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公開番号2024051971
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158384
出願日2022-09-30
発明の名称弁構成部材
出願人大研医器株式会社
代理人個人,個人
主分類F04B 39/10 20060101AFI20240404BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】弁体に開放のための力が加わっていない状態における貫通孔と弁体との間の隙間の発生を抑制することが可能な弁構造を構成するための弁構成部材を提供する。
【解決手段】弁構成部材であって、貫通孔を有する第1の金属板と、貫通孔と重なる領域に形成された通過孔が形成された基部と、貫通孔を閉鎖可能な弁体と、弁体が通過孔内に位置するように基部に対して弁体を支持する一対の弁支持部と、を有し、弁体が貫通孔の縁部に対向するように第1の金属板に接合される第2の金属板と、を備え、弁支持部は基部側端部と中間部と弁体側端部とを有し、両端部は弁体の中心を通る基準中心線に重なる幅方向の中央線を有するとともに、弁体および基部よりも小さな幅寸法を有し、中間部は基準中心線と直交する方向において基準中心線から離れた位置まで延びる形状を有し、第1の金属板は基準中心線と交差する形状を有し中間部を板厚方向に貫通する貫通部を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
弁構造を構成するための弁構成部材であって、
貫通孔を有する第1の金属板と、
前記貫通孔と重なる領域に形成された通過孔が形成された基部と、前記貫通孔の縁部に接触することにより前記貫通孔を閉鎖可能な弁体と、前記弁体が前記通過孔内に位置するように前記基部に対して前記弁体を支持する一対の弁支持部と、を有し、前記弁体が前記貫通孔の縁部に対向するようにあらかじめ設定された位置関係で前記第1の金属板に接合される第2の金属板と、を備え、
前記一対の弁支持部は、前記基部における前記通過孔の縁部から前記弁体に向けて延びる基部側端部と、前記基部側端部の先端に設けられた中間部と、前記中間部から前記弁体まで延びる弁体側端部と、をそれぞれ有し、
前記基部側端部および前記弁体側端部は、前記第2の金属板の表面と直交する板直交方向に前記第2の金属板を見る直交視点において前記弁体の中心を通り、かつ、前記第2の金属板の表面に沿って延びる基準中心線に重なる幅方向の中央線をそれぞれ有するとともに、前記弁体および前記基部よりも小さな幅寸法を有し、
前記中間部は、前記直交視点において前記基部側端部および前記弁体側端部よりも前記基準中心線と直交する延出方向において前記基準中心線から離れた位置まで延びる形状を有し、
前記中間部には、前記直交視点において前記基準中心線と交差する形状を有するとともに前記中間部を板厚方向に貫通する貫通部が設けられている、弁構成部材。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記中間部は、前記基準中心線を基準として前記延出方向の一方にのみ延びる形状を有し、前記貫通部は、前記延出方向の他方に向けて開口する形状を有する、請求項1に記載の弁構成部材。
【請求項3】
前記一対の弁支持部を構成する前記各弁支持部の前記中間部は、いずれも前記基準中心線を基準として前記延出方向の同じ方向に延びる形状を有する、請求項2に記載の弁構成部材。
【請求項4】
前記第1の金属板は、前記第2の金属板に対して前記位置関係で位置決めされた状態で、前記板直交方向において前記中間部に対向する位置に、前記中間部の前記第1の金属板へ近づく方向への変位を規制する規制部を有する、請求項1に記載の弁構成部材。
【請求項5】
前記第2の金属板は、前記一対の弁支持部とは異なる少なくとも一対の別弁支持部を有し、
前記少なくとも一対の別弁支持部における各対は、前記基部における前記通過孔の縁部から前記弁体に向けて延びる別基部側端部と、前記別基部側端部の先端に設けられた別中間部と、前記別中間部から前記弁体まで延びる別弁体側端部と、をそれぞれ有し、
前記別基部側端部および前記別弁体側端部は、前記直交視点において前記弁体の中心を通り、かつ、前記第2の金属板の表面に沿って延び、前記基準中心線とは別の別基準中心線に重なる幅方向の中央線をそれぞれ有するとともに、前記弁体および前記基部よりも小さな幅寸法をそれぞれ有し、
前記別中間部は、前記直交視点において前記別基部側端部および前記別弁体側端部よりも前記別基準中心線と直交する別延出方向において前記別基準中心線から離れた位置まで延びる形状を有し、
前記基準中心線および前記少なくとも一対の弁支持部の別基準中心線の互いに隣接する2本の線の間にそれぞれ形成される複数の交角は同角度であり、
前記第1の金属板は、前記第2の金属板に対して前記位置関係で位置決めされた状態で、前記板直交方向において前記別中間部に対向する位置に、前記別中間部の前記第1の金属板へ近づく方向への変位を規制する別規制部を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の弁構成部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに積層された複数の金属板により形成された弁構造を構成するための弁構成部材に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
互いに積層された複数の金属板により形成された弁構造として、例えば特許文献1に開示されたマイクロポンプに使用される弁構造が知られている。
【0003】
特許文献1に開示されたマイクロポンプは、流体を通過させるための孔をそれぞれ有する中板および固定板と、中板の孔と固定板の孔の間に配置された弁機構を有し、かつ中板と固定板との間に挟まれたバルブ板と、を備える。このマイクロポンプでは、中板とバルブ板の弁機構により弁構造が形成される。この弁構造によれば、弁機構の当接部が中板に当接して中板の孔を閉じることにより、固定板の孔から中板の孔へ向かう方向の流体の流動が規制され、その逆方向への流体の流動が許容される。
【0004】
このマイクロポンプを作製する際には、バルブ板は、中板および固定板に対して高温環境下で固定された後で室温環境に戻される。
【0005】
バルブ板は、流体を通過させるための通過孔が設けられた基部と、通過孔に設けられた弁機構と、を有する。弁機構は、中板の孔を閉じるため当接部と、基部に接続され、当接部を通過孔内に支持する2つの支持部と、を有する。
【0006】
特許文献1に記載のマイクロポンプでは、中板の孔の周囲に対して当接部を当接させるための付勢力を生じさせるために固定板及び中板の線膨張係数より大きな線膨張係数を有するバルブ板を採用し、かつ、固定板の孔を中板の孔よりも大きくすることにより、固定板の機械的剛性を中板の機械的剛性よりも小さくしている。
【0007】
そのため、マイクロポンプの作製時において、上記高温環境から室温環境に戻る際に、バルブ板は、線膨張係数の差に応じて固定板および中板よりも大きく収縮し圧縮応力が生じ、ここで、固定板の機械的剛性が中板の機械的剛性よりも小さいことにより、前記圧縮応力に応じて当接部が中板の孔に向かうようにバルブ板が変形する。このようにして、当接部を中板の孔に対して当接させるための付勢力が得られることが特許文献1に記載されている
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2005-83212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、弁機構に開放のための力が加わっていない状態において中板の孔の閉鎖状態を維持するために、当接部が中板に接触または近接して配置されることがある。この場合、マイクロポンプの作製時の高温環境において、当接部と中板とが接触した状態でさらに弁機構が膨張しようとすると、弁機構が中板から離れる方向に変位するおそれがある。この場合、弁機構に開放のための力が加わっていない状態において、中板の孔と弁機構との間に隙間が生じるため、不要な流体の流動が発生することとなる。
【0010】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、弁機構(弁体)に開放のための力が加わっていない状態における中板の孔(貫通孔)と弁機構(弁体)との間の隙間の発生を抑制することが可能な弁構造を構成するための弁構成部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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