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公開番号2024031837
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2023115791
出願日2023-07-14
発明の名称ウイルス不活化剤
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A01N 31/08 20060101AFI20240229BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】環境中に存在するウイルスの不活化を可能とする、ウイルス不活化剤を提供する。
【解決手段】成分(A):式(1)で表される化合物及び2-(4-メチルフェニル)アセトアルデヒドから選ばれる1種以上、及び成分(B):直鎖不飽和脂肪族アルデヒドを組み合わせてなる、ウイルス不活化剤。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024031837000013.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">49</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
〔R1、R2及びR3は、1)R1:-CH3,R2:-H,及びR3:-OH、2)R1:-CH3,R2:-OH,及びR3:-H、又は、3)R1:-OH,R2:-H,及びR3:-CH3を示す。〕
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記の成分(A)及び成分(B)を組み合わせてなるウイルス不活化剤;
(A)下記式(1):
JPEG
2024031837000010.jpg
49
170
〔式中、R

、R

及びR

は、1)R

:-CH

,R

:-H,及びR

:-OH、2)R

:-CH

,R

:-OH,及びR

:-H、又は、3)R

:-OH,R

:-H,及びR

:-CH

を示す。〕
で表される化合物及び2-(4-メチルフェニル)アセトアルデヒドから選ばれる1種以上、
(B)直鎖不飽和脂肪族アルデヒド。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
さらに下記の成分(C)を組み合わせてなる、請求項1記載のウイルス不活化剤:
(c)3,5,5-トリメチルヘキサノール、シトロネリルイソブチレート、ジヒドロミルセノール、シトラール、カリオフィレンアセテート、セドリルアセテート、ヒドラトロピックアルデヒド、ゲラニオール、テルピネオール、テルピネン-4-オール、I-メントン、1,8-シネオール、シトロネリルニトリル、エチルリナロール、カリオフィレン、ノナノール、メントール及び2-メトキシ-4-プロピルフェノールから選ばれる1種以上。
【請求項3】
下記の成分(A)及び成分(B)を含有する抗ウイルス組成物;
(A)下記式(1):
JPEG
2024031837000011.jpg
50
170
〔式中、R

、R

及びR

は、1)R

:-CH

,R

:-H,及びR

:-OH、2)R

:-CH

,R

:-OH,及びR

:-H、又は、3)R

:-OH,R

:-H,及びR

:-CH

を示す。〕
で表される化合物及び2-(4-メチルフェニル)アセトアルデヒドから選ばれる1種以上、
(B)直鎖不飽和脂肪族アルデヒド。
【請求項4】
さらに下記の成分(C)を含有する、請求項3記載の抗ウイルス組成物:
(c)3,5,5-トリメチルヘキサノール、シトロネリルイソブチレート、ジヒドロミルセノール、シトラール、カリオフィレンアセテート、セドリルアセテート、ヒドラトロピックアルデヒド、ゲラニオール、テルピネオール、テルピネン-4-オール、I-メントン、1,8-シネオール、シトロネリルニトリル、エチルリナロール、カリオフィレン、ノナノール、メントール及び2-メトキシ-4-プロピルフェノールから選ばれる1種以上。
【請求項5】
ウイルスがエンベロープを有するRNAウイルスである、請求項1若しくは2記載のウイルス不活化剤、又は請求項3若しくは4記載の抗ウイルス組成物。
【請求項6】
ウイルスがインフルエンザウイルス又はコロナウイルスである、請求項1若しくは2記載のウイルス不活化剤、又は請求項3若しくは4記載の抗ウイルス組成物。
【請求項7】
成分(B)がtrans-2-ヘキセナール、cis-6-ノネナール、cis-4-デセナール、trans-2-ウンデセナール、trans-4-デセナール、trans-2-デセナール及び10-ウンデセナールから選ばれる1種以上である、請求項1若しくは2記載のウイルス不活化剤、又は請求項3~6の何れか1項に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項8】
成分(A)がチモール、カルバクロール、及びイソプロピルメチルフェノールから選ばれる少なくとも1種であり、成分(B)がcis-4-デセナール及び10-デセナールから選ばれる少なくとも1種である、請求項1若しくは2記載のウイルス不活化剤、又は請求項3~7の何れか1項に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項9】
成分(A)が2-(4-メチルフェニル)アセトアルデヒドであり、成分(B)がtrans-2-ウンデセナールである、請求項1若しくは2記載のウイルス不活化剤、又は請求項3~7の何れか1項に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項10】
下記の成分(A)及び成分(B)、又はこれらを含有する組成物をウイルス汚染が懸念される対象に適用する、ウイルス不活化方法;
(A)下記式(1):
JPEG
2024031837000012.jpg
49
170
〔式中、R

