TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024030325
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022133134
出願日2022-08-24
発明の名称電動圧縮機
出願人サンデン株式会社
代理人個人
主分類F04C 23/02 20060101AFI20240229BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】モータのロータコアに内蔵された永久磁石の移動を阻止するためのエンドプレートの寸法を縮小して、材料コストの削減を図ることができる電動圧縮機を提供する。
【解決手段】ロータコア62に永久磁石が内蔵されたロータ23を有するモータ2を備える。ロータコア62の軸方向の端部に設けられ、永久磁石68の軸方向の移動を制限するためのエンドプレート71、72と、ロータコア62の軸方向の端部に設けられたバランスウェイト73、74を備える。エンドプレート71、72は、ロータコア62の軸方向の端面の一部を覆い、バランスウェイト73、74は端面の残りの部分を覆って永久磁石68の軸方向の移動を制限する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ロータコアに永久磁石が内蔵されたロータを有するモータと、該モータにより駆動されて作動流体を圧縮する圧縮機構をハウジング内に備えた電動圧縮機において、
前記ロータコアの軸方向の端部に設けられ、前記永久磁石の軸方向の移動を制限するためのエンドプレートと、
前記ロータコアの軸方向の端部に設けられたバランスウェイトを備え、
前記エンドプレートは、前記ロータコアの軸方向の端面の一部を覆うと共に、
前記バランスウェイトは、前記端面の残りの部分を覆い、前記永久磁石の軸方向の移動を制限することを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記圧縮機構は、固定スクロールに対して可動スクロールが偏心公転運動するスクロール圧縮機構であることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記バランスウェイトは、リベット孔を有すると共に、
前記エンドプレートと前記ロータコアは、リベット孔と肉抜き孔をそれぞれ有し、
前記永久磁石は、前記リベット孔と前記肉抜き孔よりも外側に対応する位置において前記ロータコアに内蔵され、
前記エンドプレートと前記バランスウェイトは、前記リベット孔に挿通されたリベットにより、前記ロータコアに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記エンドプレートと前記バランスウェイトは、前記ロータコアの軸方向の両端部に設けられると共に、
前記エンドプレートと前記バランスウェイトの円周方向の寸法は、前記ロータコアの一方の端部と他方の端部とで異なることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記モータが、前記ハウジングに形成された前記作動流体の吸入ポートと前記圧縮機構の間に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、所謂永久磁石内蔵型のモータと、それにより駆動されて作動流体を圧縮する圧縮機構をハウジング内に備えた電動圧縮機に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来よりこの種電動圧縮機は、モータ(電動機)と圧縮機構がハウジング(密閉ケーシング)内に設けられており、圧縮機構がモータにより駆動されて、作動流体(冷媒)を圧縮する。この場合、モータはステータ(固定子)と、このステータ内で回転する永久磁石がロータコアに内蔵されたロータ(回転子)にて構成されており、ロータの軸方向の両端部にはエンドプレート(回転子端板)が設けられ、永久磁石が軸方向に移動することを防止していた。また、ロータには回転時の振動を抑制するためのバランスウェイトも設けられ、エンドプレートのロータコアとは反対側の面に取り付けられていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図3、図8、図9を参照して上記従来の電動圧縮機のロータ100の構造を説明する。図3において、62は複数枚の電磁鋼板が積層された構成のロータコアであり、このロータコア62の中心には図示しない回転軸が取り付けられる貫通孔63が形成されている。また、貫通孔63の周囲には、リベット孔64が4箇所、軸方向に渡って貫通形成されており、隣接するリベット孔64間には、肉抜き孔66が複数形成されている。この肉抜き孔66は、ロータコア62を軸方向で貫通、若しくは、貫通しない範囲で形成されるものであり、ロータコア62の軽量化を図ると共に、ロータコア62が回転した時のバランスを取る役割を果たす。
【0004】
