降式クローラ作業車両11であって、クローラ走行体12は、クローラ走行体12の左右に設けられた右側クローラ走行部17aと、左側クローラ走行部12bとを有し、昇降機構15は、右側クローラ走行部17aと上部作業部13とを接続して上部作業部を昇降可能とする右側昇降機構(前部右側昇降機構51、後部右側昇降機構52)と、左側クローラ走行部17bと上部作業部13とを接続して上部作業部13を昇降可能とする左側昇降機構(前部左側昇降機構53、後部左側昇降機構55)とを有する構成である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
クローラ走行体と、該クローラ走行体の上部に設けられた上部作業部と、該上部作業部と前記クローラ走行体との間に設けられ、前記上部作業部を昇降可能とする昇降機構と、
を有する昇降式クローラ作業車両であって、
前記クローラ走行体は、左右一対に設けられた右側クローラ走行部と、左側クローラ走行部と、を有し、
前記昇降機構は、前記右側クローラ走行部と前記上部作業部とを接続して前記上部作業部を昇降可能とする右側昇降機構と、前記左側クローラ走行部と前記上部作業部とを接続して前記上部作業部を昇降可能とする左側昇降機構と、を有する昇降式クローラ作業車両。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記右側昇降機構は、前記右側クローラ走行体の右側走行部フレームの前部と前記上部作業部とを接続して前記上部作業部を昇降可能とする前部右側昇降機構と、前記右側クローラ走行体の右側走行部フレームの後部と前記上部作業部とを接続して前記上部作業部を昇降可能とする後部右側昇降機構と、前記左側クローラ走行体の左側走行部フレームの前部と前記上部作業部とを接続して前記上部作業部を昇降可能とする前部左側昇降機構と、前記左側クローラ走行体の左側走行部フレームの後部と前記上部作業部とを接続して前記上部作業部を昇降可能とする後部左側昇降機構と、を有する請求項1に記載の昇降式クローラ作業車両。
【請求項3】
前記前部右側昇降機構、前記後部右側昇降機構、前記前部左側昇降機構及び前記後部左側昇降機構は、一端が前記上部作業部に含まれ前記上部作業部の下部に設けられた車台フレームに軸着される第1のリンク部材と、前記第1のリンク部材の他端と一端が軸着され、他端が前記右側走行部フレーム又は前記左側走行部フレームに軸着される第2のリンク部材と、一端が前記車台フレームに他端が前記第1のリンク部材に軸着される、一軸方向に伸縮可能な第1のアクチュエータと、一端が前記車台フレームに他端が前記第2のリンク部材に軸着される、一軸方向に伸縮可能な第2のアクチュエータと、を有する請求項1又は2に記載の昇降式クローラ作業車両。
【請求項4】
前記第1のアクチュエータは、本体部の端部が前記車台フレームに軸着され、ロッド部の端部が第1のリンク部材に軸着される第1の油圧シリンダであり、前記第2のアクチュエータは、本体部の端部が前記車台フレームに軸着され、ロッド部の端部が第2のリンク部材に軸着される第2の油圧シリンダである請求項3に記載の昇降式クローラ作業車両。
【請求項5】
前記前部右側昇降機構、前記後部右側昇降機構、前記前部左側昇降機構及び前記後部左側昇降機構の昇降動作は、予め定められた前記前部右側昇降機構、前記後部右側昇降機構、前記前部左側昇降機構及び前記後部左側昇降機構の昇降の組み合わせパターンに基づいて、行われる請求項2に記載の昇降式クローラ作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、傾斜地、山岳地等における作業において運転席を水平に保つことができる昇降式クローラ作業車両に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載の建設機械等の運転室装置が知られている。この建設機械等の運転室装置では、運転室を油圧シリンダとチェーンにより昇降させて、かつ、運転室とキャリアをフックと上下で位置の偏芯したローラで3点支持する装置とするものである。