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公開番号2024053682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022160043
出願日2022-10-04
発明の名称送風装置
出願人ニデック株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類F04D 29/52 20060101AFI20240409BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】直列接続される軸流ファン間に配置される整流板が後段の軸流ファン内の構成要素と干渉することを回避することが可能な送風装置を提供する。
【解決手段】送風装置は、第1軸流ファンと、第2軸流ファンと、第1整流板と、保持部材と、を備える。第2軸流ファンは、第1軸流ファンよりも軸方向一方に配置される。第1整流板は、格子状の第1隔壁で仕切られ且つ軸方向に貫通する複数の第1中空セルが2次元配列する。保持部材は、第1整流板を保持する。第1軸流ファンは、第1整流板及び保持部材を介して、第2軸流ファンと軸方向において直列に接続される。保持部材は、軸方向に開口する複数の開口部を有して第1整流板の軸方向一方側に配置される支持部を有する。支持部の剛性は、第1整流板の剛性よりも高い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1軸流ファンと、
前記第1軸流ファンよりも軸方向一方に配置される第2軸流ファンと、
格子状の第1隔壁で仕切られ且つ軸方向に貫通する複数の第1中空セルが2次元配列する第1整流板と、
前記第1整流板を保持する保持部材と、
を備え、
前記第1軸流ファンは、前記第1整流板及び前記保持部材を介して、前記第2軸流ファンと軸方向において直列に接続され、
前記保持部材は、軸方向に開口する複数の開口部を有して前記第1整流板の軸方向一方側に配置される支持部を有し、
前記支持部の剛性は、前記第1整流板の剛性よりも高い、送風装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第2軸流ファンの吸気口は、前記第1整流板及び前記支持部を介して、前記第1軸流ファンの排気口と接続される、請求項1に記載の送風装置。
【請求項3】
前記支持部の開口部の少なくとも一部は、軸方向に延びる形状を有する、請求項1に記載の送風装置。
【請求項4】
前記第1整流板は、軸方向から見て六角形状の前記第1中空セルが2次元配列するハニカム構造を有する、請求項1に記載の送風装置。
【請求項5】
前記第1軸流ファンは、
軸方向に延びる中心軸を中心にして回転可能な動翼を有するインペラと、
前記インペラを駆動して前記動翼を回転させるモータ部と、
軸方向に延びる筒状であり且つ前記インペラ及び前記モータ部を収容するハウジングと、
前記ハウジングと前記モータ部とを接続し、前記モータ部を支持する接続部と、
を有し、
前記保持部材は、
軸方向から見て前記モータ部と重なるベース部と、
軸方向に延びる筒状であって前記ベース部を囲む保持筒部と、
をさらに有し、
前記支持部は、前記ベース部の径方向外端部から前記保持筒部に延びて周方向に並ぶ複数の支持リブをさらに有し、
前記支持リブの径方向外端部の少なくとも一部は、前記保持筒部の径方向内側面に接続される、請求項1に記載の送風装置。
【請求項6】
前記第1整流板の少なくとも一部は、環状であって、前記ベース部と前記保持筒部との間に配置される、請求項5に記載の送風装置。
【請求項7】
少なくとも1つの前記支持リブは、前記ベース部から径方向に延びる、請求項5に記載の送風装置。
【請求項8】
前記接続部は、径方向外方に向かうにつれて周方向一方に向かって延び、
前記支持リブは、径方向外方に向かうにつれて周方向他方に向かって延びる、請求項5に記載の送風装置。
【請求項9】
前記第1軸流ファンは、
軸方向に延びる中心軸を中心にして回転可能な動翼を有するインペラと、
前記インペラを駆動して前記動翼を回転させるモータ部と、
を有し、
前記保持部材は、
軸方向から見て前記モータ部と重なるベース部と、
軸方向に延びる筒状であって前記ベース部を囲む保持筒部と、
をさらに有し、
前記支持部は、前記ベース部と前記保持筒部との間に配置される第2整流板をさらに有し、
前記開口部は、格子状の第2隔壁で仕切られて2次元配列する前記第2整流板の第2中空セルである、請求項1に記載の送風装置。
【請求項10】
前記第2整流板は、軸方向から見て六角形状の前記第2中空セルが2次元配列するハニカム構造を有する、請求項9に記載の送風装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、送風装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数の軸流ファンを軸方向に直列に接続して送風量を高めた送風装置が知られている。たとえば、前段の第1軸流ファンの排気口と後段の第2軸流ファンの吸気口との間には、複数の穿孔を有する構造体(たとえばハニカム構造体)が配置される。第1軸流ファンの排気口から送出される気流は、構造体で整流されて、第2軸流ファンの吸気口に流れ込む。(たとえば米国特許公開公報2018/0100518号明細書参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許公開公報2018/0100518号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、米国特許公開公報2018/0100518号明細書では、構造体が、第1軸流ファンから送出される気流に押される。また、第2軸流ファンのインペラは、吸気口側に配置される。そのため、構造体の少なくとも一部が、第2軸流ファンの吸気口内に移動する虞があり、さらに、第2軸流ファンのインペラと干渉する虞がある。
【0005】
本発明は、直列接続される軸流ファン間に配置される整流板が後段の軸流ファン内の構成要素と干渉することを回避することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の例示的な送風装置は、第1軸流ファンと、第2軸流ファンと、第1整流板と、保持部材と、を備える。前記第2軸流ファンは、前記第1軸流ファンよりも軸方向一方に配置される。前記第1整流板では、格子状の第1隔壁で仕切られ且つ軸方向に貫通する複数の第1中空セルが2次元配列する。前記保持部材は、前記第1整流板を保持する。前記第1軸流ファンは、前記第1整流板及び前記保持部材を介して、前記第2軸流ファンと軸方向において直列に接続される。前記保持部材は、支持部を有する。前記支持部は、軸方向に開口する複数の開口部を有して、前記第1整流板の軸方向一方側に配置される。前記支持部の剛性は、前記第1整流板の剛性よりも高い。
【発明の効果】
【0007】
本発明の例示的な送風装置によれば、直列接続される軸流ファン間に配置される整流板が後段の軸流ファン内の構成要素と干渉することを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る送風装置の構成例を示す縦断面図である。
図2は、送風装置の外観を示す斜視図である。
図3は、保持部材の構成例を示す斜視図である。
図4は、保持部材の第1変形例の構成を示す斜視図である。
図5は、保持部材の第2変形例の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照して例示的な実施形態を説明する。
【0010】
なお、本明細書では、送風装置100において、中心軸CAと平行な方向を「軸方向」と呼ぶ。軸方向のうち、第1軸流ファン1から第2軸流ファン2への向きを「軸方向一方D1」と呼び、第2軸流ファン2から第1軸流ファン1への向きを「軸方向他方D2」と呼ぶ。また、中心軸CAに直交する方向を「径方向」と呼び、中心軸CAを中心とする回転方向を「周方向」と呼ぶ。径方向のうち、中心軸CAへと近づく向きを「径方向内方」と呼び、中心軸CAから離れる向きを「径方向外方」と呼ぶ。
(【0011】以降は省略されています)

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