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公開番号2024039382
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022143897
出願日2022-09-09
発明の名称作業機械のフレーム構造
出願人コベルコ建機株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E02F 9/08 20060101AFI20240314BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】上方向荷重に対して強度アップを図ることができるフレーム構造を提供する。
【解決手段】前後方向に延びる縦板13を含むセンターセクション11と、一端が縦板13に結合され他端側が縦板13から左方または右方へ延在する横梁18を含むサイドデッキ12とを備える作業機械のアッパーフレームにおいて、上面21uおよび下面21dを有し一方側を縦板13に溶接されるとともに他方側を横梁18に溶接される補強板21を有し、センターセクション11とサイドデッキ12との間には溶接トーチTdが差し込まれるトーチ干渉回避空間が設けられる。これにより溶接トーチTdはセンターセクション11およびサイドデッキ12と干渉することなく、補強板21の下面21d側と縦板13とを溶接する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
前後方向に延びる縦板を含むセンターセクションと、一端が前記縦板に結合され他端側が前記縦板から左方または右方へ延在する横梁を含むサイドデッキと、を備える作業機械のアッパーフレームにおいて、
上面および下面を有し、一方側を前記縦板に溶接されるとともに他方側を前記横梁に溶接される補強板を有し、
前記センターセクションと前記サイドデッキとの間には、前記補強板の前記下面側と前記縦板とを溶接する溶接トーチがこれらセンターセクションおよびサイドデッキと干渉することを回避するトーチ干渉回避空間が設けられることを特徴とする、作業機械のフレーム構造。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記センターセクションは、前記縦板の下縁と一体結合して前記補強板の下面と対向する底板を含み、
前記補強板は、前記一方側から前記他方側へ向かうほど上側になるよう傾斜する傾斜部を含み、
前記トーチ干渉回避空間は、前記傾斜部と前記底板との間に構成される、請求項1に記載の作業機械のフレーム構造。
【請求項3】
前記補強板の前記他方側は、前記横梁の上下方向中央部に溶接される、請求項2に記載の作業機械のフレーム構造。
【請求項4】
前記横梁は、梁縦板、および前記梁縦板の上縁から前方および後方の少なくとも一方に広がる梁上板を含み、
前記横梁の延在方向中央領域の梁縦板下縁は、前記横梁の一端部の梁縦板下縁よりも低い位置とされ、これら梁縦板下縁同士の連続箇所で段差を構成し、
前記補強板は前記一端部の前記梁縦板下縁に沿って溶接され、
前記トーチ干渉回避空間は、前記補強板の下面側で、前記センターセクションの前記縦板と、前記段差との間に構成される、請求項1に記載の作業機械のフレーム構造。
【請求項5】
前記補強板は、前記横梁の前記一端部のみに配置され、前記横梁の延在方向中央部から離隔する、請求項4に記載の作業機械のフレーム構造。
【請求項6】
前記補強板は、前記横梁の前記一端部から前記延在方向中央領域へ広がり、前記横梁の他端部から離隔する、請求項4に記載の作業機械のフレーム構造。
【請求項7】
前記補強板は、前記横梁の前記一端部から他端部まで広がる、請求項4に記載の作業機械のフレーム構造。
【請求項8】
前記補強板は、前記横梁の前記一端部の前記梁縦板下縁の前側および後側に跨って広がる、請求項4に記載の作業機械のフレーム構造。
【請求項9】
前記補強板は、前記横梁の前記延在方向中央領域の前記梁縦板が差し込まれるスリットを有し、
前記横梁の前記延在方向中央領域の前記梁縦板は、前記スリットで前記補強板に溶接される、請求項6に記載の作業機械のフレーム構造。
【請求項10】
前記横梁の前記梁縦板は、前記作業機械の前後方向に間隔を空けて2枚設けられ、
前記横梁の前記上板は、前側の前記梁縦板の上縁および後側の前記梁縦板の上縁と一体結合し、
前記補強板は、前記前側梁縦板および前記後側梁縦板に跨って広がる、請求項4~9のいずれかに記載の作業機械のフレーム構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械や農業機械等の作業機械に関し、特にアッパーフレームを補強する構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
油圧ショベルのアッパーフレームとして従来、例えば特開2018-053452号公報(特許文献1)に記載のものが知られている。かかる特許文献に記載のアッパーフレームは、下部走行体上に設けられた上部旋回体のフレームであって、センターフレーム(センターセクションともいう)と、このセンターフレームの幅方向左右両側に設けられるサイドフレーム(サイドデッキともいう)を備える。
【0003】
センターフレームは、縦板としての側面部と、側面部の上部に一体に設けられて側方に張り出す上板としての上面部と、側面部の下部に一体に設けられて側方に張り出す底板としての底面部とにより、I字形断面に形成されている。サイドフレームは、複数の梁および枠材で構成されている。各梁は、センターフレームに対して交差する方向に長手に配列され、各梁の一端がセンターフレーム側面部に溶接されてセンターフレームと一体に設けられている。
【0004】
サイドフレーム梁の一端とセンターフレーム側面部の溶接箇所には板状の補強部材がさらに溶接されている。具体的には、梁の一端の上部に補強部材があてがわれ、補強部材の上面とセンターフレーム側面が溶接される。補強部材下面とセンターフレーム側面は溶接されていない。サイドフレーム梁は、上側を縦板とし下側を横板とするL字断面であり、梁の一端がセンターフレーム側面に突き合わされて溶接される。ここでサイドフレーム梁の横板の上面側がセンターフレーム側面に溶接され、サイドフレーム梁の横板の下面側とセンターフレーム側面は溶接されていない。センターフレーム底面部はサイドフレーム梁の横板の下面に下方から被さる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-053452号公報 図3 図4
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように特許文献1では、センターフレーム梁の下面側がセンターフレーム溶接されていない。かかる従来の構造だと、上方向荷重がサイドデッキに付与されることによって梁の下面とセンターフレーム側面の溶接箇所で強度が不足する懸念がある。
【0007】
特に、センターフレーム底板に設けられる旋回軸ベアリングが大径になる場合、旋回軸ベアリングが設けられる当該底板がセンターフレーム縦板から大きく突出してサイドフレームに広く被さってしまい、サイドフレーム下面とセンターフレームを溶接することが益々困難になる。
【0008】
本発明は、上述の実情に鑑み、上方向荷重に対して強度アップを図ることができるフレーム構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的のため本発明による作業機械のフレーム構造は、前後方向に延びる縦板を含むセンターセクションと、一端が縦板に結合され他端側が縦板から左方または右方へ延在する横梁を含むサイドデッキとを備える作業機械のアッパーフレームにおいて、上面および下面を有し一方側を前記縦板に溶接されるとともに他方側を横梁に溶接される補強板を有し、センターセクションとサイドデッキとの間には補強板の下面側と縦板とを溶接する溶接トーチがこれらセンターセクションおよびサイドデッキと干渉することを回避するトーチ干渉回避空間が設けられることを特徴とする。
【0010】
かかる本発明によれば、溶接トーチをトーチ干渉回避空間に差し込み、補強板の下面側とセンターセクションの縦板を溶接することが可能となる。したがって横梁に過大な上方向荷重が繰り返し付与されても、補強板の下面側から補強板とセンターセクション縦板の溶接箇所の強度アップを図ることができる。またセンターセクションが底板を有し、センターセクション縦板の下縁にセンターセクション底板が結合する場合であっても、センターセクション底板と補強板との間にトーチ干渉回避空間か確保される。
(【0011】以降は省略されています)

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