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公開番号2024038755
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2022143012
出願日2022-09-08
発明の名称濡れ広げシステム及び濡れ広げ方法
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類C12M 1/34 20060101AFI20240313BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】試験片と被覆フィルムとの間において液体を濡れ広げる作業の効率化を可能とした濡れ広げシステム及び濡れ広げ方法を提供する。
【解決手段】試験片11と被覆フィルム12との間に位置する試験菌液13を、試験片11と被覆フィルム12との間において濡れ広げるための濡れ広げシステム1であって、試験片11と被覆フィルム12と試験菌液13とが収容されたシャーレSを保持する保持部21と、保持部21を傾ける傾動部22と、試験片11と被覆フィルム12との間において試験菌液13が濡れ広がるように傾動部22を駆動する制御部31と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
試験片と被覆フィルムとの間に位置する液体を、前記試験片と前記被覆フィルムとの間において濡れ広げるための濡れ広げシステムであって、
前記試験片と、前記被覆フィルムと、前記試験片と前記被覆フィルムとの間に位置する前記液体と、が収容された容器を保持する保持部と、
前記保持部を傾ける傾動部と、
前記試験片と前記被覆フィルムとの間において前記液体が濡れ広がるように前記傾動部を駆動する制御部と、を備える
濡れ広げシステム。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記被覆フィルムは、円形状を有し、
前記被覆フィルムにおける前記試験片と対向する面の面積は、400mm

以上1600mm

以下であり、かつ、前記試験片における前記被覆フィルムと対向する面の面積よりも小さい
請求項1に記載の濡れ広げシステム。
【請求項3】
前記被覆フィルムにおける前記試験片と対向する面には、親水性処理が施されている
請求項1または2に記載の濡れ広げシステム。
【請求項4】
前記被覆フィルムにおける前記試験片と対向する面は、前記試験片における前記被覆フィルムと対向する面よりも高い親水性を有する
請求項1または2に記載の濡れ広げシステム。
【請求項5】
前記被覆フィルムにおける前記試験片と対向する第1面は、前記被覆フィルムにおける前記第1面と反対の第2面よりも高い親水性を有する
請求項1または2に記載の濡れ広げシステム。
【請求項6】
試験片と被覆フィルムとの間に位置する液体を、前記試験片と前記被覆フィルムとの間において濡れ広げるための方法であって、
容器に設置した前記試験片に前記液体を滴下することと、
前記試験片に滴下された前記液体の上に前記被覆フィルムを被せることと、
前記容器を保持する保持部に前記容器を設置することと、
前記試験片と前記被覆フィルムとの間において前記液体が濡れ広がるように前記保持部を傾ける傾動部を駆動することと、を含む
濡れ広げ方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、濡れ広げシステム及び濡れ広げ方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
物品の表面における細菌に対する抗菌性の試験方法の一例として、JIS Z 2801に規定される抗菌加工を施した製品の表面における細菌に対する抗菌性試験方法が知られている(非特許文献1を参照)。抗菌性の試験方法の一例は、シャーレに設置した試験片の表面に試験菌液を滴下した後、滴下した試験菌液にフィルムを被せる。そして、試験菌液をフィルム全体に行き渡るように濡れ広げた後、シャーレに蓋をする。その後、温度及び湿度が所定の条件に設定された環境下に一定時間シャーレを静置することによって、試験菌液を摂取した試験片の培養を行う。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
JIS Z 2801:2012「抗菌加工製品-抗菌性試験方法・抗菌効果」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来では、試験菌液をフィルム全体に濡れ広げる際には、フィルムのなかで試験菌液が行き渡っていない部分を作業者が目視で確認しながら、手作業で試験菌液を濡れ広げていた。しかし、抗菌性の試験では、1水準の抗菌加工の評価であっても、抗菌加工を施していない無加工品に対する試験や、菌種の異なる試験菌液を使用した試験が行われるため、複数の試料を作成する必要がある。そのため、試験菌液をフィルム全体に濡れ広げる作業を繰り返す必要があったことから、その作業効率の向上が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための濡れ広げシステムは、試験片と被覆フィルムとの間に位置する液体を、前記試験片と前記被覆フィルムとの間において濡れ広げるための濡れ広げシステムであって、前記試験片と、前記被覆フィルムと、前記試験片と前記被覆フィルムとの間に位置する前記液体と、が収容された容器を保持する保持部と、前記保持部を傾ける傾動部と、前記試験片と前記被覆フィルムとの間において前記液体が濡れ広がるように前記傾動部を駆動する制御部と、を備える。
【0006】
上記課題を解決するための濡れ広げ方法は、試験片と被覆フィルムとの間に位置する液体を、前記試験片と前記被覆フィルムとの間において濡れ広げるための方法であって、容器に設置した前記試験片に前記液体を滴下することと、前記試験片に滴下された前記液体の上に前記被覆フィルムを被せることと、前記容器を保持する保持部に前記容器を設置することと、前記試験片と前記被覆フィルムとの間において前記液体が濡れ広がるように前記保持部を傾ける傾動部を駆動することと、を含む。
【0007】
上記構成または方法によれば、試験片と被覆フィルムとの間において液体を濡れ広げる作業を自動で行うことができる。結果として、試験片と被覆フィルムとの間に液体を濡れ広げる作業を効率化できる。
【0008】
上記濡れ広げシステムにおいて、前記被覆フィルムは、円形状を有し、前記被覆フィルムにおける前記試験片と対向する面の面積は、400mm

以上1600mm

以下であり、かつ、前記試験片における前記被覆フィルムと対向する面の面積よりも小さくてもよい。上記構成によれば、被覆フィルムが円形状を有することで、液体が被覆フィルムの角部に集中することなく、試験片と被覆フィルムとの間の全体に液体を濡れ広げることができる。これにより、例えば、液体が被覆フィルムの角部に集中することで、液体が角部からはみ出すことを抑制できる。
【0009】
上記濡れ広げシステムにおいて、前記被覆フィルムにおける前記試験片と対向する面には、親水性処理が施されていてもよい。上記構成によれば、被覆フィルムの親水性を高めることができる。これにより、仮に試験片の濡れ性が低い場合であっても、試験片と被覆フィルムとの間の全体に液体を好適に濡れ広げることができる。
【0010】
上記濡れ広げシステムにおいて、前記被覆フィルムにおける前記試験片と対向する面は、前記試験片における前記被覆フィルムと対向する面よりも高い親水性を有する構成としてもよい。上記構成によれば、仮に試験片の親水性が低い場合であっても、試験片と被覆フィルムとの間の全体に液体を好適に濡れ広げることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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