これにより、運転室の昇降を速やかにして作業現場の状況を目視確認して安全の向上を図り、かつ、揺動を防止して水平を保持することが可能となるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-331701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、土木建築現場には山岳地等のように起伏に富んだ場所や、急な傾斜地などがあり、運転室の昇降を行っても運転室が傾いた状態では周囲の安全確認を十分に行うことが困難となり、作業の効率が低下することがある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、傾斜地等においても運転室を水平に維持することができ、周囲を見渡せる構造の昇降式クローラ作業車両の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る昇降式クローラ作業車両は、クローラ走行体と、該クローラ走行体の上部に設けられた上部作業部と、該上部作業部と前記クローラ走行体との間に設けられ、前記上部作業部を昇降可能とする昇降機構と、を有する昇降式クローラ作業車両であって、前記クローラ走行体は、左右一対に設けられた右側クローラ走行部と、左側クローラ走行部と、を有し、前記昇降機構は、前記右側クローラ走行部と前記上部作業部とを接続して前記上部作業部を昇降可能とする右側昇降機構と、前記左側クローラ走行部と前記上部作業部とを接続して前記上部作業部を昇降可能とする左側昇降機構と、を有する構成である。
【0007】
このような構成によれば、山岳部での伐採作業、傾斜地での土木作業等において、昇降式クローラ作業車両が傾いた状態となった場合でも、右側昇降機構又は左側昇降機構を作動させることで上部作業部を水平に維持することができるので、作業者の視界を良好にして安全性を確保することができる。昇降式クローラ作業車両が右側を下にして傾いた場合には右側昇降機構を傾斜の程度に合わせて所定長さ上昇させて上部作業部を水平に維持し、昇降式クローラ作業車両が左側を下にして傾いた場合には左側昇降機構を同様に作動させて上部作業部を水平に維持することができる。また、右側昇降機構及び左側昇降機構の両方を上昇させて視界を広くすることもでき、更に上昇の程度を左右で調整することで水平を維持しつつ、視界を広くすることができる。
【0008】
本発明に係る昇降式クローラ作業車両において、前記右側昇降機構は、前記右側クローラ走行体の右側走行部フレームの前部と前記上部作業部とを接続して前記上部作業部を昇降可能とする前部右側昇降機構と、前記右側クローラ走行体の右側走行部フレームの後部と前記上部作業部とを接続して前記上部作業部を昇降可能とする後部右側昇降機構と、前記左側クローラ走行体の左側走行部フレームの前部と前記上部作業部とを接続して前記上部作業部を昇降可能とする前部左側昇降機構と、前記左側クローラ走行体の左側走行部フレームの後部と前記上部作業部とを接続して前記上部作業部を昇降可能とする後部左側昇降機構と、を有する構成とすることができる。
【0009】
このような構成によれば、昇降式クローラ作業車両の左右の傾斜から上部作業部を水平状態に保持するだけでなく、前後方向の傾斜に対して上部作業部を水平状態に保持することができる。例えば、昇降式クローラ作業車両が前進する方向に傾斜(上向き又は下向き)がある場合には、前部右側昇降機構及び前部左側昇降機構を昇降させて上部作業部を水平状態に保持することができる。また、後進する方向に傾斜(上向き又は下向き)がある場合には、後部右側昇降機構及び後部左側昇降機構を昇降させて上部作業部を水平状態に保持することができる
【0010】
本発明に係る昇降式クローラ作業車両において、前記前部右側昇降機構、前記後部右側昇降機構、前記前部左側昇降機構及び前記後部左側昇降機構は、一端が前記上部作業部に含まれ前記上部作業部の下部に設けられた車台フレームに軸着される第1のリンク部材と、前記第1のリンク部材の他端と一端が軸着され、他端が前記右側走行部フレーム又は前記左側走行部フレームに軸着される第2のリンク部材と、一端が前記車台フレームに他端が前記第1のリンク部材に軸着される、一軸方向に伸縮可能な第1のアクチュエータと、一端が前記車台フレームに他端が前記第2のリンク部材に軸着される、一軸方向に伸縮可能な第2のアクチュエータと、を有する構成とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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