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公開番号2024035541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-14
出願番号2022140064
出願日2022-09-02
発明の名称凍結保存用ラック及び予備凍結装置
出願人大陽日酸株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類C12M 1/00 20060101AFI20240307BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】冷却中に試料毎に生じる温度差を低減し、試料の品質維持及び品質均一化を図ることを可能とした凍結保存用ラックを提供する。
【解決手段】ラック部2が上下方向に複数段に亘って設けられたラック本体3を備え、ラック部2の各々に対して凍結保存用ボックスを収納可能とする凍結保存用ラック1であって、ラック本体3は、ラック部2の各々の底面を構成し、且つ、その底面中央部に開口部が設けられた複数の底板4と、複数の底板4の四隅を支持する4つの支柱6aと、複数の底板4の各々の面上に着脱自在に設置される敷板とを有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ラック部が上下方向に複数段に亘って設けられたラック本体を備え、前記ラック部の各々に対して凍結保存用ボックスを収納可能とする凍結保存用ラックであって、
前記ラック本体は、前記ラック部の各々の底面を構成し、且つ、その底面中央部に開口部が設けられた複数の底板と、前記複数の底板の四隅を支持する4つの支柱と、前記複数の底板の各々の面上に着脱自在に設置される敷板とを有することを特徴とする凍結保存用ラック。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記ラック部の各々に対して、複数種類の敷板の中から1つの敷板が選択的に設置又は除去されることを特徴とする請求項1に記載の凍結保存用ラック。
【請求項3】
前記凍結保存用ボックスに収納された試料を予備凍結させる予備凍結装置の収容空間に前記ラック本体を収容したときに、前記ラック部の各々に対する冷却度合いに合わせて、前記複数種類の敷板の中から1つの敷板が選択的に設置又は除去されることを特徴とする請求項2に記載の凍結保存用ラック。
【請求項4】
前記凍結保存用ボックスは、その内側に収納される前記試料毎に区画された複数の保存空間を有し、
前記予備凍結装置の収容空間に前記ラック本体を収容したときに、前記凍結保存用ボックスの前記複数の保存空間における冷却度合いに合わせて、前記複数種類の敷板の中から1つの敷板が選択的に設置又は除去されることを特徴とする請求項3に記載の凍結保存用ラック。
【請求項5】
前記ラック本体は、前記凍結保存用ボックスの四隅に位置する前記保存空間と対向する板材を有することを特徴とする請求項4に記載の凍結保存用ラック。
【請求項6】
前記板材は、前記支柱を構成していることを特徴とする請求項5に記載の凍結保存用ラック。
【請求項7】
前記ラック本体は、その最上段に位置する前記ラック部の上面を構成し、且つ、その上面中央部に開口部が設けられた天板を有して、前記4つの支柱に前記天板の四隅が支持されていることを特徴とする請求項1に記載の凍結保存用ラック。
【請求項8】
前記複数種類の敷板は、網目状の敷板と、多孔状の敷板と、前記底板の開口部よりも小さい開口部が設けられた敷板と、前記底板の開口部を閉塞する敷板との何れかを含むことを特徴とする請求項2に記載の凍結保存用ラック。
【請求項9】
請求項1~8の何れか一項に記載の凍結保存用ラックを備え、
前記凍結保存用ラックを収容する収容空間を有して、前記凍結保存用ボックスに収納された試料を予備凍結させることを特徴とする予備凍結装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、凍結保存用ラック及び予備凍結装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、新薬の開発や医療の基礎研究では、血液、実験動物の精子、受精卵、細胞などの生物学的試料(以下、単に「試料」という。)が用いられている。試料は、常温では生物学的作用により劣化する。このため、凍結保存装置などにより試料を凍結保存するのが一般的である。凍結保存装置としては、液体窒素を用いた凍結保存装置が、長期間安定して保存できるため、広く用いられている。
【0003】
上述した試料を例えば-150℃以下の低温下で凍結保存する場合、常温の試料を-150℃まで急冷させると、細胞の生存率が低下することが知られている。このため、試料を凍結保存する前に、例えばプログラムフリーザや機械式冷凍機などの予備凍結装置を用いて、常温から所定の温度(例えば-80℃)まで冷却速度を制御しながら、試料を予備凍結させることが行われている。
【0004】
また、試料を予備凍結させる際は、先ず、試料を培地と共にバイアル等の凍結保存用容器に充填した後、その内側が升目状に区画された凍結保存用ボックスの保存空間に凍結保存用容器を収納する。
【0005】
さらに、凍結保存用ボックスは、凍結保存用ラックに収納される(例えば、下記特許文献1を参照。)。凍結保存用ラックは、ラック部が上下方向に複数段に亘って設けられたラック本体を備え、ラック部毎に凍結保存用ボックスを収納する。
【0006】
そして、試料を予備凍結させる際は、複数の凍結保存用ラックが収容可能なプログラムフリーザ等の予備凍結装置を用いて、凍結保存用ラックのラック部毎に収納された凍結保存用ボックスを冷却する。
【0007】
プログラムフリーザは、温度調節計により設定された温度制御プログラムに従い、液体窒素等からなる冷媒の噴出量又は冷凍機の出力等を調節することによって、凍結保存用ラックを収容する収容空間の温度を適切に冷却制御するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2018-061460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、上述した予備凍結装置では、試料の冷却速度により細胞内外での氷晶形成状態が変化するため、冷却中に試料毎に生じる温度差を低減し、試料の品質維持及び品質均一化を図ることが重要である。
【0010】
特に、近年では細胞製品等の実用化に伴って、一度に処理する試料の数が増大してきている。このため、ロット間やロット内において、凍結保存用ラック毎の冷却温度の均一化だけでなく、凍結保存用ボックス毎の冷却温度の均一化、更には凍結保存用容器毎の冷却温度の均一化が求められている。
(【0011】以降は省略されています)

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