これらリベット孔64や肉抜き孔66よりも外側に対応する位置におけるロータコア62の周辺部には、スロット67が8箇所、軸方向に渡って貫通形成されており、各スロット67内に永久磁石68(複数の永久磁石。この例では8個)がそれぞれ挿入されてロータコア62に内蔵される。
【0005】
図8において、101は従来のエンドプレートである。この従来のエンドプレート101は、円環状を呈しており、ロータコア62の軸方向における両端部に設けられ、図9に示される如くロータコア62の両端面の全体を覆って永久磁石68の軸方向の移動を制限する。尚、このエンドプレート101にも、ロータコア62の各リベット孔64と肉抜き孔66に対応する位置に、リベット孔103と肉抜き孔104が貫通形成されている。
【0006】
更に102はバランスウェイトである。このバランスウェイト102は圧縮機構が駆動されたときの振動を抑制するために設けられるものであり、このバランスウェイト102にも図示しないリベット孔が2箇所形成されている。そして、従来ではバランスウェイト102が図8に示す如く両端面の各エンドプレート101のロータコア62とは反対側の面にそれぞれ積層され、各リベット孔64、104に挿通されたリベット105により、エンドプレート101と共にロータコア62に固定されていた(図8)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5858076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記のように従来の電動圧縮機では、エンドプレート101によりロータコア62の両端面の全体を覆い、バランスウェイト102は当該エンドプレート101に積層される構成であったため、エンドプレート102にかかる材料コストの高騰を招いていた。
【0009】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、モータのロータコアに内蔵された永久磁石の移動を阻止するためのエンドプレートの寸法を縮小して、材料コストの削減を図ることができる電動圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の電動圧縮機は、ロータコアに永久磁石が内蔵されたロータを有するモータと、このモータにより駆動されて作動流体を圧縮する圧縮機構をハウジング内に備えたものであって、ロータコアの軸方向の端部に設けられ、永久磁石の軸方向の移動を制限するためのエンドプレートと、ロータコアの軸方向の端部に設けられたバランスウェイトを備え、エンドプレートは、ロータコアの軸方向の端面の一部を覆うと共に、バランスウェイトは、端面の残りの部分を覆い、永久磁石の軸方向の移動を制限することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

トヨタ自動車株式会社
圧縮機
24日前
サンデン株式会社
電動圧縮機
24日前
エドワーズ株式会社
真空ポンプ
9日前
合同会社小林知財研鑽処
造波装置
9日前
大研医器株式会社
弁構成部材
16日前
株式会社豊田自動織機
流体機械
19日前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
25日前
株式会社ナカキン
横型押込み装置
1か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
3日前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
25日前
株式会社豊田自動織機
ルーツポンプ
25日前
株式会社日立産機システム
圧縮機
1か月前
山洋電気株式会社
軸流ファン
16日前
株式会社 神崎高級工機製作所
油圧ポンプ構造
19日前
日機装株式会社
流速制御装置および遠心ポンプ
4日前
ニデック株式会社
送風装置
11日前
樫山工業株式会社
水封式真空ポンプおよびインペラ
12日前
サンデン株式会社
可変容量圧縮機
22日前
個人
ナノ潤滑方法
4日前
住友重機械工業株式会社
極低温冷凍機の圧縮機
3日前
東芝キヤリア株式会社
回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
24日前
サンデン株式会社
可変容量圧縮機
22日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
扇風機
22日前
住友金属鉱山株式会社
蓋部材の着脱治具
18日前
株式会社豊田自動織機
スクロール型圧縮機
3日前
ダイキン工業株式会社
制御装置およびプログラム
16日前
ダイキン工業株式会社
歯車ポンプ
18日前
NTN株式会社
電動ポンプ及びその製造方法
1か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
天井扇風機
12日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
軸流送風機
29日前
カヤバ株式会社
液圧ポンプユニット
25日前
ミネベアミツミ株式会社
モータ
2日前
続きを見る