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公開番号2024037419
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2022142283
出願日2022-09-07
発明の名称電動圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類F04B 39/00 20060101AFI20240312BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】クラスタブロックの内部に充填された樹脂中に空気が残留することを抑制する。
【解決手段】ステータは、引出線43と、引出線43に設けられる接続端子45と、接続端子45を収容するクラスタブロック46と、を備える。クラスタブロック46は、気密端子40が挿通される第1貫通孔47と、引出線43が挿通される第2貫通孔48と、樹脂Rが露出する第3貫通孔49と、を有するケース部材61と、接続端子45側への樹脂Rの流れを抑制する第1壁82と、第2貫通孔48の開口を塞ぐ第2壁81と、を有する蓋部材71と、を備える。第3貫通孔49は、第1壁82と第2壁81との間に向けて開口する。ケース部材61は、第3貫通孔49よりも開口面積が小さく、第1壁82と第2壁81との間に向けて開口する第4貫通孔50を有し、第1壁82と第2壁81との間には樹脂Rが充填されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
冷媒を圧縮する圧縮部と、
ステータと、ロータとを有し、前記圧縮部を駆動する電動モータと、
前記電動モータを駆動するインバータと、
前記圧縮部、前記電動モータ及び前記インバータを収容するハウジングと、
前記インバータと、前記電動モータとを、電気的に接続する気密端子と、を有し、
前記ステータは、
前記ステータに巻回されたコイルから引き出された引出線と、
前記引出線に設けられ、前記気密端子に電気的に接続される接続端子と、
前記接続端子を収容するクラスタブロックと、を備え、
前記クラスタブロックは、
前記接続端子に向けて前記気密端子が挿通される第1貫通孔と、前記引出線が挿通される第2貫通孔と、前記引出線を覆う樹脂が露出する第3貫通孔と、を有するケース部材と、
前記引出線を支持し、前記接続端子側への前記樹脂の流れを抑制する第1壁と、前記第2貫通孔の開口を塞ぐ第2壁と、を有する蓋部材と、を備え、
前記第3貫通孔は、前記第1壁と前記第2壁との間に向けて開口する電動圧縮機において、
前記ケース部材は、前記第3貫通孔よりも開口面積が小さく、前記第1壁と前記第2壁との間に向けて開口する第4貫通孔を有し、
前記第1壁と前記第2壁との間には前記樹脂が充填されていることを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記蓋部材は、前記第1壁と前記第2壁とを接続する延設部を有し、
前記第4貫通孔の開口は、前記延設部及び前記引出線の少なくとも一方を間に挟んで、前記第3貫通孔の開口とは反対側に設けられている請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記第1壁と前記第2壁とは、前記引出線を、前記第4貫通孔よりも前記第3貫通孔に近くなるように支持している請求項2に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記第4貫通孔には前記樹脂が充填されて露出している請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の電動圧縮機は、冷媒を圧縮する圧縮部と、圧縮部を駆動する電動モータと、電動モータを駆動するインバータと、ハウジングと、インバータと電動モータとを、電気的に接続する気密端子と、を有する。電動モータは、ステータと、ロータとを有する。ハウジングは、圧縮部、電動モータ及びインバータを収容する。ステータは、ステータに巻回されたコイルから引き出された引出線と、引出線に設けられ、気密端子に電気的に接続される接続端子と、接続端子を収容するクラスタブロックと、を備える。クラスタブロックは、ケース部材と、蓋部材と、を備える。ケース部材は、接続端子に向けて気密端子が挿通される第1貫通孔と、引出線が挿通される第2貫通孔と、第3貫通孔と、を有する。蓋部材は、第1壁と、第2壁と、を有する。第3貫通孔は、第1壁と第2壁との間に向けて開口する。
【0003】
冷媒には、圧縮部等の電動圧縮機での摺動部位の潤滑を良好にするための潤滑油が含まれている。電気的な絶縁性の低い潤滑油は、接続端子とハウジングとを導通させる導体となり得るため、クラスタブロックの内部への冷媒の浸入を抑制することによって接続端子とハウジングとの間の絶縁を確保する必要がある。特許文献1に記載の電動圧縮機において、第1壁は、接続端子側への樹脂の流れを抑制している。第2壁は、第2貫通孔の開口を塞いでいる。これにより、第2貫通孔を介して生じるクラスタブロックの内部への冷媒の浸入の抑制を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6507270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
第3貫通孔からクラスタブロックの内部に樹脂が充填される際、第1壁と第2壁との間に充填された樹脂中に空気が溜まるおそれがある。こうした空気が樹脂中に残ると、樹脂中の空気が残った箇所を介して冷媒がクラスタブロックの内部に浸入するおそれがあるため好ましくない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する電動圧縮機は、冷媒を圧縮する圧縮部と、ステータと、ロータとを有し、前記圧縮部を駆動する電動モータと、前記電動モータを駆動するインバータと、前記圧縮部、前記電動モータ及び前記インバータを収容するハウジングと、前記インバータと、前記電動モータとを、電気的に接続する気密端子と、を有し、前記ステータは、前記ステータに巻回されたコイルから引き出された引出線と、前記引出線に設けられ、前記気密端子に電気的に接続される接続端子と、前記接続端子を収容するクラスタブロックと、を備え、前記クラスタブロックは、前記接続端子に向けて前記気密端子が挿通される第1貫通孔と、前記引出線が挿通される第2貫通孔と、前記引出線を覆う樹脂が露出する第3貫通孔と、を有するケース部材と、前記引出線を支持し、前記接続端子側への前記樹脂の流れを抑制する第1壁と、前記第2貫通孔の開口を塞ぐ第2壁と、を有する蓋部材と、を備え、前記第3貫通孔は、前記第1壁と前記第2壁との間に向けて開口する電動圧縮機において、前記ケース部材は、前記第3貫通孔よりも開口面積が小さく、前記第1壁と前記第2壁との間に向けて開口する第4貫通孔を有し、前記第1壁と前記第2壁との間には前記樹脂が充填されていることを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、第3貫通孔からクラスタブロックの内部に樹脂が充填される際、第1壁と第2壁との間に充填された樹脂中に空気が溜まったとしても、そうした空気を第4貫通孔からクラスタブロックの外部に排出できる。したがって、クラスタブロックの内部に充填された樹脂中に空気が残留することを抑制できる。
【0008】
電動圧縮機において、前記蓋部材は、前記第1壁と前記第2壁とを接続する延設部を有し、前記第4貫通孔の開口は、前記延設部及び前記引出線の少なくとも一方を間に挟んで、前記第3貫通孔の開口とは反対側に設けられていてもよい。
【0009】
上記構成によれば、延設部と重なる箇所や引出線と重なる箇所は、第3貫通孔からクラスタブロックの内部に樹脂が充填される際に空気が残りやすいが、そうした空気を第4貫通孔からクラスタブロックの外部に排出できる。したがって、クラスタブロックの内部に充填された樹脂中に空気が残留することをさらに抑制できる。
【0010】
電動圧縮機において、前記第1壁と前記第2壁とは、前記引出線を、前記第4貫通孔よりも前記第3貫通孔に近くなるように支持していてもよい。
上記構成によれば、第3貫通孔よりも第4貫通孔に近い位置に引出線がある場合と比較して、引出線の位置が第3貫通孔に近くなる。そのため、第3貫通孔からクラスタブロックの内部に樹脂が充填される際、引出線の周りに樹脂が行き渡りやすくなる。したがって、引出線の周りに空気が残ることを抑制できるため、クラスタブロックの内部に充填された樹脂中に空気が残留することをさらに抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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