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公開番号2023154853
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-20
出願番号2022064463
出願日2022-04-08
発明の名称格納容器及びこれを備えた廃液吸引装置
出願人大研医器株式会社
代理人個人,個人
主分類A61M 1/00 20060101AFI20231013BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】収容容器内空間よりも先に収容容器外空間に負圧が形成された場合であっても収容容器の破裂を抑制することができる格納容器及びこれを備えた廃液吸引装置を提供する。
【解決手段】格納容器3は、収容容器2において負圧の形成に応じて膨張する領域であって破裂を規制するための領域として収容容器2に予め設定された被規制領域31よりも高い剛性を有するとともに、被規制領域31を格納する規制格納部25を有する。被規制領域31は、負圧の形成前の収縮状態ST1から負圧の形成により最も膨張した最膨張状態ST2まで膨張可能な柔軟性を有し、規制格納部25は、収縮状態ST1と最膨張状態ST2との間の膨張過程状態ST3にある被規制領域31の全体に密着可能となるように膨張過程状態ST3にある被規制領域31に沿った形状を有する規制面29を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
廃液を収容するための収容容器と前記収容容器の少なくとも一部を格納するための格納室を有する格納容器とを有し、前記格納室内における前記収容容器の外側の空間及び前記収容容器内に負圧を形成することにより廃液を吸引するための廃液吸引装置における前記格納容器であって、
前記収容容器において前記負圧の形成に応じて膨張する領域であって破裂を規制するための領域として前記収容容器に予め設定された被規制領域よりも高い剛性を有するとともに、前記被規制領域を格納する規制格納部を有し、
前記被規制領域は、前記負圧の形成前の収縮状態から前記負圧の形成により最も膨張した最膨張状態まで膨張可能な柔軟性を有し、
前記規制格納部は、前記収縮状態と前記最膨張状態との間の膨張過程状態にある前記被規制領域の全体に密着可能となるように前記膨張過程状態にある前記被規制領域に沿った形状を有する規制面を備えている、格納容器。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の格納容器は、
前記格納室内に開口する吸引開口部を有するとともに吸引源に接続される吸引通路と、
前記吸引開口部から前記格納容器の前記格納室側を向く内側面に沿って延びるとともに前記格納室側に向けて開く溝と、をさらに備えている、格納容器。
【請求項3】
請求項2に記載の格納容器であって、
前記収容容器は、前記収容容器の内側と外側とを接続する接続通路と、前記接続通路を塞ぐように前記接続通路に設けられているとともに通気性及び非透水性を有する通気非透水部と、を有し、
前記吸引開口部は、前記格納容器に格納され、かつ、前記膨張過程状態にある前記収容容器において前記格納室側に開口する前記接続通路の接続開口から外れた位置に設けられ、
前記溝は、前記吸引開口部と前記接続開口とを接続可能となるように前記格納容器の内側面に沿って延びている、格納容器。
【請求項4】
請求項1~3の何れか一項に記載の格納容器であって、
前記収容容器は、前記廃液を収容するための収容容器本体と、前記収容容器本体の内外を通じた吸引通路を形成するために前記収容容器本体において互いに対向する一対のシート部間に挟まれた状態で両シート部に固定された通路形成部材と、を有し、
前記格納容器は、前記通路形成部材の一部を露出させ、かつ、前記通路形成部材を挟むように前記一対のシート部の対向方向に互いに取り外し可能に接続されることにより前記収容容器本体の全体を格納する一対の格納部材を有する、格納容器。
【請求項5】
請求項4に記載の格納容器であって、
前記収容容器は、前記通路形成部材に隣接して前記一対のシート部同士が接合された接合部を有し、
前記一対の格納部材は、前記収容容器の前記接合部を前記一対のシート部の対向方向に挟み込むための挟持部をそれぞれ有する、格納容器。
【請求項6】
廃液吸引装置であって、
廃液を収容するための収容容器と、
前記収容容器の少なくとも一部を格納するための格納室を有する、請求項1に記載の格納容器と、を備え、
前記格納室内における前記収容容器の外側の空間及び前記収容容器内に負圧を形成することにより廃液を吸引する、廃液吸引装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、廃液を収容するための収容容器と、収容容器を格納するための格納室を有する格納容器とを有し、格納室内における収容容器の外側の空間及び収容容器内に負圧を形成することにより廃液を吸引するための廃液吸引装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、特許文献1に記載の吸引器が知られている。この吸引器は、患者の体液や分泌物を収容する収容容器(収容袋)と、収容容器を格納するための格納容器(取付部材、本体、及びボトル)と、を備えている。
【0003】
格納容器は、負圧の供給源に接続される供給ホースを有している。供給ホースを介して負圧が供給されることにより、格納容器内に負圧が作用し、この負圧に応じて収容容器内に負圧が作用する。この負圧を利用して、収容容器内に体液や分泌物を吸引することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-32016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記収容容器は、廃液を吸引する前(使用前)の状態において嵩を低くし、かつ、廃液吸引時において廃液を収容するための容積を十分に確保するために、柔軟な材質によって形成されている。
【0006】
そのため、収容容器の外側が大気圧に維持されたまま収容容器内の空間のみに負圧を形成すると、収容容器が収縮してしまい、収容容器内に廃液を効果的に吸引することができない。そのため、特許文献1に記載のように、収容容器内の空間(以下、収容容器内空間という)だけでなく、格納容器内の空間であって収容容器の外側の空間(収容容器外空間という)にも負圧が形成される。
【0007】
しかしながら、上記のように2つの空間に負圧を形成する場合、両空間内に同時に負圧を形成することが困難である。そのため、廃液の吸引初期の段階において、収容容器内空間よりも先に収容容器外空間に負圧が形成されると、収容容器が必要以上に膨張し、収容容器が破裂するおそれがあるので、収容容器に強度を持たせる必要がある。その結果、強度が弱く、安価な素材を用いて収容容器を製造することが困難であった。
【0008】
本発明の目的は、強度が弱く、安価な素材で構成された収容容器を用いた場合であっても収容容器の破裂を抑制することができる格納容器及びこれを備えた廃液吸引装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、廃液を収容するための収容容器と前記収容容器の少なくとも一部を格納するための格納室を有する格納容器とを有し、前記格納室内における前記収容容器の外側の空間及び前記収容容器内に負圧を形成することにより廃液を吸引するための廃液吸引装置における前記格納容器であって、前記収容容器において前記負圧の形成に応じて膨張する領域であって破裂を規制するための領域として前記収容容器に予め設定された被規制領域よりも高い剛性を有するとともに、前記被規制領域を格納する規制格納部を有し、前記被規制領域は、前記負圧の形成前の収縮状態から前記負圧の形成により最も膨張した最膨張状態まで膨張可能な柔軟性を有し、前記規制格納部は、前記収縮状態と前記最膨張状態との間の膨張過程状態にある前記被規制領域の全体に密着可能となるように前記膨張過程状態にある前記被規制領域に沿った形状を有する規制面を備えている、格納容器を提供する。
【0010】
本発明によれば、被規制領域よりも高い剛性を有する規制格納部が、最膨張状態まで膨張する前の膨張過程状態にある被規制領域の全体に密着可能な規制面を有するため、被規制領域が必要以上に膨張するのを防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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