、R

及びR

は、1)R

:-CH

,R

:-H,及びR

:-OH、2)R

:-CH

,R

:-OH,及びR

:-H、又は、3)R

:-OH,R

:-H,及びR

:-CH

を示す。〕
で表される化合物及び2-(4-メチルフェニル)アセトアルデヒドから選ばれる1種以上、
(B)直鎖不飽和脂肪族アルデヒド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ウイルスを不活化するウイルス不活化剤に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ウイルス感染症は、感冒症状を始め、肺炎、肝炎、脳炎等の重篤な症状を引き起こす疾患であり、人類にとって永遠の脅威となっている。近年では、インフルエンザウイルスが世界的に猛威を振るい、時には、抗原性が変化した新型インフルエンザの発現によってパンデミックを起こす場合もある。また、2019年には、SARSコロナウイルス-2(SARS-CoV-2)が出現し、パンデミックを引き起こして、生命や健康のみならず、経済活動、社会機能にまで影響を及ぼしている。
【0003】
このような事態に対応するために、ワクチンや抗ウイルス剤の開発があるが、ワクチンや治療薬の開発には時間が掛かり、また必ずしも成功するとは言えない。
ウイルスは、感染者によって生活空間へ持ち込まれた場合に、患者から直接、あるいは衣服、各種器具・部材、壁やエアコンなどの設備を含む環境を介して、感染が拡大する。したがって、ウイルスが付着し得る手指、衣服、各種器具・部材を洗浄・消毒することによる除ウイルスやウイルス不活化を図ることや、生活空間に飛沫したウイルス及びエアロゾルとして空間中に漂うウイルスを不活化することが感染拡大を防ぐために有効であると考えられている。
【0004】
従来、エタノール、次亜塩素酸ソーダ、二酸化塩素、グルタルアルデヒド等が、ウイルスを不活化することを目的として使用されている。しかし、これら一般的な消毒剤は、粘膜や皮膚への刺激性が高いため、安全上の問題から使用用途が限られる。また、空間に存在するウイルスを化学的に不活化する方法として、二酸化塩素を散布することも考案されているが、その効果は確かなものではない。
【0005】
精油やそれに含まれる香気成分は、香料として化粧品を始め、様々な製品に配合されるが、特定の生理作用を発揮する精油や化合物があることもよく知られている。例えば、ウイルスに対して抗ウイルス活性を有する精油や化合物が数多く存在する(例えば、特許文献1、非特許文献1、非特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平5-306217号公報
【非特許文献】
【0007】
Swamy et al., Evid Based Complement Alternat Med. 2016:3012462.
Hayashi K, et al., Planta Medica, 01 Jun 1995, 61(3):237-241
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、環境中に存在するウイルスの不活化を可能とする、ウイルス不活化剤を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、特定の化合物の組み合わせにインフルエンザウイルスを効果的に不活化する作用があり、これらがウイルス不活化剤として有用であることを見出した。
【0010】
すなわち、本発明は、以下の1)~2)に係るものである。
1)下記の成分(A)及び成分(B)を組み合わせてなるウイルス不活化剤;
(A)下記式(1):
(【0011】以降は省略されています)

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