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公開番号2024034674
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022139075
出願日2022-09-01
発明の名称曲げ抑制装置
出願人株式会社IHI
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16L 57/00 20060101AFI20240306BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】信頼性の高い曲げ抑制装置を提供する。
【解決手段】
一態様では、水中に設置された可撓性を有する長尺部材の曲げを制限する曲げ抑制装置が提供される。この曲げ抑制装置は、長手方向に延在し、長尺部材を収容する内部空間を有する円筒状の本体部を備え、本体部は、該本体部の他の部分の肉厚よりも薄い肉厚を有する1又は複数の低剛性部を含む。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
水中に設置された可撓性を有する長尺部材の曲げを制限する曲げ抑制装置であって、
長手方向に延在し、前記長尺部材を収容する内部空間を有する円筒状の本体部を備え、
前記本体部は、該本体部の他の部分の肉厚よりも薄い肉厚を有する1又は複数の低剛性部を含む、曲げ抑制装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記本体部は、第1部分と、前記第1部分よりも前記本体部の前記長手方向の端部側に配置された第2部分とを含み、
前記1又は複数の低剛性部は、前記第2部分に形成されている、請求項1に記載の曲げ抑制装置。
【請求項3】
前記第2部分は、前記長手方向に互いに離間して配置される複数の高剛性部を更に含み、
前記1又は複数の低剛性部の内径は、前記複数の高剛性部の内径と等しく、
前記1又は複数の低剛性部の外径は、前記複数の高剛性部の外径よりも小さい、請求項2に記載の曲げ抑制装置。
【請求項4】
前記本体部の外周面には、前記本体部の周方向に延在する溝が形成され、
前記溝の中に配置され、前記本体部を径方向の外側から締め付ける締付部材を更に備える、請求項1に記載の曲げ抑制装置。
【請求項5】
前記本体部は、前記本体部の中心軸線を含む面で分離可能な第1半割管及び第2半割管を含む、請求項1に記載の曲げ抑制装置。
【請求項6】
前記第1半割管及び前記第2半割管は、可撓性を有する樹脂材料によって一体的に形成されている、請求項5に記載の曲げ抑制装置。
【請求項7】
前記本体部は、前記本体部の前記長手方向の端部に配置され、本体部の径方向に突出するフランジ部を更に含む、請求項1に記載の曲げ抑制装置。
【請求項8】
前記1又は複数の低剛性部は、第1低剛性部、及び、前記第1低剛性部よりも前記本体部の前記長手方向の端部側に配置された第2低剛性部を含み、
前記第2低剛性部の肉厚は、前記第1低剛性部の肉厚よりも薄い、請求項1に記載の曲げ抑制装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、長尺部材の曲げを制限する曲げ抑制装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
電力を伝送する電力ケーブルや流体を搬送する配管等の可撓性を有する長尺部材が水中に設置されることがある。これらの長尺部材は、許容曲げ半径を有している。長尺部材に許容曲げ半径を超える曲げが生じると、長尺部材に破損が生じる可能性がある。長尺部材の破損を防止するためには、長尺部材の過度な曲げを制限することが求められる。
【0003】
長尺部材に生じる過度な曲げを制限する装置として、例えば特許文献1及び2に記載のベンドリストリクタが知られている。特許文献1及び2に記載のベンドリストリクタは、内部ソケットと軸線方向に突出するノーズ部とを備える複数のモジュールを備える。これら複数のモジュールは、ノーズ部を隣接するモジュールの内部ソケットに挿入することで軸線方向に連結される。ベンドリストリクタの曲げ半径が最小曲げ半径に達すると、隣接するモジュールのノーズ部が内部ソケットの内壁に接触して、ベンドリストリクタが最小曲げ半径を超えて曲がることが制限される。
【0004】
また、特許文献3には、石油プラットホームに接続される軸方向位置決め装置と、当該軸方向位置決め装置に接続されるスリーブとを備えるベンドスティフナについて記載されている。このベンドスティフナは、軸方向位置決め装置が定められた範囲内でスリーブの回転運動を許容することで、スリーブに収容されたライザケーブルに過度な曲げが生じることを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-532669号公報
英国特許出願公開第2540780号明細書
米国特許出願公開第2005/0194782号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び2に記載の曲げ抑制装置は、複数のモジュールが連結されているので部品点数が多い。部品点数が多いと、曲げ抑制装置の破損又は故障のリスクが増加する。水中に設置された装置を回収し修理するのには大きな手間がかかるので、この種の装置には高い信頼性が求められる。
【0007】
そこで、信頼性の高い曲げ抑制装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一態様では、水中に設置された可撓性を有する長尺部材の曲げを制限する曲げ抑制装置が提供される。この曲げ抑制装置は、長手方向に延在し、長尺部材を収容する内部空間を有する円筒状の本体部を備え、本体部は、該本体部の他の部分の肉厚よりも薄い肉厚を有する1又は複数の低剛性部を含む。
【0009】
本態様の曲げ抑制装置では、本体部に薄い肉厚を有する1又は複数の低剛性部が形成される。1又は複数の低剛性部の位置及び肉厚を調整することにより、曲げ抑制装置の曲げ剛性を制御することが可能となる。曲げ抑制装置の曲げ剛性を適切に設定することにより、本体部に収容された長尺部材に過度な曲げが生じることを抑制することができる。さらに、この曲げ抑制装置では、肉厚で曲げ剛性を制御するので、複数のモジュールを備える必要がなく、部品点数を少なくすることができる。したがって、曲げ抑制装置に故障が発生しにくくなり、曲げ抑制装置の信頼性を向上させることができる。
【0010】
一実施形態では、本体部は、第1部分と、第1部分よりも本体部の長手方向の端部側に配置された第2部分とを含み、1又は複数の低剛性部は、第2部分に形成されていてもよい。この実施形態では、第2部分に1又は複数の低剛性部が形成されるので、本体部の長手方向の端部側の曲げ剛性が弱められる。本体部の端部側の曲げ剛性を弱めることにより、長尺部材の長手方向における曲げ剛性の急激な変化が抑制され、長尺部材を滑らかに湾曲させることができる。その結果、長尺部材の過度な曲げが制限され、長尺部材の破損が抑制される。
(【0011】以降は省略されています)

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