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公開番号2024042734
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2022147502
出願日2022-09-16
発明の名称軸流送風機
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人
主分類F04D 29/64 20060101AFI20240322BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】送風効率を向上させることが可能な軸流送風機を提供する。
【解決手段】軸流送風機9は、円筒形のケーシング1の内側に、電動機2と、電動機2の回転軸P1に取付けられる複数枚からなる羽根4とハブ部5とで構成された、正逆両方向に回転可能な軸流ファン6と、軸流ファン6からの空気の流れを整流させるハブコーン部7と、ケーシング1に固定され、ハブコーン部7を支持するステー部8と、を備えている。ステー部8は、軸流ファン6側に位置する上流ステー部8aと回転軸P1に沿って上流ステー部8aの下流側に位置する下流ステー部8bを含み、ステー部8の円筒断面において、上流ステー部8aと下流ステー部8bとを結ぶ直線と回転軸P1との間でなす角度が軸流ファンを通過した空気の絶対流出角となるように、上流ステー部8aに対して下流ステー部8bを回転軸P1の回転方向に沿ってずらして配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
円筒形のケーシングの内側に、電動機と、前記電動機の回転軸に取付けられる複数枚からなる羽根とハブ部とで構成された、正逆両方向に回転可能な軸流ファンと、前記軸流ファンからの空気の流れを整流させるハブコーン部と、前記ケーシングに固定され、前記ハブコーン部を支持するステー部と、を備えた軸流送風機であって、
前記ステー部は、前記軸流ファンの下流側において、前記軸流ファン側に位置する上流ステー部と、前記回転軸に沿って前記上流ステー部の下流側に位置する下流ステー部とを含み、前記ステー部の回転軸に平行な円筒断面において、前記上流ステー部と前記下流ステー部とを結ぶ直線と前記回転軸との間でなす角度が、前記軸流ファンを通過した空気の絶対流出角となるように、前記上流ステー部に対して前記下流ステー部を前記回転軸の回転方向に沿ってずらして配置されている、軸流送風機。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記ステー部は、前記上流ステー部の上流側端部と下流側端部の第一中点と前記下流ステー部の上流側端部と下流側端部の第二中点を結ぶ直線と前記回転軸との間でなす角度が前記絶対流出角となるように配置されている、請求項1に記載の軸流送風機。
【請求項3】
前記ステー部は、前記ステー部の前記回転軸に平行な円筒断面において、前記上流ステー部と前記下流ステー部との間に所定の間隔を有して配置されている、請求項1または2に記載の軸流送風機。
【請求項4】
前記ステー部は、前記回転軸の垂直断面において、前記上流ステー部における前記ケーシング側端部と前記ハブコーン部側端部とを結ぶ直線と、前記下流ステー部における前記ケーシング側端部と前記ハブコーン部側端部とを結ぶ直線とが互いに平行となるように配置されている、請求項1または2に記載の軸流送風機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル内で使用され、自動車から排出される煤煙、一酸化炭素、及び窒素酸化物等の有害物質を外に出し、新鮮な空気を送り込むために用いる正逆双方向性を持つトンネル用換気装置の軸流送風機に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の軸流送風機は、主に自動車用トンネルの換気用として天井に設置されており、高風量の空気を流すために、特許文献1に記載されたものが知られている。
【0003】
図4は、従来の軸流送風機109の構造を示す図である。
【0004】
図4に示すように、軸流送風機109は、円筒形のケーシング101の内側に電動機102と、電動機102を支持するモーターステー部103と、電動機102の回転軸P3に取付けられる複数枚からなる羽根104とハブ部105とで構成された、A向とB方向の正逆両方向に回転可能な軸流ファン106と、軸流ファン106からの空気の流れを整流させるハブコーン部107と、ケーシング101に固定され、ハブコーン部107を支持するステー部108(上流ステー部108a及び下流ステー部108b)と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010―265825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような従来の軸流送風機109においては、ハブコーン部107を支持するためのステー部108が複数列(上流ステー部108a及び下流ステー部108bの2列)設置される構造となっている。このため、複数列のステー部108が回転軸P3の方向に対して、重なって設置されることで、ステー部108への旋回流の衝突によって、複数列に亘って同様の剥離が生じてしまう。ステー部108への流れの剥離による圧力損失が増加し、送風効率が低下してしまうという課題がある。送風効率は、モーターの出力動力(軸動力)がどれだけ仕事(風量・静圧)に変換されたかを示すもので、圧力損失の増加は無駄なエネルギー消費になり、送風効率は低下する。
【0007】
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、送風効率を向上させることが可能な軸流送風機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そして、この目的を達成するために、本発明に係る軸流送風機は、円筒形のケーシングの内側に、電動機と、電動機の回転軸に取付けられる複数枚からなる羽根とハブ部とで構成された、正逆両方向に回転可能な軸流ファンと、軸流ファンからの空気の流れを整流させるハブコーン部と、ケーシングに固定され、ハブコーン部を支持するステー部と、を備えている。ステー部は、軸流ファンの下流側において、軸流ファン側に位置する上流ステー部と、回転軸に沿って上流ステー部の下流側に位置する下流ステー部とを含み、ステー部の回転軸に平行な円筒断面において、上流ステー部と下流ステー部とを結ぶ直線と回転軸との間でなす角度が、軸流ファンを通過した空気の絶対流出角となるように、上流ステー部に対して下流ステー部を回転軸の回転方向に沿ってずらして配置されている。これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、送風効率を向上させることが可能な軸流送風機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施の形態1に係る軸流送風機を説明するための概略図である。
図2(a)は、軸流送風機の垂直断面図であり、図2(b)は、ステー部への気流の流れを説明するためのステー部の回転軸に平行な円筒断面図である。
図3(a)は、比較例に係る軸流送風機の垂直断面図であり、図3(b)は、ステー部への気流の流れを説明するためのステー部の回転軸に平行な円筒断面図である。
図4は、従来の軸流送風機を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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