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公開番号2024030314
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022133103
出願日2022-08-24
発明の名称スクロール圧縮機
出願人サンデン株式会社
代理人個人
主分類F04C 18/02 20060101AFI20240229BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】シャフトを支持するリアベアリングがシャフトシールよりも大きい外径寸法を有する場合にも破損を防止することができするスクロール圧縮機を提供する。
【解決手段】センターケーシング6に圧入固定されてシャフト14を支持するリアベアリング18と、その貫通孔17側に配置されたシャフトシール58を備え、可動スクロール22を固定スクロール21に対して公転旋回運動させる。リアベアリング18は、シャフトシール58よりも大きい外径寸法を有し、シャフトシール58はリアベアリング18とは別体構造とされる。リアベアリング18とシャフトシール58間に、シャフトシール58より大径のシャフトシール固定プレート64が介設されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
固定スクロール及び可動スクロールから成る圧縮機構と、ケーシングと、該ケーシングと前記可動スクロール間に構成された背圧室と、前記ケーシングに形成された凹部の貫通孔を貫通し、前記可動スクロールを駆動するシャフトと、前記ケーシングの凹部に圧入固定され、前記シャフトを回転可能に支持するベアリングと、該ベアリングの前記貫通孔側における前記凹部に配置され、前記ケーシング外に作動流体が流出することを防ぐためのシャフトシールを備え、前記シャフトが取り付けられたモータにより前記可動スクロールを前記固定スクロールに対して公転旋回運動させることにより、前記作動流体を圧縮するスクロール圧縮機において、
前記ベアリングは、前記シャフトシールよりも大きい外径寸法を有し、
該シャフトシールは、前記ベアリングとは別体構造とされると共に、
当該ベアリングと前記シャフトシール間の前記凹部には、前記シャフトシールより大径のシャフトシール固定プレートが介設されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記可動スクロールの前記背圧室側に設けられたスラストプレートと、
該スラストプレートを前記ケーシングに対して位置決めする少なくとも一対の位置決めピンを備え、
前記ベアリングの外径寸法は、前記各位置決めピン間の間隔よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
【請求項3】
前記ケーシングの凹部は、小径凹部と大径凹部から成る段差形状を呈し、前記貫通孔は前記小径凹部に形成されており、
前記シャフトシールは前記小径凹部に配置され、前記ベアリングは前記大径凹部に圧入固定されると共に、
前記シャフトシール固定プレートは、前記ベアリングと前記シャフトシール間における前記大径凹部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
【請求項4】
前記モータは前記ケーシング側に位置するバランスウェイトを備え、
前記ケーシングの外形は、前記凹部の段差形状に沿った段差形状とされていることを特徴とする請求項3に記載のスクロール圧縮機。
【請求項5】
前記ベアリングは、外輪部と内輪部間にボールが設けられたボールベアリングであり、
前記ベアリングの外径寸法は、前記スラストプレートに設けられた前記可動スクロールの少なくとも一対の自転阻止ピン間の間隔よりも大きく、
前記シャフトシール固定プレートは、前記ベアリングの外径寸法と略同等の外径寸法を有し、前記大径凹部の内面と前記ベアリングの外輪部及び内輪部との間に挟み込まれていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のスクロール圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固定スクロールに対して可動スクロールを公転旋回運動させるスクロール圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、例えば車両用空調装置の冷媒回路を構成するスクロール圧縮機は、鏡板の表面に渦巻き状のラップを備えた固定スクロールと、鏡板の表面に渦巻き状のラップを備えた可動スクロールから成る圧縮機構を備え、各スクロールのラップを対向させてラップ間に圧縮室を形成し、モータのシャフトにより固定スクロールに対して可動スクロールを公転旋回運動させることにより、圧縮室で作動流体(冷媒と潤滑用のオイル)を圧縮するように構成されている。
【0003】
この場合、可動スクロールの鏡板の背面側には、センターケーシングと称されるケーシング内に、圧縮室からの圧縮反力に対向して可動スクロールを固定スクロールに押し付けるための背圧室が形成されている。また、シャフトはセンターケーシングの貫通孔を貫通して設けられ、センターケーシング内に圧入固定されたリアベアリングと称されるベアリングにより、回転自在に支持されていた。
【0004】
また、センターケーシング内には、貫通孔から作動流体が流出することを防ぐためのシャフトシールが設けられ、シャフトに摺動自在に当接するように配置されていた(シャフトシールについては、例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-297757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、近年ではスクロール圧縮機の運転範囲の拡大が必要とされており、シャフトを支持するリアベアリングの大型化が必須となって来ている。その場合、リアベアリングはシャフトシールよりも大きい外径寸法となる。前記従来技術では、リアベアリングとシャフトシールが一体化されているため問題ないが、リアベアリングとシャフトシールが別体構造である場合、リアベアリングがシャフトシールよりも大きい外径寸法となると、リアベアリングの外輪部と内輪部間に介設されたボール等にシャフトシールの端面が接触してしまい、リアベアリング及びシャフトシールが破損してしまう問題があった。
【0007】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、シャフトを支持するベアリングがシャフトシールよりも大きい外径寸法を有する場合にも、それらの破損を防止することができするスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のスクロール圧縮機は、固定スクロール及び可動スクロールから成る圧縮機構と、ケーシングと、このケーシングと可動スクロール間に構成された背圧室と、ケーシングに形成された凹部の貫通孔を貫通し、可動スクロールを駆動するシャフトと、ケーシングの凹部に圧入固定され、シャフトを回転可能に支持するベアリングと、このベアリングの貫通孔側における凹部に配置され、ケーシング外に作動流体が流出することを防ぐためのシャフトシールを備え、シャフトが取り付けられたモータにより可動スクロールを固定スクロールに対して公転旋回運動させることにより、作動流体を圧縮するものであって、ベアリングは、シャフトシールよりも大きい外径寸法を有し、シャフトシールは、ベアリングとは別体構造とされると共に、当該ベアリングとシャフトシール間の凹部には、シャフトシールより大径のシャフトシール固定プレートが介設されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明のスクロール圧縮機は、上記発明において可動スクロールの背圧室側に設けられたスラストプレートと、このスラストプレートをケーシングに対して位置決めする少なくとも一対の位置決めピンを備え、ベアリングの外径寸法は、各位置決めピン間の間隔よりも小さいことを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明のスクロール圧縮機は、請求項1の発明においてケーシングの凹部は、小径凹部と大径凹部から成る段差形状を呈し、貫通孔は小径凹部に形成されており、シャフトシールは小径凹部に配置され、ベアリングは大径凹部に圧入固定されると共に、シャフトシール固定プレートは、ベアリングとシャフトシール間における大径凹部に配置されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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