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公開番号2024037095
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-18
出願番号2022141747
出願日2022-09-06
発明の名称車輪用軸受装置
出願人NTN株式会社
代理人弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類F16C 19/14 20060101AFI20240311BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】外方部材と転動体の保持器との干渉、およびトルクの増加を抑制しつつ、寿命を向上することができる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】車輪用軸受装置1は、複列の外側軌道面23、24を有する外輪2と、複列の外側軌道面23、24に対向する複列の内側軌道面33、41を有する内方部材(ハブ輪3および内輪4)と、外輪2と内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列のボール列5、6と、ボール列5、6のボール7を保持する保持器8を備える車輪用軸受装置1であって、外側軌道面23、24の底部23a、24aと肩部23b、24bとの径方向における距離h1、h2とボール7の半径rとが、h≧0.7×r(h=h1、h2)の関係を満たし、かつ、保持器8の円環部81と外輪2の内周面28との最短距離d1、d2が0.2mm以上、かつ2mm以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
前記転動体を保持する保持器とを備え、
前記保持器は、環状に形成される円環部と、前記円環部から軸方向に延出し、周方向に沿って一定の間隔で配置される複数の柱部と、前記円環部と隣り合う前記柱部とによって形成され、前記転動体を保持するポケットとを有する車輪用軸受装置であって、
前記複列の外側軌道面における、軸方向一側の外側軌道面と軸方向他側の外側軌道面との少なくとも一方において、
前記外側軌道面の底部と肩部との径方向における距離hと、前記転動体の半径rとが、
h≧0.7×r
の関係を満たし、
かつ、
前記保持器の前記円環部と、前記円環部と対向する前記外方部材の内周面との最短距離dが0.2mm以上、かつ2mm以下であることを特徴とする車輪用軸受装置。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記最短距離dは、1mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項3】
前記複列の転動体のピッチ円径bと、前記複列の転動体における、軸方向一側の転動体と軸方向他側の転動体との転動体間ピッチaとが、
b/a≧2.0
の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項4】
前記複列の外側軌道面における、軸方向一側の外側軌道面と軸方向他側の外側軌道面との少なくとも一方において、
前記転動体の前記外側軌道面に対する接触角αが、35°よりも大きく、かつ45°以下であることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか一項に記載の車輪用軸受装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車輪用軸受装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている。
【0003】
車輪用軸受装置が用いられる車両においては、電気自動車の普及拡大が見込まれているが、電気自動車はバッテリーを搭載しているため車両重量が増加する傾向にあり、電気自動車に用いられる車輪用軸受装置も大型化して剛性を高める必要がある。しかし、車輪用軸受装置を単に大型化しただけでは車輪用軸受装置の重量が増加してしまうといった問題がある。
【0004】
従って、特許文献1に開示されるように、外輪部材の外輪軌道面と内輪部材の内輪軌道面との間に介装される複列の転動体群を含んだ車輪用軸受装置において、アウター側の転動体群のピッチ円径をインナー側の転動体群のピッチ円径よりも大きく設定して、重量の増加を抑えつつ大型化を図ることが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4206716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、車輪用軸受装置においては、径方向の大きさを大きく形成するとともに、軸方向の大きさを小さく形成することで、剛性を高めつつ軽量化および省スペース化を図ることが可能である。
【0007】
しかし、車輪用軸受装置を軸方向に小型化すると、剛性および寿命が低下する傾向にある。例えば、車輪用軸受装置に旋回荷重が負荷されたときに、外方部材における外側軌道面と転動体とが接触した際に生じる楕円状の接触面が、外側軌道面の肩部にはみ出すことにより、外側軌道面の肩部に応力が集中して早期に破損するおそれがある。
【0008】
転動体の接触面が外側軌道面の肩部にはみ出すことを抑制するためには、外側軌道面の底部と肩部との距離を大きくすることが考えられるが、外側軌道面の底部と肩部との距離を大きくし過ぎると、外方部材の内周面と転動体を保持する保持器とが干渉するとともに、グリースのせん断抵抗によりトルクが増加するおそれがある。
【0009】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、外方部材と転動体の保持器との干渉、およびトルクの増加を抑制しつつ、寿命を向上することができる車輪用軸受装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
即ち、車輪用軸受装置は、内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記転動体を保持する保持器とを備え、前記保持器は、環状に形成される円環部と、前記円環部から軸方向に延出し、周方向に沿って一定の間隔で配置される複数の柱部と、前記円環部と隣り合う前記柱部とによって形成され、前記転動体を保持するポケットとを有する車輪用軸受装置であって、前記複列の外側軌道面における、軸方向一側の外側軌道面と軸方向他側の外側軌道面との少なくとも一方において、前記外側軌道面の底部と肩部との径方向における距離hと、前記転動体の半径rとが、h≧0.7×rの関係を満たし、かつ、前記保持器の前記円環部と、前記円環部と対向する前記外方部材の内周面との最短距離dが0.2mm以上、かつ2mm以下である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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